植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 (1565)アサヒカズラAntigonon leptopus Hook. & Arn. (タデ科) 2017-07‐31東京農大・農学部・植物園

アサヒカズラAntigonon leptopus Hook. & Arn. (タデ科)

メキシコ原産のつる性の半低木で、つる性の茎は10〜15mにも伸長します。茎の先端部の葉腋から花茎をのばし、5〜15個の花を総状花序につけます。花の直径は10〜15mmで、花弁はなく、5枚の萼片が淡紅色に着色して花弁状になっています。熱帯地域では、一年中開花していますが、日本国内ではでは夏から秋まで開花期でよく結実し、先のとがった硬い種子をつけます。「珊瑚藤」「女王のネックレス」「チェーンオブラブ」と呼ばれます。地下に作るイモは食用になり、ナッツのような味で、原産地ではサラダに添えられるようです。                   (植物園 伊藤健)

北アルプス山麓からの植物情報 (1564)ツチアケビ(ラン科) 2017-07‐28東京農大・農学部・植物園

ツチアケビCyrtosia septentrionalis Garay(ラン科)

カレッジ講座で白馬村を訪れています。ここで3年前からツチアケビの同じ株を観察していますが、やっと開花を見ることができました。ツチアケビは腐生ランの1種で、光合成を行う葉はなく、養分のすべてを共生菌に依存しています。ナラタケとラン菌根を形成し、栄養的には寄生しています。本株は草丈1m近くあり、植物体全体が黄色で、複総状花序を作り、花はクリーム色で肉厚で3cm近く大型。果実は秋に成熟し、ウインナーソーセージをぶら下げたような姿になります。     (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1563)バアソブCodonopsis ussuriensis Hemsl. (キキョウ科) 2017-07‐26東京農大・農学部・植物園

バアソブCodonopsis ussuriensis Hemsl. (キキョウ科)

近縁種に同じくツル植物のジイソブ別名)ツルニンジンC. lanceolataがありますが、それよりも花が小さく花冠は径約2僂濃膤貎Г鬚びる事が多いです。花冠内側の紫褐色の斑点をおばあさんのそばかすに譬えたのが名の由来。ソブは長野県木曽地方の方言でそばかすの意。絶滅危惧粁燹VU)。     (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1562)クサギClerodendrum trichotomum Thunb. (シソ科) 2017-07‐25東京農大・農学部・植物園

クサギClerodendrum trichotomum Thunb. (シソ科)

暑い日が続きますが、日当たりのよい原野・林縁などによく見られる落葉小高木クサギの花が咲き始めました。葉は大きく、長い葉柄を含め30cmにもなり、柔らかくて薄く、柔らかな毛を密生します。和名のクサギは葉を触ると、一種異様な臭いがするところからこの名が付けられたと思われます。花冠は萼から長く突き出してその先で5列し開きます。雄蕊、雌蕊はその中からさらに突き出します。花冠は白、萼ははじめ緑色でしだいに赤くなり、甘い香りがします。日本では北海道から九州、琉球列島まで分布し、国外では台湾、中国まで分布します。                           (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1561)ウラジロギボウシHosta hypoleuca Murata(キジカクシ科)   2017-07‐23東京農大・農学部・植物園

ウラジロギボウシHosta hypoleuca Murata(キジカクシ科) 

本州(愛知県東部〜静岡県西部)の非常に狭い地域のみの湿った岩場生育するやや大形のギボウシ属Hostaの1種。その名前が示すように葉の裏面は粉白色で、卵形で厚く、長さ15〜30cm、幅10〜25cmと大きく、基部はハート形で、ただし1株に見られる葉は少なくて2枚程度と少ない。花茎は基部で少し曲がり、葉より高くなりません。苞は開花時に開出せず、しおれない。花被は白色ですが、内側の中央部は紫色を帯びます。花期は7〜8月。絶滅危惧B類 (EN)。         (植物園 伊藤健)

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