植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物果実裂開情報(1377) キョウチクトウ(キョウチクトウ科) 2016-12-30東京農大・農学部・植物園

キョウチクトウNerium oleander L. var. indicum O.Deg. et Greenwell(キョウチクトウ科)

キョウチクトウは開花しても結実することはごく稀ですが、この株に限っては毎年結実し、果実が裂開しタンポポの種子が見られるようになってきました。種子の大きさですが画像でわかるように、1円硬貨が径2cmですので、1cmより少し大きい程度で上部に冠毛が見られます。       (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1376) 匂いツバキ ‘港の曙’ (ツバキ科)2016-12-29東京農大・農学部・植物園

匂いツバキ ‘港の曙’Camellia × ‘Minato-no-akebono’ (ツバキ科)

1981年に横浜市在中のツバキ育種家村田衹臣氏の作出・発表の香りツバキの港シリーズの中の1種。ツバキ‘関東月見車(かんとうつきみぐるま)’C. japonica 'Kantou-tukimiguruma'と奄美大島〜西表島に自生するヒメサザンカC. luchuensis を交配して得た種間雑種。‘関東月見車’は桃色地に底白〜底淡色ぼかしの一重・筒咲き・小輪品種で3〜4月に開花。花粉親・ヒメサザンカは芳香があり花は白く一重で、花径2〜2.5cmの極小輪で、葉腋に1〜2個の花をつける極多花性。交配種‘港の曙’は、比較的早咲きで、一重・ 猪口咲き・ユキ芯、花は優しいピンク系で花茎5〜6cm程度の小輪で極多花性・外弁の弁端には紅色のぼかしが入ります。
                                     (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1375) Camellia caudata Wallich (ツバキ科) 2016-12-28東京農大・農学部・植物園

Camellia caudata Wallich (ツバキ科)

アッサム、ブータン、中国の浙江、広東、広西、雲南、海南島、台湾、香港、ベトナム、ビルマに分布するツバキ属Camelliaの野生ツバキ1種で、日本名)トガリバヒメツバキと呼ばれます。本株は深谷市在中のツバキ育種家平井湊晨がベトナムから日本に導入し増殖した株で、埼玉県深谷市内で購入したものです。枝は横に広がり、葉の先端が下垂する性質があり、花柱や花糸は有毛で中国名)長尾毛蘂茶と呼ばれます。花弁は白色、5〜6弁、花径2cm前後と小型で目立たず、とくに観賞価値はそれほどあるとは思われませんが、白色の素朴な花弁は魅力があります。                 (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1374) 和蘭 ‘利休’Cymbidium erythraeum 'Rikyu' (ラン科) 2016-12-27東京農大・農学部・植物園

和蘭 ‘利休’Cymbidium erythraeum 'Rikyu' (ラン科)

和蘭は、シュンラン(春蘭)C. goeringii やホウサイラン(報才蘭)C. sinense などの東洋蘭と洋ランのシンビジュームを交配して作り出したもので、近年人気のラン科植物で現在も様々な品種が生み出され、広がりを見せています。ここに紹介する‘利休’は平成6年に本学農学部を卒業された加藤 宏樹氏が経営する加藤洋ラン苑で作出された銘花で、シュンラン属Cymbidiumの原種C. erythraeum から加藤洋らん苑でセレクトした個体で、栽培は容易・草姿はやや小型、花茎80cm、花径6cm、香りがすばらしいものです。      (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1373) Coelogyne mooreana Rolfe (ラン科) 2016-12-26東京農大・農学部・植物園

Coelogyne mooreana Rolfe (ラン科)

ベトナム原産の着生ランで、標高1300〜2000mの雲霧林に生育するという。セロジネ属 Coelogyneの多くの種は、花序が下垂して花が咲くタイプが多く見られますが、本種は草丈50cm余りで、花序は直立し花が咲きます。そして、花も大きいので見栄えが素晴らしいです。やや緑を帯びた苞は花の展開と共に脱落します。花被は白色一色で、唯一唇弁の内部にはオレンジ色を帯びは長毛が見られ美しさを増しています。
(植物園 伊藤健)

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