植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物紅葉情報(1357) ヘイシソウsarracenia spp.(サラセニア科) 2016-12-08東京農大・農学部・植物園

ヘイシソウsarracenia spp.(サラセニア科)

アメリカの湿原に自生する食虫植物の一種で、草丈は30〜50cm程度、筒状に変化した葉で虫を捕らえます。ふたの裏側に蜜腺があり甘い蜜が分泌されますが、その蜜にはコニインと言う麻痺性のアルカロイドの一種が含まれ、これを舐めた昆虫は酔ったようになることで足を滑らせて筒の中に落ちます。古い筒の中を覗くと、溢れそうな程に昆虫が入っています。冬場は徐々に葉が枯れて休眠し、わずかに残った葉と匍匐茎だけの状態で冬を越して春先から再び生育を開始しますが、休眠に入る前の今の季節に特に鮮やかに色付き、たいへん美しくなります。また、葉脈の浮いた特徴的な姿から、生け花などでも一風変わった花材として取り扱われている事があります。 
(農学2年 厚木植物研究会 上田鉄太郎)

植物開花情報(1356)Acampe praemosa Blatt. & McCann(ラン科) 2016-12-08東京農大・農学部・植物園

Acampe praemosa Blatt. & McCann(ラン科)

ヒマラヤ東部、インド、ネパール、スリランカ、ミャンマーなどの標高1600m付近に自生する比較的小形の種で、草丈は現在10冂度、肉厚で硬質の葉が互生します。花は葉の付け根に5〜10輪程度集まって咲き、一輪の大きさは1,5cm程です。白い唇弁の上部に赤紫色の水玉模様が入り、唇弁が上向きの状態で開花するのが一つの特徴です。
野生では木に着生しており、日本にも自生しているフウラン属Vandaに近縁であると言われています。         
(農学 2年 厚木植物研究会 上田鉄太郎)

植物開花情報(1355)ハゼノキToxicodendron succedaneum Kuntze(ウルシ科)  2016-12-07東京農大・農学部・植物園

ハゼノキToxicodendron succedaneum Kuntze(ウルシ科)

ウルシ科というと人によってはかぶれる人もいますが、いずれも植物も見事な紅葉が見られます。ハゼノキは東南アジアから東アジアの温暖な地域に自生し、日本には果実から木蝋を採取する資源作物として、江戸時代頃に琉球王国から持ち込まれ、それまで木蝋の主原料であったウルシToxicodendron vernicifluumの果実にとって代わりました。現在では意図的に植栽されたり、一部では山野に逸出・野生化しています。ハゼノキの紅葉は燃えように赤一色に染まります。          (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1354) メタセコイヤMetasequoia glyptostroboides Hu et W.C.Cheng (ヒノキ科) 2016-12-06東京農大・農学部・植物園

メタセコイヤMetasequoia glyptostroboides Hu et W.C.Cheng (ヒノキ科)

メタセコイヤの葉が紅葉しています。針葉樹でやがて葉を落としますが、その落
葉前に素晴らしい紅葉見せてくれます。メタセコイヤは単に属名を読んでいるだけですが、英名)Dawn redwood、Dawnは夜明けの意味、redwoodはヒノキの仲間の総称で、これらから「アケボノスギ (曙杉)」とも呼ばれます。いい名前ではではありませんか。

画像 中)球果
   下)雄花
                 (植物園 伊藤健) 

植物開花情報(1353) ロウバイ Chimonanthus praecox Link (ロウバイ科) 2016-12-05東京農大・農学部・植物園

ロウバイ Chimonanthus praecox Link (ロウバイ科)

早くもロウバイの花が開花しました。例年ですとこの株は12月24日頃開花します。ロウバイには、ソシンロウバイ(素心蝋梅)、マンゲツロウバイ(満月蝋梅)、トウロウバイ(唐蝋梅)などの栽培品種が知られており、近年よく栽培されているのはマンゲツロウバイと呼ばれるもので、花全体が大きく丸味があり黄色一色で、花期は年明けになります。今日開花したものはロウバイの基本種・母種で、花の中心部は暗紫色で、その周囲が黄色で他のロウバイに比べ早く咲く傾向があります。それにしても今年の開花は早すぎると思われます。            (植物園 伊藤健)

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