博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

博物館実習レポート「親子で学ぶ野菜講座/世田谷で採れる旬の野菜とおいしい食べ方の講座」第1回

 平成30年7月15日(日)、「食と農」の博物館の2階セミナー室にて「世田谷で採れる旬の野菜とおいしい食べ方」の講座が開かれました。

 今回のテーマでは、世田谷でどのような野菜が採れるのか、地元野菜の生産や、おいしい食べ方について親子で一緒に体験する教室という趣旨で、野菜の旬を知り、農大の先生たちに教わって科学の世界にも触れてみました。第1回目は、「お家で野菜を作ってみよう!」というタイトルで、講師に、東京農業大学 国際食料情報学部 国際食農科学科の五十嵐 大造先生と、実際に世田谷区瀬田で農家をやっておられる大塚農園の大塚信美さんをお招きいたしました。親子21名の方々にご参加頂きました。

 まず最初は、五十嵐先生によるプランターでの野菜作りについての講義がありました。
 ランターで栽培することが出来る野菜と、プランターでの栽培は難しい野菜があるというお話から始まり、プランターを用いた野菜栽培の利点は移動が簡単であること、そして欠点は、プランター内の温度が上がりすぎてしまうことや、土が固まりやすく、畑と比べて、はるかに乾きやすいために注意が必要なことを伺いました。
 そして、プランターの中は場所によってどれほど温度が違うのか、実際にプランター内に温度計を差し込んで受講者の皆様に実験して頂く場面もありました。

 続きまして、大塚さんによる野菜の育て方について、白熱した講義が始まりました。大塚さんは、良い野菜を育てるためには良い根を育てることが一番重要であり、ひいては良い土づくりが最も大切であると仰っておられました。大塚さんの農園では、馬事公苑からもらい受ける馬糞をたい肥として使っておられるとのこと。大塚さんは野菜の品種にもこだわり、トマトについては「おどりこ」という品種が最もトマトらしい深みのある味わいを持つため、この品種を栽培しておられるとのことでした。

 最後に、皆様お待ちかねの試食タイム。大塚さんが育てた、トマト、ナス、キュウリ、そしてアボカドを実際にそれぞれの机ごとに調理していきます。トマト、ナス、アボカドは一口サイズに刻んで醤油あえに、キュウリはピーラーで薄くスライスし、ヨーグルトソースをかけたリボンサラダを作りました。キュウリをスライスする作業は小さなお子様にもたいへん楽しんでいただけたようで、どの机でも保護者の方と一緒に夢中になって取り組んでいる様子が見て取れました。さらに、トウモロコシごはんも出されました。
 夢中になって調理した後は、いよいよ完成品の実食です。あちこちの机から「おいしい!」という声が聞こえてきました。

 最後に、アンケートにお答えいただき、お帰りの際にはお土産としてこちらも大塚さんが育てたカボチャと、五十嵐先生がご用意下さったコマツナの苗をお持ちいただき、講座は無事に終了いたしました。参加者の皆様は、講義で学んだことを活かしてお土産のコマツナを上手に育て、食卓で美味しく召し上がることができるといいですね。
 今回ご参加いただきました皆様、また、ご協力いただきました皆様、ありがとうございました!

                博物館実習生 バイオセラピー学科R.Y 農学科 T.U

博物館実習レポート「農大蔵元試飲フェア・第1回」

平成30年6月17日(日)13時から16時の間に「食と農」の博物館・1階映像コーナーにて当博物館初の試みである「農大蔵元試飲会フェア」が開催されました!

当博物館施設の中でも酒瓶をディスプレイした2階壁面「卒業生の蔵元紹介コーナー」は、現在も多くのメディアで取り上げられ、依然として高い注目度を誇っています。一般のお客様からの「実際に飲んでみたい」というリクエストも多数いただいていました。

そこで当館は、一般のお客様に向けて農大醸造科学科卒業生の蔵元の味を広くPRして親しんでもらい、手に取ってもらう機会を促すことを目的に、新年度新しく上半期のお祭りイベントとしてお酒の試飲フェアを企画しました。

全国の農大卒業生がいる蔵元の中から11社とお米農家1社、約50種類のお酒(日本酒、焼酎、ジンなど)が集結し、当日はこちらの予想をはるかに上回る2500名もの方にご来場いただきとても驚きました。そのためご来場いただいたすべての方にご満足のゆくご案内が出来ず、大変申し訳ございませんでした。
1杯¥100からという手ごろな値段もあり、飲み過ぎてしまう人もいたのではないでしょうか?皆さん思い思いに好みのお酒を飲み比べたり、蔵元さんとの会話に花を咲かせていたりととても楽しそうでした。また2階の蔵元紹介コーナーにもたくさんの人に立ち寄ってもらい、展示の方も楽しんで頂けたようでした。

第1回という事もあり十分な対応ができない部分もありましたが、今回の反省を第2回につなげられたらよいと思います。
今回ご参加いただいた蔵元の皆様とフェア開催に向けてご協力いただいた皆様、そしてご来場いただいた皆様、ありがとうございました!

                 博物館実習生 畜産学科 S.S、M.Y

第3回北海道オホーツク物産展、開催中!

ただ今、博物館では企画展関連イベントとして、北海道オホーツクの物産展を開催中です!販売は明日まで。

女満別から先ほど届いたばかりの旬のグリーンアスパラ(¥300)に、粘りが強く糖度の高い網走産のながいも(¥200)、ベーグルや麺など各種小麦の加工品に豆、ジャム、製パン用小麦など、網走の美味しいものが沢山集まっています

お昼時の今、特に気になるのが和牛肉まん(¥400)と長いもコロッケ(¥100)…!!
自慢のながいもは試食もしていますので是非お試しください。鮮度保持資材「Pプラス」でパッケージングしているので新鮮なままお持ち帰り頂けますよ!

