長和町だより
(食料環境経済学科山村再生プロジェクト)

学生が語る!カリキュラム実習?

 最後に4日目を振り返ります


 この日は長和町和田地区「和田コミュニティーセンター」にて学生によるプレゼンテーションが行われました。実習中、毎晩やってきたワークショップをもとに、学生、先生、町役場の方々の前で、班に分かれ提案を発表しました。

 詳しく振り返っていく前に このブログでも度々“ワークショップ”という言葉が出てきますが、みなさんそもそも“ワークショップ”を知っていますか 自分は恥ずかしながら、山村再生プロジェクトに参加するまで知りませんでした ここでは少し立ち止まって“ワークショップ”というものを確認していきたいと思います
 まずは意味から。ワークショップとは、“学びや創造、問題解決やトレーニングの手法である。参加者が自発的に作業や発言をおこなえる環境が整った場において、司会進行役を中心に、参加者全員が体験するものとして運営される形態をとる”とあります 参加者各々が思っていることを言い、それをみんなで深めていく形で、議論をすることで新しい発見をしたり、新しい何かを作りだしていきます そしてこのワークショップは地域の課題を解決しようとする場合に用いられます 日本においては農大のある世田谷区が初めてまちづくりにワークショップを取り入れたそうです これは調べていて初めて知りました。ビックリ。私たちも長和町の課題を解決するために毎回の実習の夜は班に分かれてワークショップを行っています
 
 こんな感じで“ワークショップ”について触れたところでプレゼンについて振り返っていきます 冒頭でも書きましたが、このプレゼンは、今回の実習で行ったワークショップで出た意見、提案を発表したものです。そのワークショップのテーマは「農業体験を活かした人の呼び込み」・「あなたが山村に定住する場合に求めるもの」・「祭りを活かした山村地域のアピール」の3つです 1日1テーマでまとまった提案を出すというハードなものでしたがどの班も興味深いプレゼンをしていました 1つ挙げると、“NO”と“農”をかけた「“農”WORK“農”LIFE」と題した農業体験の提案がありました 中身は題名通り、農業無しでは生活出来ない、といったもので、農作業をすればその日のご飯がもらえるというゲーム感覚で楽しめる農業体験です 他にもたくさん良い提案がありましたが、いかんせん、班が8つもあったのでここでの紹介は割愛させて頂きます 実現できそうなものは学生委員会で深く掘り下げていきます また、ワークショップというものは新しい発見や解決策などを生み出すものですが、今回の実習を通して、人として成長させられるものだなぁと強く感じました 自分の意見を勇気出して言う、他人の意見を否定せずに受け入れる、そしてそれらをみんなで話し合い深めていく...生きていく上でとても大切なことを学んだ気がします ワークショップ様様です
 
 プレゼンが終わると長いようで短かったカリキュラム実習はおしまいです 一年で一番大きな山を登り終えました ですが下りも肝心です 今月の25日からまたいつもの2泊3日の実習が始まります 残りの実習も全力で駆け抜けていきましょう

学生が語る!カリキュラム実習?

 ここでは3日目の実習内容について振り返ります
 

 この日は長和町長久保地区で毎年9月に行われる、松尾神社例祭大山獅子を見学、そしてお神輿担ぎに参加しました (松尾神社はお酒の神様を祀っていると言われています。どうやら京都に総本社があるそうです。)
 このお祭りは400年の歴史があり、民俗芸能として大変貴重なものですが、人手不足により昭和後期から約20年開催されていませんでした それを地元の方々が実行委員会を立ち上げ復活させ、保存協賛会、「若衆会」を中心に、現在に至るまで約30年維持されています。若衆会とは長和町長久保地区のお祭り保存、環境保全等の活動を行っている団体です 地元の小学生を笛の吹き手にしたり、ここ数年では私たち農大生がお神輿の担ぎ手となったりして、人手不足を補っています ですが、依然としてお祭りの維持は難しいです
 全国的にも祭りの維持は問題となっていて、歴史ある有名なお祭りも外部から神輿の担ぎ手を募集しています この手法はとても有効的だと思いますが、ここで「よそ者が〜」とかいう“伝統”の面倒くさいところが出てきます よそ者が参加しても、祭りの経緯を知り、神様に敬意を示していればいいのではないかと思います 結局、楽しく祭りが開催されることがその地域にとって一番なのですから 祭りの維持に関して人手の確保について考えてみましたが、何よりも必要なのはとどのつまり地域住民の強い意志だと思います
 
 ちょっとお堅い話になってしまいました ここから自分たちが参加したお神輿担ぎについて話していきますよ まず言いたいことは、この神輿担ぎはただ神輿を担いでわっしょい わっしょい するもではありません なんと担いでいるときに大量の水をぶっかけられます 普通に寒いです ですがそれがとてつもなく楽しい しかもこの日は雨が降っていたので、もうぐちゃぐちゃでした なぜ水をかけるのか、清い水で体を浄化するためなのかなと思っていましたが、聞いたところ、消火栓の水がちゃんと出るかの一年に一度の点検のためだ、と笑いながら言っていました (本当は神道に則ったしっかりとした理由があると思います。というかあって欲しいです )そのため水は汚いです
 そしてこの神輿担ぎが行われる長和町長久保宿は「竪(縦)町」と「横町」があり、二手に分かれて神輿を担ぎます。二つの町の合流地点でお互いが神輿を交互に担ぎあい盛り上がりは最高潮に達します 途中途中の休憩地点では、農大名物「大根踊り」をやらせて頂きました また、昨年流行った「ランニングマン」をなぜかみんなで踊りました 祭りも農大も関係ないじゃん。これは完璧に若衆会の方と自分たちのノリですね 盛り上がったからいいんです
 
 そんなこんなでお祭りは終わり、みんなで記念撮影 そのあとは直会(なおらい)です これはお祭りの打ち上げみたいなものです (本来はもっとちゃんとした意味がありますが。)地元の方々とパァ〜っと夜遅くまで飲みたい気分でしたが、実習のスケジュール上、小一時間しか参加できず 名残惜しくもその場をあとにし、温泉で体を休め、宿へと向かいました

学生が語る!カリキュラム実習?

