博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

博物館実習レポート「カレー粉を使った簡単!乾物料理講座」

 平成30年8月25日(土)に「食と農」の博物館2階のセミナー室にて「カレー粉を使った簡単!乾物料理講座」が開催されました。
本講座では、三軒茶屋の老舗「乾物あだち商店」さんから講師として足立晃巳さんをお招きして、カレー粉と乾物を使った調理・試食を行いました。当日は13人のお客様にご参加いただきました。

 まず最初に、切り干し大根のスープを飲みました。切り干し大根を食べることによって、体の中の老廃物を排出したり、ガンに対する免疫を高めるといった嬉しい効果があるそうです。

 次に、足立さんに「乾物カレー」と「乾物カレースープ」の作り方を実演で解説していただきました。切り干し大根や干し人参、干し椎茸、大根の輪切りの乾物である花切り大根などを使用しました。普段あまり利用しない乾物を目にして、参加者は調理法などを興味津々に先生に質問していました。

 続いて「油麩の酢の物」を実際に参加者の皆様と調理しました。「油麩」とは宮城県北部の登米地方に昔から伝わる食材で小麦粉のたんぱく質成分のグルテンを油で揚げて作ったあげ麩です。油麩をパン切り包丁でカットする際に、参加者(特に男性とお子様)には力の加減が難しそうで、苦戦している様子が伝わりました。

 その後、今日習った料理を試食させていただきました。「乾物カレー」や「乾物カレースープ」はベーコンや豆など具材もたくさんで様々な食感が楽しめ、乾物によるうま味成分がより感じられた気がします。

 「金時と押し麦の豆乳ぜんざい」、「アイスクリームと花豆とクルミのコーヒー味」、「ヨーグルトとマシュマロ」の三品の乾物デザートもいただきました。花豆とクルミはコーヒー味となっていて、バニラのアイスクリームのすっきりした甘さとマッチしていて特においしかったです。

 普段乾物を使った料理はあまり作らないかもしれませんが、乾物のように旬のものを天日で自然乾燥させると、生ものには無い栄養素と働きがギュッと詰まるので、皆さんも乾物を使って料理をしてみてはいかがでしょうか?

 最後に、ご参加いただいた皆様、また、ご協力いただいた皆様、この度は誠にありがとうございました。またのご参加をお待ちしております。

          博物館実習生 造園科学科 A.M 畜産学科 K.S

特別展「生命の楽園ボルネオ ―メガダイバーシティの森―」開幕!

 本日8月24日(金)、阿部雄介写真展「生命の楽園ボルネオ ―メガダイバーシティの森―」のオープニング式典が開催されました。

 ANA機内誌「翼の王国」でお馴染みの写真家・阿部雄介さんによる、ボルネオの熱帯雨林をテーマにした写真展です。動植物や昆虫など、ボルネオの森の中に生息する多種多様な生きものたちが、精細で色鮮やかな写真に活写されています。

 式典には阿部さんご本人の他、展示にご協力いただいた動物学者の島泰三先生にお越しいただき、本学の金子副学長、江口館長、上岡副館長とともにテープカットを行いました。

 展示期間は10月8日(月)まで。鳥や虫たちの鳴く高密度な森の音に包まれた会場にぜひお越しください!

博物館実習レポート・夏休み子ども体験教室「昆虫標本製作に挑戦!」

 平成30年7月21日、「食と農」の博物館2階のセミナー室にて夏休み体験教室「昆虫標本作成に挑戦!〜夏の野山や田畑にみられる昆虫たちを見てみよう〜」が開催されました。
 本講座は、標本作りを通して身近な昆虫を観察し、生き物への理解を深める、という趣旨で開催され、カブトムシの標本を作製しました。講師として、地域創成科学科の竹内将俊教授と、昆虫標本作りのプロである井上暁生さんをゲストとしてお招きいたしました。満員である15組の親子にご参加いただくことができました。

 まず最初に、虫についての講義がありました。虫の体の構造についてや、近縁種のお話、太古の昆虫は非常に大きかったことや、虫の分類についてのお話も伺いました。そのなかでも、虫の種類が100万種発見されており、毎年新種が3000種以上記載されていること、様々な文献や発見数を基に推定されている種数が500万から1,000万種だといわれると、会場からはどよめきの声が上がりました。他にも先生が実際に体験した海外でのお話や、小さな普段は見ることのできない虫のお話など、時折クイズ形式も交え、全員の視線は先生とスクリーンにくぎ付けでした。

 ここでいったん休憩をはさみましたが、その間も先生方が持ってきてくださった標本と書籍が大好評でした。お子様に混じって保護者の方も先生に質問をぶつけ、先生方も喜々として説明してくださっていました。標本の小さな違いや地域による色彩の変化など、講義で発生した疑問にも答えていただき、休憩時間はあっという間に過ぎていきました。

