植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(1520)タイサンボクMagnolia grandiflora L. (モクレン科) 2017-05-31東京農大・農学部・植物園

タイサンボクMagnolia grandiflora L. (モクレン科)

北米中南部原産の常緑高木で、明治初期に日本に導入されました。樹高20m以上になることから日本では公園樹としてよく植栽されます。葉は濃緑色で光沢があり長楕円形、長さは15cm〜20cm、葉裏は淡い褐色の毛が密生しています。今の季節、直径20cmほどの白い花を咲かせます。花冠は杯状で、普通は花弁が6枚、萼片が3枚あり、9枚の花弁があるように見え、花は芳香を放ちます。雄蕊先熟で開花期にはすでに雄蕊が脱落し始めています。              (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1519)オゼコウホネNuphar pumila DC. var. ozeensis H.Hara (スイレン科) 2017-05-29東京農大・農学部・植物園

オゼコウホネNuphar pumila DC. var. ozeensis H.Hara (スイレン科)

早くもオゼコウホネが開花しました。ネムロコウホネN. pumila var.  pumilaの変種に分類される水生の多年草植物で、尾瀬と月山のみに生育する日本固有種。尾瀬では7月頃より開花しますが、栽培下である厚木キャンパスでは毎年5月下旬には開花します。いかに尾瀬が厳しい環境であるかと理解できると思います。花茎が水面から顔を出し,その先端に黄色の花を1個つけます。花弁のように見える部分は実が5個の萼片。花の中心にある柱頭盤が赤いのがオゼコウホネの特徴で,母種のネムロコウホネN. pumila var. pumila  では黄色で赤くはなりません。尾瀬の池塘によく生育していますが、同じくヒツジグサNymphaea tetragonaも池塘に生育しますが、本種オゼコウホネのほうが水深の場所に生育するようです。                        (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1518)ヒツジグサ Nymphaea tetragona Georgi (スイレン科) 2017-05-27東京農大・農学部・植物園

ヒツジグサ Nymphaea tetragona Georgi (スイレン科)

夏も近いことから水生植物に関心が持たれる季節ですが、水生植物の本種ヒツジグサは日本に自生するスイレン属Nymphaeaの多年草植物で、かつては日本全国の池や沼に広く分布していましたが、現在では山地の沼や亜高山帯の高層湿原などに多く生育しています。浮葉は厚みがあり、卵円形で長径10〜20cm程度。花の径は3〜6cmほどで、萼片が4枚、花弁が10枚ほどの白い花を咲かせる。名前の由来は、動物のヒツジは全く関係なく、未(ひつじ)の刻(午後2時ごろ)に花を咲かせることによりますが、実際には昼ごろから咲き始め夕方に閉じます。
(厚木植物研究会 農学科 2年 仲田萌夏)

植物開花情報(1517)コケモモVaccinium oxycoccos L.(ツツジ科)2017-05-27東京農大・農学部・植物園

コケモモVaccinium oxycoccos L.(ツツジ科)

ツルコケモモ、花は小さいですが、シクラメンを思い浮かべるかのように花弁は反転します。寒地の高層湿原でミズゴケ類の中に自生し、北ヨーロッパ、北アジア、北アメリカ北部など、北半球の寒い地域に広く分布します。日本国内では中部地方以北、北海道に分布します。果実は9-10月。果実は漿果となり、径1cmほどの球形で赤色に熟し、クランベリーとして食用にされます。                   (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1516)スイカズラ Lonicera japonica Thunb. (スイカズラ科) 2017-05-25東京農大・農学部・植物園

スイカズラ Lonicera japonica Thunb. (スイカズラ科)

常緑の木本性ツル植物であるスイカズラの花がキャンパス内にて開花しています。和名は子どもがこの花の蜜を吸って遊んでいたことから「吸葛」と名付けられました。日本全国、中国や台湾などに分布しています。欧米では帰化植物として、かなり増殖した困りものとなっています。右巻きに蔓を巻いて、木に絡みつき生育します。葉は対生であり、長さ3〜6cmの長楕円形です。  
                (厚木植物研究会 農学科 2年生 菊地 翔太郎)

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