ランドスケープの広場
(造園科学科)

企業の森づくりにあなたのアイデアが?

今日の日本経済新聞朝刊のトップは、『日産とルノーと持ち株会社』!!
きのうのブログで「フランスのモータースポーツ界には日本がなくてなならないのです。」と書きましたが、自動車産業自体がそうといえるかもしれません。

ルノーはフランスを代表する自動車メーカー。
しかも、その15%の株を国が持っているということはほぼフランスの国営企業的民間企業。
しかも、ルノーの会長は、日産の社長でもあるあのカルロス・ゴーン。

日産とルノーで共同出資の会社をつくり、ロシアや韓国などの大手自動車会社も傘下にいれた世界規模の自動車メーカーを作るという構想のようで。
世界のトヨタをもしのぐ勢いですな…。

実は、この日産自動車は、造園界とも深〜い関係があるのです。
現在、造園学会で募集を行っている「学生アイデアコンペ」。
対象地は、神奈川県の厚木市と伊勢原市にまたがる日産自動車の研究機関である日産テクニカルセンター様が所有する企業の森。
日産テクニカルセンター様の全面協力のもと、コンペの対象地として提供していただきました。

日産テクニカルセンターは、この地へ移転して今年が30周年ということでもあるそうで…。
「トヨタの森」はよく知られていますが、さてここにはどんな“森”がうまれるか?!
大学生に限らず、高校生も応募できます。
カルロス・ゴーン賞はないようですが、皆さんのアイデアが現実になる可能性もなきにしもあらず。
ぜひ、トライしてみてください。
(S)

※日本造園学会学生公開アイデアコンペの詳細(造園学会ホームページ:2月28日付トピックス)
http://www.landscapearchitecture.or.jp/dd.aspx?itemid=2048&efromid=0#moduleid1284

※写真は、学生公開アイデアコンペの「公開資料」より。

謝恩会で上映予定だったムービー。

先日、やむなく中止となった謝恩会

ここで上映する予定だったムービーを紹介します

謝恩係の卒業生が、各研究室の素材を集めて一生懸命作った作品です

みんなの前で披露することはできませんでしたが、YouTubeにアップされているので是非ご覧になってください

http://www.youtube.com/watch?v=gVntXrYSWiQ

by K

「美の客観性」と「世界の中の日本」の話

公園などの計画設計演習を担当していると美しいデザインの本質って?と考えることがあります。
「美しさ」は主観的なもの。
と思いがちですが、実は客観性があるんです。
形態的な点でいうと、「本来持つべき機能を研ぎ澄ました形」とでも言いますか…。
そこに美しさを感じるのではないでしょうか。

日本画家の千住博。(ひろしは点なしの十専)
日本の鎧兜の美的考察の中で、「その生命を守り抜く」ための形態に美しさを見出していらっしゃいました。

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例えばF−1のマシンもその一つ。
コンマ001秒を争う空力性、パワーなどのバランスを具現化したフォルム。
時速300kmの世界の中でも繊細な動きでマシンのコンディションを安定化するメカ。
レース自体は、「環境の時代にガソリンを…」「商業主義!!」などいろいろな言われ方をする面もありますが、機能を形にしたデザインとしてはほれぼれするものがあります。

先週末、そのF−1グランプリの2011年シーズンが開幕しました。
実は第一戦のバーレーンは、中東の政情不安定により中止。
この第二戦・オーストラリアが開幕戦になりました。

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日本ではあまり報道されていませんが、このF−1が日本の震災被災者に(だけでなく日本に)激励を送ってくれていました。
オープニングセレモニーでは、日の丸を囲んで全ドライバーが整列。
そして、フェラーリ、メルセデスなどをはじめとするマシンやドライバーのヘルメットにも日本語のメッセージ。
「がんばれ!日本」
「我々の祈り 日本に届きますように」
「我々は日本を応援しています」
通常、企業広告のこうしたステッカーは、小さいものでもひとレースで億単位の費用がかかるそうです。
トヨタのチームもホンダのチームも撤退し、ブリジストンタイヤも撤退。
日本色が一気に減ったF1界にもかかわらず、こんなにもエールを送ってくれているなんて…。
(商業主義だと言ってしまえばそれまでですが)

