長和町だより
(食料環境経済学科山村再生プロジェクト)

価値観

 信州でも梅雨が明け、暑い日が続いています。
 そんな中での農作業は辛い。
 でも、午後3時を過ぎた頃から蜩が鳴きは始めます。
 野からは一陣の風が吹いて頬をくすぐります。
 夕焼けを見ながら家路にとつきます。
 ギシギシした会社勤めだと、のんびりとこんな気持ちにはなれないだろな−そんなことを考えます。
 これこそが、お金に換算できない価値なのかなあ?

学生が語る!6月実習?

6月実習も最終日です
この日は、初日にできなかった芹沢圃場での作業を行う班と、バイパスの整備を行う班に分かれて行動しました。

芹沢圃場では加工トマトの追肥、防除、トマトトーン(植物成長調整剤)の噴霧、ネギ・ジャガイモの中耕培土を行いました。
防除では、病虫害予防のため、動力噴霧器でZボルドーという薬剤を撒きました この噴霧器が重いこと重いこと 若いから余裕だと思いましたが、普通に疲れました

バイパスでは沿道の雑草を刈ったあと、土を起こして花を植えました 沿道に花が咲いていると車で走っているとき、気持ちいいですよね こういうささやかな気持ちよさも地域活性化につながればなぁと思います

作業後、2日目に採ってアク抜きをしたワラビをみんなでいただきました 茹でたものをそのままいただいたので苦味が強く大人の味がしました ハタチを過ぎても舌がまだ子供なのが悲しいです・・・

そんなこんなで6月実習が終わりました
バスで長和町を散策しながら学校へと向かいました 車内では実習の疲れからみんな爆睡していました
梅雨で気持ちもどんよりしがちですが、そんなもの気合で吹き飛ばして次の7月実習に臨みます

学生が語る!6月実習?

2日目は長和町在住の森林インストラクター、宮下さんに一日同行して頂き、長和町の森林を観察しながらさまざまなお話をして頂きました。

午前はエコーバレースキー場にて、現在、国が行っているカラマツ人工林の伐採の現場を見てきました。
まず人工林とは、人が植えて育てた林であり、ほとんどが針葉樹林です。長和町は人工林の割合が多く、約6割にも及びます。これは戦後復興期の国を挙げた植樹運動の結果であると言えます。当時はカラマツの用途は広く、需要が多くありましたが、今ではそれより安く、良い代替材が普及しているため需要が落ちています。そんな中、カラマツ人工林が伐期を迎えています。需要がないのになぜ伐採するのだろう と思い、宮下さんに質問したところ、カラマツが光合成により吸収する二酸化炭素量より、呼吸により排出する二酸化炭素量が多いから伐採するのだそうです 伐採する理由が木材としての利用ではなく、二酸化炭素の排出量の削減だったことに驚きました
また、その伐採されたカラマツの行く末についても質問したところ、興味深いお話が聞けました 需要がなくなっているカラマツですが、長和町にある斎藤木材工業という会社と竹中工務店が協力してカラマツを用いた新たな建築用材を開発したそうです これは「燃エンウッド」といい、カラマツとコンクリートのハイブリッド柱で、表面のカラマツ材が火災で燃えても、芯を形成するコンクリートが崩落等を防ぐので、火災に強い木造建築が実現するそうです 既に横浜市内に燃エンウッドを使ったショッピングセンター「Southwood]が建設されており、今後大注目です 私事ではありますが、実はこのSouthwoodができた所が地元でして、この話を聞くまでは、また新しいのができたなぁと思うだけで、こんなエピソードがあるとは知りませんでした これも何かの縁だと思い、燃エンウッドを深く掘り下げていきたいです