試飲フェア蔵元紹介その10 栃木の森戸酒造さん

いよいよ明日開催の「農大蔵元試飲フェア」出展酒蔵のご紹介です。今回は、清酒「十一正宗」や「尚仁沢」で知られる栃木の森戸酒造さんをご紹介します!

 創業明治7年(1874)。風光明媚の那須連山・高原山を背に仰ぎ、酒造期が終了する4月になると蛙の鳴き声が合唱のように聞こえ、初夏には「ホタル」が舞い遊び、汲めども尽きぬ清冽で豊富な伏流水が湧き出るという、自然環境に恵まれた地に蔵を構える森戸酒造さん。
 高原山の“尚仁沢の湧水”といえば、「全国名水100選」に選ばれる銘水です。この美味しい水を仕込み水にして、「十一屋」という屋号のとおり、甘からず(−)、辛からず(+)、「飲み飽きしない旨口な品質本位の酒」造りをモットーとされています。

 華やかな香りと爽やかな味わいが特徴の「純米吟醸 NY」は、農大の中田久保名誉教授が研究室内の空気中より純粋培養に成功した天然吟香酵母・NY(Natural Yeast)を使用した純米吟醸酒。「十一正宗 さくら」も、同じく森戸酒造さんオリジナルのお酒で、桜の花から純粋培養した天然吟香酵母で醸し上げたまろやかな口当たりとキレの良さが自慢です
 「純米大吟醸 尚仁沢」は、尚仁沢湧水を仕込み水に使用し、米の旨味を最大限に引き出すため厳寒に長期低温醗酵で醸しあげた純米大吟醸酒で、華やかな吟醸香と、ふくよかな味わいのあるお酒です。

試飲銘柄
 ・十一正宗 大吟醸 真
 ・純米大吟醸 尚仁沢
 ・純米吟醸 NY
 ・純米酒 尚仁沢
 ・十一正宗 さくら

森戸酒造株式会社
https://morito-brewery.com/

試飲フェア蔵元紹介その9 静岡の富士錦酒造さん

 6月17日(日)開催の「農大蔵元試飲フェア」、引き続き、出展蔵元さんのご紹介をしてまいります。今回は、 静岡の富士錦酒造さんをご紹介します。

《富士錦酒造》
――静岡県富士宮市に位置する富士錦は標高約200mの場所にあります。
 創業は元禄年間(1688〜1704)で300年以上続く静岡県では最も歴史のある蔵元です。現在は十八代目の清信一が蔵を守っています。
 創業以来、富士山の柔らかな湧水を仕込み水として使用し、三百年間培われた伝承技法を駆使して、皆様に愛される蔵元を目指して日夜美味しい清酒の醸造に励んでいます。
 仕込み水に使用している富士山の湧水は硬度32と、非常に柔らかな軟水で、蔵の真下に豊富で綺麗な富士山の伏流水の層があり、そこから湧いている湧水を利用しています。
 (元素調査の結果、現在の湧水は約74年前に富士山に降った雨や積もった雪などが時間を掛けて伏流水となり当蔵の地下に来ているものです)
 余談ですが、この仕込み水でお茶やコーヒーをいれても大変美味しくいただけます。
 井戸の深さは32メートルと、井戸としては比較的浅いものですが、富士山が昔に噴火した時に流れ出た溶岩が強固な岩盤となって地層を現在も守り続けています。

【名前の由来は?】
――十四代目と親交のあった尾崎行雄「号は咢堂(がくどう)」氏(かつて第二次大隈内閣の時に司法大臣をし、東京市長時代にアメリカのワイントンDCに桜の苗木を贈ったことでも知られる)が、1914年にこの地を訪れ、富士山の紅葉の美しさに感動し「富士に錦なり」と銘をもらいました。これが酒銘「富士錦」の誕生でした。

【富士錦と「純米酒」】
――昭和43年に十七代目蔵元が当時の法律に定められていない特別な許可を直談判により大蔵省からいち早く得、戦後全国に先駆けて当時では贅沢品であった「米」だけを使用したお酒「富士天然醸造」を造りました。これが現在の市場にある「純米酒」のきっかけになりました。
 当時は「純米酒」という言葉すら無い時代で、戦時中より米不足だった事により、米の他に「水あめ」や「調味料」などを添加して、大量の「醸造アルコール」を加えて、「少ないお米で出来るだけ多くのお酒を造る事」が流行していたのです。ですから、十七代目のこの決断は業界に風穴を開ける大きな決断でした。

 富士錦酒造さんのこだわりのひとつが、伝統の和釜蒸製法。
 直径約1.7メートル、深さ約1.5メートルの和釜で昔ながらの作り方で蒸米を造っていて、大量の蒸米を造る事には適していません。和釜から立ち上がる蒸気でお米一粒一粒に蒸気がいきわたり均一に蒸されるため、とても良い蒸米が出来上がるそうです。

 静岡生まれの酒米・誉富士(ほまれふじ)を100%使用した「富士錦 特別純米 誉富士」は、しっかりした味と香りのバランスが絶妙の純米酒。「富士錦 純米大吟醸 愕堂(がくどう)」は、「富士錦」の酒銘誕生100周年を記念して造られた純米の最高峰。希少な酒米「愛山(あいやま)」を使い、霊峰富士の湧水で仕込んだ試飲マストの逸品です!

試飲銘柄
 ・富士錦 湧水仕込 純米酒
 ・富士錦 純米吟醸酒
 ・富士錦 特別純米 誉富士
 ・富士錦 吟醸酒
 ・富士錦 純米大吟醸 愕堂

富士錦酒造株式会社
http://www.fujinishiki.com

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