日本色が減ったとはいえ、日本人ドライバーがひとり、奮闘しています。
小林可夢偉(カムイ)。
おととしの終盤戦でトヨタチームの代役ドライバーとして急遽登場。
昨年今年と撤退したトヨタとは違い弱小プライベートチームのレギュラードライバーとして暴れまくっています。。
そのアグレッシブな走りにフランスの放送でも大絶賛でした。

実はフランスのモータースポーツ界には日本がなくてなならないのです。
F1では可夢偉だけでなく、エンジニアの主要ポストにも日本のメカニックがいらっしゃいます。
24時間耐久自動車レースのル・マン。
ここでは20年前にマツダ車が日本車唯一の総合優勝の後、現在は出場していませんが、昨年見に行くとなんと「Mazda」のステッカーを貼り、マツダのエンブレムを鼻先につけたマシンが…
よく見るとフランスマツダが独自で出場。
しかも、調べてみると表から見えませんが、出場マシンの半分以上はマツダエンジンらしいのです。
そして、オートバイレース。
これも盛んですが、なんと上位は、ヤマハ、スズキ。
浜松の皆さん!!浜松がなければフランスのオートバイレースは成り立たないのです(言い過ぎかもしれませんが…)

がんばろう日本!!
(S)

農大正門の西にある桜。

サクラが例年よりも遅く,咲き始めました。
世田谷通りに面している農大・正門の西側にもサクラが数本植えられていて,見上げると歩道の上にも花がめでられます。

ところで,この枝,本州の東側・北側半分にそっくりだと思いませんか? 東北にもっと明るい話題を! そう言っているかのようです。農大でも東北を中心とする震災復興に向けた様々な取り組みを模索し始めています。即時的な協力も大切ですが,長期的な視野にたって,安心して,より幸せで豊かな日常生活が営めるようなまちづくりに貢献できたら幸いです。


2011.3.29  by K2

JAPON et FRANCE No.27 コメの国・日本

昨日は、地元自治会の班長会。
この4月から1年間、4区9班5世帯の班長です。
他の班に比べ世帯数の少ない我が家の班は5年に一度班長が回ってきます。
市内でも比較的古い地域のため、年配の方が多くいらっしゃいます。
市民清掃デーやら防犯パトロールやら、こうした会合やらにでていると顔見知りも多くなり…。
町内で子供をみかけても、「○○さんちのこの子だ」という具合。

今回の震災でいろいろな問題が顕在化しています。
その中で、特に世界が注目していることのひとつには、日本に暮らす人々の冷静さと一体感。
確かに割り込みなど、この方どうなのよ?ということに出会うこともありますが、渋谷でバスを待つ長蛇の列など、あの映像は、良い意味でまさに「日本」を象徴しているようにも思います。

研究室の片付けをしていたら、3年前に研究室の合宿で行った仙台郊外の国営みちのく湖畔公園の写真が出てきました。
園内には、緑豊かな稲が生長する農村風景もありました。
あの日本の性格は、ザクっというとやはり日本は農耕民族というのもあるのでしょうか。
季節とともに地域が一体となった農作業により生産するコメ。
そして、こうしたバックボーンと一体となったところに風景の美しさがあるのだと思います。

今回の震災で感じたのは生産地と消費地の距離。
やはり都市と農村は一体。
せっかく搾乳ができても、流通手段がとぎれたために廃棄せざるを得ない現状。
都市周辺や都市内の農地、食糧生産のフィールドの価値を実感する出来事のようにも思います。

東北は日本でトップクラスのコメの生産地。
フランスでは、稲作は南部のほんのわずかな地域のみ。
少なくとも小麦の国・フランスから見ると、日本の水田の美しさには、独特なものを感じます。
(S)

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