植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(1602)園 タヌキマメCrotalaria sessiliflora L.(マメ科) 2017-09-26東京農大・農学部・植物園


タヌキマメCrotalaria sessiliflora L.(マメ科)

日本、中国、東南アジア、インドなどに分布し、国内では一年草ですが暖かい地域では多年草になるようです。草丈は30-100cmに達し、葉は線形から狭楕円形で、長さ3-8cm。夏の終わり〜秋にかけて、茎の先端に多数の蕾を付け、1〜数輪ずつ下から順に開花します。花は蝶型で径1cmほど、色は濁りのない青紫色。花後に茶色い毛がふさふさに生える萼が生長して大きくなり、果実をすっぽりと包みます。この姿がタヌキの体毛のようだから、花を正面から見るとタヌキの顔のように見えるから、「タヌキマメ」と呼ばれるようです。              (植物園 伊藤健)


植物開花情報(1601) ショウキズイセンLycoris traubii W.Hayw.(ヒガンバナ科) 2017-09-25東京農大・農学部・植物園

ショウキズイセンLycoris traubii W.Hayw.(ヒガンバナ科)

そろそろヒガンバナL. radiataの花も盛りを過ぎてきたと思われますが、近年この赤い花のヒガンバナに対し、白色の花を咲かすシロバナマンジュシャゲL. x albifloraも多く植栽されるようになりどこかで見たこともあるのでは。その学名からも解るようにシロバナマンジュシャゲは実は交配種です。ヒガンバナとここに紹介するショウキズイセンの自然交雑種といわれています。日本に多く見られるヒガンバナは不稔性の3倍体で種子はできません。稔性のある2倍体の中国原産のコヒガンバナL. radiata var. pumilaが親とも言われています。         (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1600)キクイモHelianthus tuberosus L.(キク科) 2017-09-23東京農大・農学部・植物園

キクイモHelianthus tuberosus L.(キク科)

ヒマワリH. annuusの花を小さくしたようなキクイモの花が咲き始めました。花が似ていると書きましたが、実はキクイモはヒマワリと同属で北アメリカ北部から北東部を原産地とする多年草です。日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来しました。栽培されているもの以外に、第二次世界大戦中に加工用や食用として栽培されたものが野生化しています。キクイモの和名は、菊に似た花をつけ、地下部に芋ができるために付けられたもので、通常の芋類と異なり、デンプンはほとんど含まれず、多糖類イヌリンを含む食物繊維で、イヌリンは消化によってオリゴ糖の一種キクイモオリゴ糖(イヌロオリゴ糖)となるため、健康食品として顆粒やお茶として加工され利用されています。
                   (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1599)アカジソ(シソ科) 2017-09-21東京農大・農学部・植物園

アカジソPerilla frutescens Britton var. crispa W.Deane f.purpurea Makino (シソ科)

シソは食材としてのイメージが強いですが、このように赤く可憐な花を咲かせます。拡大された花を見ると、更に印象が変わるのではないでしょうか。シソはヒマラヤやビルマ、中国などが原産で、日本には中国から伝わったとされています。シソは葉の色により本種の様な赤じそや青じそに大別されます。一年草で、茎は四角形で直立し草丈は1m程となります。葉は対生に付き広卵形で先端は尖っており、縁には鋸歯がみられます。花序は総状花序で白から紫色の花を多数つけます。赤じそは強い防腐力と殺菌作用があり、綺麗に赤く発色することから、日本では梅干し作りによく使われています。またシソジュースやシソ漬けなど様々な料理に使われています。         (厚木植物研究会 農学部 農学科 目黒卓)

植物結実情報(1598)コブシMagnolia kobus DC.(モクレン科) 2017-09-19東京農大・農学部・植物園

コブシMagnolia kobus DC.(モクレン科)

春に咲いていたコブシの花ですが、結実し種子が成熟し始めています。春先に白色の目立つ花を咲かせていたコブシですが、左上側の画像を見てください。果実の姿ですが、ごつごつした果実が「握り拳」に似るところから「コブシ」と名付けられたようです。そして、さらに果実が成熟すると果実は裂開し、赤い果肉が現れ、内部に種子か見られます。毎朝、成熟したコブシの下を通りますが、多数のカラスが見られ、コブシの果実を食するのか、裂開し赤い果肉が見られる果実が多数地面に落ちています。                     (植物園 伊藤健)

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