植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花・結実情報(1584)クズPueraria lobate Ohwi (マメ科) 2017-08‐31東京農大・農学部・植物園

クズPueraria lobate Ohwi (マメ科)

北海道から九州までの日本各地のほか、中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布し、日本では、根部分に含まれるでんぷんを使い食材の葛粉や漢方薬が作られ、万葉の昔から秋の七草の一つに数えられているようによく知られるツル性の多年草。ただし、キャンパス内ではその旺盛な繁殖力から有害植物と見なされています。葉は三出複葉、花は8-9月の秋に咲き、穂状花序が立ち上がり、濃紺紫色の甘い芳香を発する花を咲かせます。                  (植物園 伊藤健)

植物開花・結実情報(1583)パパイヤCarica papaya L.(パパイヤ科) 2017-08‐28東京農大・農学部・植物園

パパイヤCarica papaya L.(パパイヤ科)

熱帯アメリカ原産の常緑高木で若い茎は緑色で中空、3〜4年以上になると灰白色で繊維が多くなります。一般に雌雄異株であるが両性花をつけるものもあります。雄花は茎の先端部の葉腋から穂状花序を出し、多数の花をつけます。花は小さく白色で、基部が筒状に合着します。雌花は1〜5花を同様に腋生し、萼は小さく花弁は5個。果実は果物(くだもの)として食用されますが、熱帯地方や沖縄県などでは野菜としても利用され、今後の利用法が新たに考えられています。
(厚木植物研究会 農学部 バイオセラピー学科 1年 風間 涼)

植物開花情報(1582) シマヒギリClerodendrum paniculatum L. (シソ科) 2017-08-29東京農大・農学部・植物園

シマヒギリClerodendrum paniculatum L. (シソ科)

台湾や東南アジアにかけて生育する樹高3mほどの非耐寒性常緑低木。別名)カクバヒギリと呼ばれています。沖縄では琉球王朝時代から庭木として利用されてきました。現在では、沖縄本島北部で逸出したのが野生化しています。葉は対生し、葉柄は長く切れ込みが入り、角張っています。枝先に円錐花序を出し、花は萼、花冠とも橙色をしています。花は長さ2cmくらいの筒状で、花冠の上部は5裂して平開し、下部は筒状で細い。雄蕊は4本、雌蕊は1本です。この株は、昨年沖縄から導入したものです。
            (厚木植物研究会 農学科 2年 玉木陸斗)

植物開花情報(1581)センニンソウClematis terniflora DC.(キンポウゲ科) 2017-08-28東京農大・農学部・植物園

センニンソウClematis terniflora DC.(キンポウゲ科)

日本各地の日当りの良い山野に多く見られるつる植物で、今の季節探してみるとキャンパス内のあちこちに見られます。葉を対生し、葉は五枚の小葉を持つ羽状複葉。花は今の季節の8〜9月に咲きます。茎の先端付近の葉腋から三出状の散房花序を出し、多数の白い花をつける。4枚の花弁に見えるのは萼片で、本当の花弁はありません。果実には白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことからセンニンソウと呼ばれたと思われます。センニンソウの葉を用いて、扁桃炎(扁桃腺炎)の治療を行う民間療法があるが、素人が扱うには危険が伴います。    (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1580)シロバナマンジュシャゲLycoris x albiflora Koidz.(ヒガンバナ科) 2017-08-26東京農大・農学部・植物園

シロバナマンジュシャゲLycoris x albiflora Koidz.(ヒガンバナ科)

我々が普段見ているヒガンバナL. radiataは中国原産の3倍体個体で種子はできません。原産国・中国には2倍体のシナヒカンバナL. radiata var. pumilaも見られ、このシナヒガンバナと黄色い花を咲かすショウキズイセンL. traubiiの交配種と考えられているものがシロバナマンジュシャゲと考えられています。シロバナとありますが、花被の色は完全な白色ではなく、中心にはほんのりと薄紅色や薄黄色が見てとれます。また、赤花のヒガンバナと比べると花被の反り返りがやや弱いことも特徴です。
(植物園 伊藤健)

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