植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(1367)Camellia quephongensis Hakoda et Ninh(ツバキ科) 2016-12-18東京農大・農学部・植物園

Camellia quephongensis Hakoda et Ninh(ツバキ科)

葉の長さが長いものでは30cmほどにも達し、花のない時にはツバキとは思えません。中国四川省で黄色の花を咲かすキンカチャ(金花茶)C. petelotiiが発見されて以来、中国南部〜ベトナム中部にかけて多く黄色い花を咲かすツバキが発見されていますが、花は一重・花径8cmほどの本種も元東京農工箱田教授がハノイ大学ニン教授の協力でベトナム中部のゲアン省クエフォン地区で2001年1月に発見したものです。本株の花は中輪で、花弁はキンカチャ程光沢が見られませんが、鮮やかな黄色で、前述の箱田氏によると花形や花色の濃淡に変異があるとのことです。               (植物園 伊藤健)

植物結実情報(1366)シロヤマブキ Rhodotypos scandens Makino (バラ科) 2016-12-17東京農大・農学部・植物園

シロヤマブキ Rhodotypos scandens Makino (バラ科)

シロヤマブキが果実をつけています。環境に適応しやすいため庭木として広く流通していて、庭木や公園樹として日本全国でみられる落葉低木です。しかし、実は国内では中国地方の石灰岩地に限られているため、自生しているものは貴重で絶滅危惧B類に指定されています。
シロヤマブキという和名からヤマブキKerria japonicaの近縁種と思われてしまうこともありますが、シロヤマブキ属Rhodotyposである本種はヤマブキ属であるヤマブキとは大きく異なっています。具体的な違いとしてはヤマブキの花弁・ガク片は双子葉類として一般的な5個で果実も5個つけるのに対し、シロヤマブキの花弁・ガク片は双子葉類として珍しい4個であり、つける実も4個あることなどが挙げられます。
(博物館実習生 農学部 畜産学科 4年 天野佳紀)

植物紅葉情報(1365) カジイチゴRubus trifidus Thunb.(バラ科) 2016-12-16東京農大・農学部・植物園

カジイチゴRubus trifidus Thunb.(バラ科)

キャンパス内の紅葉もすでに終盤戦。イチョウの黄葉もメタセコイヤの紅葉もすでに落葉。そんな中、本来海岸近くに広く生育するカジイチゴが朝日を浴びながら繊細な紅葉をし始めています。海岸付近で潮風を受ける関がりが厚く、関係からか葉が厚く、同属のキイチゴなどより寒さに少しは強いかもしれせん。    (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1364)  2016-12-15東京農大・農学部・植物園

ツバキ‘ワビスケ’2種Camellia wabisuke Kitam. (ツバキ科)

ツバキが少しずつ咲き始めています。ここに開花を紹介するツバキはワビスケと呼ばれる種類で、ウラクC. uraku(雌蕊の子房が有毛でツバキC. japonicaと区分される)の実生からできたもので、雄蕊の葯が退化して花粉を作らないことで知られています。ただし、ツバキも葯が退化したものが見られ、これらは侘蕊(わびすん)と呼ばれウラクからできたものと区別されています。           

画像)上 白侘助
画像)下 昭和侘助(初雁)
             (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1363)ツバキ‘キホウ(黄鳳)’Camellia × ‘Kihou’ (ツバキ科) 2016-12-14東京農大・農学部・植物園

ツバキ‘キホウ(黄鳳)’Camellia × ‘Kihou’ (ツバキ科)

1965年中国広東省で今までに知られていない黄色の花を咲かすツバキ・キンカチャ(金花茶)C. petelotii が発見され、日本国内でこのキンチャカと在来のヤブツバキC. japonicaとの交配が行われ、多くの交配種が作られています。黄色のキンチャカが交配親になることによって、朱色の花を咲かす交配種も考えられますが残念ながらそれはできず、クリーム色の花を咲かす交配種が多数作られ、ここに紹介する‘キホウ(黄鳳)’はキンカチャとハクホウ(白鳳)C. japonica 'hakuhou'との交配種で淡黄色、一重、筒咲き、短い筒しべ、中輪の花を咲かせています。(植物園 伊藤健)

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