 続きまして、標本作成タイム、の前に標本作成の意義を教えていただきました。標本を作製する際、写真でいいのではないか、生きているものを殺してまで作るものなのか、という疑問が必ず沸いてきます。しかし、標本にすることでその虫が確かに存在し、細かい部分や写真では撮りきることのできない場所も見ることができるなど、標本がどのような価値を持つのかを伺いました。

 そして、標本の大切さを学んだところで標本作成タイムに突入です。標本用のカブトムシは、全て井上先生が前日に地元で捕獲されたものを持って来ていただきました。標本作成にあたり、一つ一つの工程を説明して頂きながら作業は進行しました。どのテーブルでも、お子様ももちろん保護者の方も真剣な表情で作業をし、先生方もたくさんのアドバイスをされていました。

 最後に、ラベルについて伺いました。ラベルが付いていなければ標本としての価値がないことや、情報が間違っていれば大きな誤解につながることなど、標本を作るうえでは欠かせないものだとお子様にも理解していただけた様子でした。

 講座の終了後も皆様の興味は尽きず、先生方と標本を囲んでたくさんのお話をされていました。参加者の皆さまには、標本が無事乾燥したら、ラベルをつけて、立派な標本を作製していただけると思っております。頑張れ!未来の虫博士たち!
 参加いただいた皆様、また、ご協力いただいた皆様、この度は誠にありがとうございました。またのご参加をお待ちしております。

          博物館実習生 農学部T.U バイオセラピー学科 K.K

博物館実習レポート「親子で学ぶ野菜講座/世田谷で採れる旬の野菜とおいしい食べ方の講座」第2回

 平成30年7月22日(日)「食と農」の博物館の2階セミナー室にて、「世田谷で採れる旬の野菜とおいしい食べ方」の講座の、第2回目が開かれました。
 今回は「みそと野菜のおいしい食べ方」がテーマで、講師に元JAお勤めの湯浅光男さんと、東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科の舘博先生をお招きし、季節の野菜について知り、現在消費が減りつつある日本古来の調味料である味噌と合わせて、夏にぴったりの食べ方を学んでいきました。
 今回は28名の親子連れの方々にご参加いただきました。

 まず最初は湯浅さんよる、世田谷で今旬の野菜についての講義です。事前にお配りしていたパンフレットをご覧頂き、どんな季節にどんな野菜が採れるのかというお話から始まりました。キュウリは始まるのが早い分終わるのも早いこと、今年は雨が少ない影響から畑のナスには水やりが欠かせず農家の方々は大忙しなものの、そろそろ切り返しの季節で秋ナスに期待できることや、しかし一方でトマトについては味が濃縮され、糖度の高いトマトになっていることなどのお話がありました。そして、いずれの夏野菜も旬は8月一杯まで、9月以降はダイコン、ハクサイなどの秋冬野菜の作付けが始まるとのことでした。
 それと関連して、世田谷には江戸東京野菜と呼ばれる野菜が栽培されており、代表的なものに大蔵ダイコン、下山千歳ハクサイ、城南コマツナがあり、これらは日本に昔からある古い品種で、あまり出回らないものの、いずれも魅力的な野菜ばかりであるそうで、これらの旬である秋冬が待ち遠しくなるようなお話をお伺いしました。

 続きまして、舘先生による味噌についての講義がありました。
「なめくじに食塩をかけるとどのようになりますか?」というユーモラスなスタートに一瞬で参加者はスクリーンにくぎ付けになりました。そこから塩の機能についてのお話になり、塩は単純な調味料としてだけでなく食物を保存するという使用方法もあったという歴史や味噌のルーツは醤(ひしお)と呼ばれる調味料だったというお話がありました。
 鎌倉時代には既に味噌汁が存在したこと、日本最初の味噌工場は伊達政宗が作ったことなど、目から鱗のお話が次々と出てきて、参加者からも驚きの声が聞こえてきました。
 続いてのお話は味噌の種類のついてのお話です。味噌は原料となる麹が、豆麹のものは豆味噌、麦麹のものは麦味噌、米麹のものは米味噌という大まかな分類がされており、さらにそこから甘口、辛口といった味による違い、白味噌、赤味噌といった色合の違いによる細かい分類がされていること、そして、味噌づくりには非常に様々な微生物が深く関与しているということを伺いました。
 甘口、辛口といった味の違いは含まれる塩分の量が大きく関係しており、赤味噌、白味噌といった色合いの違いは仕込みの長さが大きく関係しているとのお話でした。
 そして、講義の後は様々な種類の味噌と味噌汁をテーブル上にご用意し、参加者にご試食いただく場面もありました。どの味噌の味がお好みかお聞きすると、麦味噌、米味噌、豆味噌いずれにも手が挙がり、今まで知らなかった味噌の味の違いを知ることが出来たようでした。

