長和町だより
(食料環境経済学科山村再生プロジェクト)

学生が語る!2月実習?

2日目は2月実習二本柱のもう1つ、炭焼き体験です
炭焼きは本来、一週間程かかる大掛かりな作業となります。この実習では時間もなく(それでも、コウゾの刈り取り・皮剥きに加え、炭焼き体験するために、2月実習は3泊4日となってます )、窯(3年前の実習で先輩方が作りました )も小さいので、工程を短縮しながらの作業とな
りました。ちなみに炭には大きく分けて2種類あるのをご存知でしかた 自分は恥ずかしながら、明確な用途の違いを知ったのは最近です その2種類とは黒炭白炭です。これは製造工程の違いによるもので(後述します)、使用用途も異なります。
まず、黒炭は軟炭とも言い、バーベキュー・焼肉などの短時間の燃焼、土壌改良に使われます。次に白炭は堅炭とも言われ、叩くとキーンと音がします。利用法としては、水質浄化、炊飯、うなぎ等を焼く際の長時間の燃焼、が挙げられます。違いを知らず、黒
炭を炊飯に使っている方も多いんじゃないでしょうか (自分のバイト先がそうでした でも微力ではありますが効果あるらしいですよ )
そして、製造工程です。そもそも炭とはなんぞやということで、木を空気中で燃やすと、木の中の炭素と空気中の酸素が結合して二酸化炭素に変わり、煙が立ってすぐに燃え尽きてしまいます 一方、空気が入らない状態で木を蒸し焼きふると、炭素と酸素が結合せずに、水蒸気やガス分が抜けて、炭素分だけが残ります。この炭素のカタマリが炭なのです この空気が入らない状態で蒸し焼きにすることが重要です 一般的な工程の流れとしては、[1日目]”窯詰め”長さの調整された原木を隙間なく立てながら窯に詰め、たき口付近には燃えてしまってもよい原木を詰める。[2〜3日目]”口焚き”これは原木の水分を抜く作業。燃やすのではなく煙でいぶす。[4〜6日目]”焼火”原木に点火、薄焼き状になり、炭化が始まり赤熱状態になる。(煙が青くなると炭化されている) 次から黒炭と白炭では工程が違ってきます [7〜8日目]”黒炭の場合”炭化が終わると密閉状態にし消火させる。完全に消化されてから窯から出す。”白炭の場合”炭化後、窯口を徐々に開けて空気を送り、炭材の樹皮を燃やして白熱状態にさせる。これを精錬という。そして窯から出し、土に炭粉と灰を混ぜたものを被
せて消化する。これが流れです。
また黒炭と白炭は製造工程が違ってくるので、窯の大きさや、作りも違います この実習で使う窯は白炭用のものとなるので、私たちが行う炭焼きは白炭作りとなります。長和町の炭焼きの主流は白炭で、それは、長時間の燃焼ができる白炭は、暖をとる為の燃料となるため、寒い地域では欠かせないものだからだと思います。実際に昔は、農閑期の寒い時期に家ごとに炭焼きをして、暖をとる燃料として白炭を使用していたそうです。今となっては化石燃料の台頭により、炭焼きの文化が、徐々に消滅していっています。この日本の素晴らしい文化を維持・継承する為に、私たち学生が何か考えていかないければなりませんね

とまぁ、炭について長々と書いてきましたが、この日は、事前に火入れし、炭化したものを精錬し、取り出し、鎮火、そして原木(12月実習でコナラを切り出しました )を釜入れし、火入れする作業を午前、午後に分けて行いました。
言わずもがな、窯から取り出す際は大変熱く(窯内は1000度ほどになってます )、その日の気温は0度近かったですが、汗だくになりながらの作業となりました また、原木を窯に立てながら詰める作業が大変難しく、1本目できても2本目詰める際に1本目を倒してしまったりと、大変苦戦しました。さらに、炭材を取り出し、土をかけ鎮火させているところに、11月に芹沢圃場で収穫したサツマイモを入れ焼き芋にして食べたりと、楽しみながらやることができました

この日のお昼は山村再生プロジェクトでもおなじみの横山ワカさんにすいとんを作っていただきました このすいとんに使われている小麦は7月実習で収穫した小麦になります やはりおばあちゃんが作ってくれる郷土料理は美味しいですね 3回もおかわりしちゃいました

おまけに、お昼のあとに長和町の新庁舎の展覧会に行ってきました。とても立派な作りで、ウッドテイストな温かみのある庁舎となっていました これには、6月の記事で紹介した燃エンウッドを使っているそうです。興味のある方はその記事も見てみてください

この日の夜もワークショップです 次の日がプレゼンなので、色々と出た案を絞りながら徐々に発表の準備をしていきます

学生が語る!2月実習?

3月になり春が近づいてきた感じがありますが、朝夕はまだまだ寒いですね。暖かい季節が待ち遠しいです そんな気温の高低差が激しい中、2月実習が2月5日〜8日に行なわれました。今回はなんと3泊4日です しかも参加学生が10人と少なかったため、とても密の濃い実習となりました また正式な実習は2015年度最後となりました。今年度も、長和町役場の方々、実習で指導してくださった方々に大変お世話になりました 感謝の気持ちを忘れず、来年度も精一杯取り組みたいと思います
それでは、2月実習振り返って行きましょう

初日はコウゾの刈り取り作業です。コウゾとは、和紙の原料となる植物です。このブログでもコウゾは何度も出てきているので、詳しい説明は割愛させていただきます 刈り取りは、鋸鎌とチェーンソーで行います 学生が使えるチェーンソーは2機だけなので、今回で刈り取り2回目の私が、その内の1機を使わさせていただきました 機械を使えば楽とは思いきや エンジンの熱気と、コウゾを刈る時にかかる力とで、真冬にも関わらず、汗をかきます それと手にくる振動で思った以上に大変でした そもそもまだ数回しか使ったことがないので、慣れていかなくてはなりませんね。作業の指導をしてくださった、立岩和紙保存会(長和町の伝統工芸品である立岩和紙の保存、継承を目的とする会です。)のみなさんはマイチェーンソーで刈っていました。自分もいつかはマイチェーンソーが欲しいですね そんなこんなでコウゾを全て刈り取り、釜で蒸す為に一定量でしばり長さを取り揃えて1日目の実習作業は終了です この蒸されたものの樹皮を3日目に剥きとります。

夜はいつものワークショップです 今回のテーマは「炭と和紙を用いた新たな特産品を考える」です。炭は、山間地では冬の暖をとる為の燃料として、古くから作られ、使われてきました。和歌山の備長炭は全国的にも有名で、炭そのもので特産品として成立しますが、長和町で作ったものとなると同じようにはいかないと思います。そこで炭を用いた特産品を考えようとなりました また、和紙は立岩和紙として銘柄が確立されていますが、無形文化遺産に登録された3つの和紙とはブランド力が違うので、そのままではなく何かひねりをいれたものとして特産品にできないか、という考えです。
今回は3日間ワークショップがあるので、じっくり考えることができますが、アイデアというものは時間があれば出てくるというものでもなく… 初日のワークショップはとりあえず思いつくものをみんなで出し合ってみました 3日目にプレゼンがあるのでそれに向けてまとめていきます

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