植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(1575) Stanhopea oculata Lindley(ラン科) 2017-08-15東京農大・農学部・植物園

Stanhopea oculata Lindley(ラン科)

鉢の脇から花茎を下垂させ、径10cm余りの巨大な花でバニラのような甘い芳香を漂わせるS. oculataの花が開花しています。白い花被片に、動物のヒョウのような斑点をいっぱいみられるのが特徴的です。メキシコからベネズエラまでと中南米地域に広く自生する着生ランの一種です。花命は短く数日で萎れてしまいます。   (植物園 伊藤健) 

植物開花情報(1574)マルバツユクサCommelina benghalensis L.(ツユクサ科)  2017-08-14東京農大・農学部・植物園

マルバツユクサCommelina benghalensis L.(ツユクサ科)

植物観察ツアーを行っていたところ、今まで見キャンパス内で見たとのない植物が見つかりました。本体、本州の関東以西から琉球列島までと小笠原に見られ、国外ではアジアからアフリカの熱帯に広く分布するマルバツユクサです。キャンパス内に広くみられるツユクサC. communisに比較し、葉は卵形から卵状長楕円形で先端は尖らず、縁は波状になる特徴が見られます。花はツユクサよりやや小柄で青色の花弁は長さ4-5mmほどで、秋には地下に閉鎖花ができます。従って繁殖力が強く、耕作地に生育すれば、毎年毎年次から次と発芽してくるから本当に厄介な植物でもあります。                  
(植物園 伊藤健)

植物結実・収穫情報(1573) レンゲショウマ(キンポウゲ科)2017-08-12東京農大・農学部・植物園

レンゲショウマAnemonopsis macrophylla Siebold et Zucc.
(キンポウゲ科)

日本固有の1属1種の多年草植物レンゲショウマが開花しています。草丈80cmほどで、根元から長さ60cm-80cmほどの花茎を伸ばし、わずかに紫かかった透明感のある白花を下向きに咲かせます。花の大きさは3cm前後、1本の花茎に数輪がまばらにつきます。外側に広がった花被は萼、雄蕊と雌蕊を囲むよう筒状に重なった中央部分が本当の花弁です。生育地は標高1000m前後の亜高山帯で落葉樹林内に限られ、東北南部から近畿地方に分布しますが、生育地はかなり限定され、一部の都道府県では絶滅危惧種に指定されています。                (植物園 伊藤健) 

植物結実・収穫情報(1572)キヌアChenopodium quinoa Willd.(ヒユ科) 2017-08-11東京農大・農学部・植物園

キヌアChenopodium quinoa Willd.(ヒユ科)

5月中旬播種したキヌアが早くも結実し収穫期を迎えています。南アメリア・アンデス原産の1年草植物で、数千年前より食用に栽培されている擬似穀物。現地では海岸近くの付近から3000m付近まで生育し、さらに塩生土壌でも生育します。普通食する約2mmの種子には必須アミノ酸をバランス良く含み、また各種機能性も豊富で完全食品とも称され,時に「スーパーフード」として注目されています。              (植物園 伊藤健)

植物開花・結実情報(1571) オキナワスズメウリDiplocyclos palmatus C.Jeffrey(ウリ科)2017-08-10東京農大・農学部・植物園

オキナワスズメウリDiplocyclos palmatus C.Jeffrey(ウリ科)

1年生の蔓植物で、国外では台湾、南中国からインド、マレーシア、オーストラリア、熱帯アフリカにまで分布し、日本ではトカラ列島の口之島以南の琉球列島に見られます。花には雄花と雌花が見られる雌雄同株。雄花と雌花は同一の葉腋から複数が束のように生じます。雌雄とも花は緑白で小型、径は1cmほど、萼も花冠も5裂し、裂片は広鐘形。雄花の花糸は短い。雌花には仮雄蘂が3個あり、柱頭は3個でそれぞれ二裂します。果実は球形で径2cm、白の縦線があり、熟すと赤くなり、一見スイカのように見え、日除けでグリーンカーテン用植物としても人気があります。                                                  
(植物園 伊藤健)

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