 最後はいよいよ料理体験です。野菜と味噌を効果的に味わえる夏向けのレシピで、キュウリ、シソ、ミョウガを使って冷汁を作りました。キュウリはスライサーで薄く輪切りに、シソとミョウガはみじん切りにしてゆきます。そして、味噌、ゴマ、醤油、水を混ぜ合わせ、そこに切った野菜を加えて完成。さらに、栄養士の先生が作ったナスの味噌炒め、新鮮なトマトも出されました。冷汁はゆでたそうめんをご用意し、それにつけてお召し上がりいただきました。
 デザートにはなんと、市販のバニラアイスクリームに白みそと本みりんを混ぜたものが出されました。これには皆さんも驚愕。しかし、キャラメルのような味がする、と最後には大好評でした。

 最後にはアンケートをお願いし、舘先生がご用意くださった「みそ蔵クッキー」と、「しょうゆの不思議」という本をお持ちいただき、無事に講座は終了いたしました。
 参加者の皆様は、講義の内容を活かして旬のお野菜、そして味噌をよりカジュアルにお楽しみいただければと思います。
今回ご参加いただきました皆様、ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

               博物館実習生 農学科 T.U

博物館実習レポート「親子で学ぶ野菜講座/世田谷で採れる旬の野菜とおいしい食べ方の講座」第1回

 平成30年7月15日(日)、「食と農」の博物館の2階セミナー室にて「世田谷で採れる旬の野菜とおいしい食べ方」の講座が開かれました。

 今回のテーマでは、世田谷でどのような野菜が採れるのか、地元野菜の生産や、おいしい食べ方について親子で一緒に体験する教室という趣旨で、野菜の旬を知り、農大の先生たちに教わって科学の世界にも触れてみました。第1回目は、「お家で野菜を作ってみよう!」というタイトルで、講師に、東京農業大学 国際食料情報学部 国際食農科学科の五十嵐 大造先生と、実際に世田谷区瀬田で農家をやっておられる大塚農園の大塚信美さんをお招きいたしました。親子21名の方々にご参加頂きました。

 まず最初は、五十嵐先生によるプランターでの野菜作りについての講義がありました。
 ランターで栽培することが出来る野菜と、プランターでの栽培は難しい野菜があるというお話から始まり、プランターを用いた野菜栽培の利点は移動が簡単であること、そして欠点は、プランター内の温度が上がりすぎてしまうことや、土が固まりやすく、畑と比べて、はるかに乾きやすいために注意が必要なことを伺いました。
 そして、プランターの中は場所によってどれほど温度が違うのか、実際にプランター内に温度計を差し込んで受講者の皆様に実験して頂く場面もありました。

 続きまして、大塚さんによる野菜の育て方について、白熱した講義が始まりました。大塚さんは、良い野菜を育てるためには良い根を育てることが一番重要であり、ひいては良い土づくりが最も大切であると仰っておられました。大塚さんの農園では、馬事公苑からもらい受ける馬糞をたい肥として使っておられるとのこと。大塚さんは野菜の品種にもこだわり、トマトについては「おどりこ」という品種が最もトマトらしい深みのある味わいを持つため、この品種を栽培しておられるとのことでした。

 最後に、皆様お待ちかねの試食タイム。大塚さんが育てた、トマト、ナス、キュウリ、そしてアボカドを実際にそれぞれの机ごとに調理していきます。トマト、ナス、アボカドは一口サイズに刻んで醤油あえに、キュウリはピーラーで薄くスライスし、ヨーグルトソースをかけたリボンサラダを作りました。キュウリをスライスする作業は小さなお子様にもたいへん楽しんでいただけたようで、どの机でも保護者の方と一緒に夢中になって取り組んでいる様子が見て取れました。さらに、トウモロコシごはんも出されました。
 夢中になって調理した後は、いよいよ完成品の実食です。あちこちの机から「おいしい!」という声が聞こえてきました。

 最後に、アンケートにお答えいただき、お帰りの際にはお土産としてこちらも大塚さんが育てたカボチャと、五十嵐先生がご用意下さったコマツナの苗をお持ちいただき、講座は無事に終了いたしました。参加者の皆様は、講義で学んだことを活かしてお土産のコマツナを上手に育て、食卓で美味しく召し上がることができるといいですね。
 今回ご参加いただきました皆様、また、ご協力いただきました皆様、ありがとうございました!

                博物館実習生 バイオセラピー学科R.Y 農学科 T.U

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