二日目は池田南蛮くるみ味噌試作 長門のトマトソース製作 芹沢圃場での作業 バイパス沿いの整備 の四つの班に分かれて作業しました。 僕が行ったのは…池田南蛮くるみ味噌試作 ということで池田南蛮くるみ味噌試作班について書かせていただきます

池田南蛮を開発した池田さんを始めとする地域の方々に協力してもらい、試作を開始しました。池田さんに教えて頂きながら作っていたのですが、味噌が途中で切れてしまいました 最初はコクのある三年味噌を使っていたのですが、切れた後に使ったのは、まだ塩辛い一年味噌…当然ながら味が変わってしまいました とりあえず、三年味噌バージョン、一年味噌バージョンの二つに分けてつくりました  商品化はできなかったのですが、無事に作業を終えました

作業が終わると南蛮の辛さで手がヒリヒリ しかし、この南蛮の辛さと味噌の旨味が混ざりあって、とっても美味しいです 一年味噌バージョンと三年味噌バージョン食べ比べるのも面白いです!池田南蛮くるみ味噌はご飯に合います!お酒のつまみにも持って来い 色々ハプニングはありましたが、この経験を次に活かしたいです

ああ!!芹沢圃場での作業 バイパス沿いの整備 この二つのグループの人たちは...お昼に流しそうめん!したそうです 自分もやりたかった...

学生が語る!カリキュラム実習?

いつの間にか蝉の声が消え、静かな虫の声の響く季節になりました
私たち山村再生プロジェクトでは、9月の4日から7日にかけて、年に一度のカリキュラム実習を行いました。

ここでは、今回の実習の1日目と2日目に行われた、トマトソース「長門のトマト」作りの様子をご紹介します トマトソース作りは8月実習に続いて2回目です 作業は活性化施設「蔵」で行われ、みんなの熱気と、大鍋からあがる、メガネが曇るほどの大量の湯気により、厳しい暑さのなかでの作業となりました

厨房では、トマトを洗って、茹でて、刻んで・・・次々と作業が続きます その先に待っているのが、トマトの水分を取る作業です。 この作業は2種類のやり方があります。1つ目は、ひたすら煮詰めて水分を飛ばす。2つ目は、布を使ってトマトの水気を切る。私たちは、この2つ目のやり方でトマトの水分を取ります ただ、この工程がとにかく大変 細かく砕いてジュースのようになったトマトを少しずつ布の上に分け、そのトマトが入った布を2人組で上下に揺らしながら水分を落としていくのですが、水気が無くなるまでずっと腕を動かしていなければならないため、精神的にも体力的にもみんなヘトヘトでした

トマトの水気を切ったら、あとはジャガイモやタマネギなどの他のお野菜と一緒にグツグツと煮込んで完成です 完成したトマトソースをビンに詰め、煮沸し、丁寧に1つ1つラベルを貼って、やっと作業終了です 1日目は170個、2日目は243個の「長門のトマト」が出来上がりました。今回も、みんなの頑張りのおかげで、甘みのある美味しいトマトソースができました この調子で、これからも「長門のトマト」をどんどん作っていきたいと思います

最後に・・・
2日間にわたって行われたトマトソース作りでは、地元の方々、そして丸子修学館高校の先生や生徒のみなさんにご指導やお手伝いをして頂きました。ありがとうございました。私たちの実習はたくさんの人に支えてもらっているんだなぁ、と実感しています これからも感謝の気持ちを忘れずに、実習に取り組んでいきたいと思います

おまけに
2日目のお昼には長久保地区、一福処濱屋前にて流しそうめんをしました これはこの地区の伝統文化を保存、継承していくことを目的とし、活動している「若衆会」の方々がみんなが楽しめるようにと、考案、準備、実行していただいたものです 感謝の念を抱きながら、とても楽しい時間を過ごさせていただきました
次は、学生がこのような長和町の方々と一緒に楽しめるイベントを考え、実行に移していきたいです

学生が語る!8月実習?

 最終日は1,2日目で製作した「長門のトマト」を、実際に上田市国分マルシェで販売する体験をしました。これは6次産業中の“3”に該当します。
 マルシェの品出しやカート移動など雑務をお手伝いしながら、「長門のトマト」ブースを設けていただき、学生自らお客さんの前に立ち販売活動をしました みんな最初は緊張していてなかなか声も出ず、売れ行きはイマイチでしたが、徐々に慣れ、ブースが賑わうようになってきました 結果、午前中で約40個売り上げることができました 生鮮野菜が主役のマルシェで長門のトマトのような加工食品がこれだけ売れれば御の字だと思います それでも物を売る難しさをひしひしと感じたので、ここで学んだことを収穫祭の即売店で活かしたいです
 販売体験を終え、昼食を食べながら上田市農協の方のお話を聞き、農業の現場について学んだところで長野県を後にしました

 今回の実習では現地指導員、長和町役場に加え、丸子修学館高校の方々、さらに岡田先生や上田市国分マルシェの方々に大変お世話になりました。普段より一層感謝の気持ちを持ちつつ、今月4日から7日までの大人数が参加する「カリキュラム実習」に臨んでいきたいと思います

ページの先頭へ