植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(1529)マテバシイLithocarpus edulis Nakai (ブナ科) 2017-06-08東京農大・農学部・植物園

マテバシイLithocarpus edulis Nakai (ブナ科)

マテバシイの花が咲いています。そして、花のすぐ下には昨年のドングリ(堅果)が未成熟で見られます。日本固有種で本州の房総半島の南端、紀伊半島、九州から南西諸島の温暖な沿岸地に自生する常緑高木で、庭木、公園・街路樹として植栽利用され、丘陵地への逸出個体もあるようです。今の季節、新枝の葉腋から雄花序が穂状に多数みられ、普通中央部分には1本雌花を穂状につけます。本種はコナラ属Quercusと異なり、一つの花軸に多くの雌花をつけるのでドングリも穂状になります。翌年の秋には長さ2〜3cmになるドングリを見ることができ、タンニンなどの有毒成分が少なく、加熱すればそのまま食用になります。           (植物園 伊藤健)

植物情報(1528) 厚木キャンパス植物観察ガイドツアー開催のお知らせ 2017-06-08東京農大・農学部・植物園

2017年度 第3回
厚木キャンパス植物観察ガイドツアー開催のお知らせ        

厚木キャンパスは博物館相当施設の指定を受けた植物園で、キャンパス内には500種類以上の植物が自生し、植栽された外国産樹種も多数みられ、植物園が管理するエリア(温室等を含む)には3000種類以上の植物が見られます。そこで月に1回月の中旬前後の土曜日に植物園主催による「植物観察ガイドツアー」を開催いたします。キャンパス内は早咲きのサクラも咲き終わり、本格的な春が確実に1歩1歩近づいています。ガイドは植物園担当の学芸員が担当します。1年間の12回分の予定は下記のようになっています。ふるって御参加下さい。



開催日時 6月17日(土曜日)         
・AM9時30分〜12時(雨天決行)
    集合場所 第二講義棟前 9時20分
持ち物 筆記用具・メモ帳・カメラ




2017年度
厚木キャンパス植物観察ガイドツアー開催日程
第1回  4月15日(終了)
第2回  5月13日(終了)
第3回  6月17日
第4回  7月15日
第5回  8月12日
第6回  9月16日  
第7回 10月14日
第8回 11月11日
第9回 12月16日
第10回 1月21日
第11回 2月10日
第12回 3月17日
※  ただし、時に変更になる場合があり、
その際は植物園だよりで連絡したします。

植物開花情報(1527)ヒメシャラStewartia monadelpha Siebold et Zucc. (ツバキ科) 2017-06-07東京農大・農学部・植物園

ヒメシャラStewartia monadelpha Siebold et Zucc. (ツバキ科)

シャラノキの別名を持つナツツバキS. pseudocamelliaがありますが、そのナツツバキと同属で似ていますが花も葉も小ぶりなことからヒメシャラと呼ばれます。朝鮮半島南部から、日本では宮城県以西の本州、四国、九州に自生し、よく庭木として植栽される樹高10mほどの落葉高木。樹皮は平滑で淡赤褐色。樹皮は鱗片となって剥がれ落ちます。葉は互生し、葉身は卵形〜楕円形、両面に毛が散生します。花期は6月〜7月初旬で、花の大きさは直径5cm程度、花弁は5枚で白く雄蕊の花糸が黄色。朝に開花し、夕方には落花する一日花です。            (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1526)クリCastanea crenata Siebold et Zucc. (ブナ科) 2017-06-06東京農大・農学部・植物園

クリCastanea crenata Siebold et Zucc. (ブナ科)

尾状花序が目立つクリの花ですが、尾状花序の大半は雄花多数集まったものです。生長してよく知られる「栗のイガ」と呼ばれる部分(雌花)どこにあるでしょうか?枝の先端部分ある尾状花序の基部だけに1cmに満たない雌花が1個ないしは2個あります。探してみてください。        (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1525) ホタルブクロとヤマホタルブクロ(キキョウ科) 2017-06-05東京農大・農学部・植物園

ホタルブクロCampanula punctata Lam. var. punctata とヤマホタルブクロC. punctata var. hondoensis Ohwi (キキョウ科)

キャンパス内に少し派手な野草の花が目立ってきました。草丈50cmほどで、花は白色ないしは淡い赤色の筒状で花冠の長さ5cmあまり。実はよく見るとキャンパス内にはホタルブクロC. punctataが2種類見られます。ホタルブクロ var. punctataの 萼片の間に反り返る付属片が見られます。これに対し、ヤマホタルブvar. hondoensisは反り返る付属片が見られず、萼片の間が盛り上がっているだけです。   
画像 上、中) ホタルブクロ
   下) ヤマホタルブクロ

     (植物園 伊藤健)

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