人工林の観察の後、山菜を採取するため、鷹山地区に移動しました。その道中では、こちらもカラマツ人工林ですが、間伐を行っている現場があり、そこでも宮下さんからお話を伺いました そもそも間伐とは、森林の保育・保護を目的とした間引き作業です。人工林における間伐は、形質の良い木を育て木材の収量を上げる為だけでなく、それ以上に環境保護の為に行うことが重要となってきます。間伐が放置されると、林床の植生の減少により地盤が緩くなり、水源涵養機能の低下、土砂崩壊につながります しかし、間伐が充分に行われていないのが現状です。と、まあここでは間伐の問題は置いておきましょう 今回見た現場にも重機がありましたが、林業も機械化が進んでいて、昔は林業といえば男性のイメージがありましたが、今では女性でも楽にできるそうです 林業のイメージが大きく変わる時代が来るかもしれませんね
そして、山菜採りです 鷹山地区の使用してない畑にお邪魔して取らせて頂きました。ワラビが大量に採れました これをお昼に、といきたいところですが、ワラビには毒があり一晩アク抜きしないと食べれません なので長和町役場の方が前日に採取し、下処理して下さったワラビを天ぷらにしていただきました やはり山菜は美味しいですね 食べ過ぎて胃がもたれてしまいました

さて、美味しいお昼も食べ終えて午後は霧ヶ峰高原および美ヶ原高原を通り抜ける、中央分水嶺トレイルです
分水嶺とは、降った雨が異なる水脈(例えば、日本海と太平洋)に分かれて流れる場所のことです。ここを歩いて八島湿原を目指しました 標高が高いため天気が変わりやすく、雨が降ったり止んだりで、また風が強く、霧も濃かったので過酷なトレイルとなりました そんな中でも、雲の隙間から見える眺めは最高でした また、宮下さんに高山性植物について詳しく教えていただき、とても充実したトレイルとなりました ゴール地点で一日お世話になった宮下さんとお別れをし、宿へと向かいました 宮下さんありがとうございました

宿に着き夕食を終えたら、この日もワークショップです 一日目に引き続き、各班話し合いをし、提案がまとまったらみんなの前で発表です
中でも面白かったのが、昨今話題のルームシェア番組「テラスハウス」を参考にした「ファムスハウス」の提案でした 若者をターゲットに、ルームシェアをしながら農業をするという企画で、農山村に人を呼び込むといった内容です 大学生らしく、面白い提案なので実現できたらいいなぁと思いました

学生が語る!6月実習?

6月実習が26〜28日の日程で行われました。
梅雨本番 長和町も生憎の空模様でした 今年は梅雨明けが遅くなるみたいですね 雨の中での作業は気力も体力も奪われるので早く明けて欲しいものです 7月実習は晴れてくれるのか・・・ 夏が待ち遠しいです
それでは、雨ニモ負ケズ実習を振り返っていきましょう

初日は昼過ぎに長和町に着いてから芹澤圃場にて作業でした。
作業内容はコウゾ畑の除草と追肥です。ちなみにコウゾは和紙の原料で、長和町の伝統工芸品である立岩和紙になります。収穫は雪の降り積もる2月です。話を作業の方に戻しまして、やってきました雑草駆除 またまた雑草との戦いです 今回、雑草に立ち向かう武器は素手です ビーバーで一斉に駆逐したいところですが、雑草はコウゾの真隣に生えていますし、根からむしり取らなければヤツはまたすぐ生えてくるので使えません また、ブタクサという雑草はコウゾとよく似ていて区別するのが難しいです こういう所にも雑草の生きていく力強さを感じます そして、雑草を退治したあとは、コウゾに栄養を与えるため、根元に追肥をしてやりました 手による草むしりのため労力が要る上、雨がザーザー降ってきて、やる気と体力が一気に流されていきました 雨が一向に止まずみんなの集中力も切れてきたので、この日やるべき他の作業は最終日にまわし、芹澤圃場から撤退しました やはり人間は天候には抗えませんね

宿に着き、夕食後はワークショップです
今回のワークショップテーマは、長和町のような過疎化の進む農山村にどの世代の人をどのように呼び込み定住してもらうか、です 長和町の人口の統計データを参考にしながら、どの世代にターゲットを絞り、その世代を呼び込むには何が必要か、を班に分かれて話し合いました

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