博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

はくぶつかんGO

 先週末からけやき広場では、スマートフォンを持った老若男女が、ぞろぞろとポケモン探しをしています。しかし、外に出歩かないとモンスターを捕まえられないとは、なんとも健康的なゲームです。すぐ近くに車道があるので、車と足元と、何より季節がら熱中症には気を付けて下さいね

 今のところ「食と農」の博物館に珍しいポケモンはいませんが、貴重なクリオネにはいつでも会えます。そして進化と言えば…進化生物学研究所 〔←link〕。
 バイオリウムにゼニガメはいませんが、ケヅメリクガメがいます。ヒトカゲはいませんが、フトアゴヒゲトカゲがいます。ピカチュウはいませんが、ふっくら可愛いスナネズミがいます。

 さて館内の水槽では、出張中のナギナタナマズ先輩に代わり、古代魚ポリプテルス(写真上)が活躍中です。愛嬌のある顔で、日中はたいてい水底でじっとしていますが、底から上昇する時の動きが、これまたかっこいい。潜水艦が動き出すようにゆっくりヒレを回転させ、沢山ある背ビレを立てて泳ぎ出します。水槽のお掃除係のセルフィンプレコ(写真下)も元気にお仕事中ですよ!

 夏休みの宿題、オリジナルの生きもの図鑑はいかがでしょう?

博物館実習レポート「世田谷でとれる旬の野菜と美味しい食べ方を学ぶ体験教室・第1回」

 すっきりとしない天気が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
7月16日(土)、博物館では、「世田谷で採れる旬の野菜と美味しい食べ方を学ぶ講座」(主催:NPO法人農業情報総合研究所)が開催され、夏休みを間近に控えた元気いっぱいの子ども達と保護者の方々にお集まりいただきました。

 今回のテーマは「世田谷で採れる夏野菜」。まず、はじめに、JA世田谷目黒営農経済部さんの「野菜クイズ」に挑戦しました。野菜が実っている写真がスクリーンに映り、「これは何でしょう?」と声をかけると、次々に手があがります。「ナス!」「オクラ!」「かぼちゃ!」みなさん大正解でした♪

 次に、東京農業大学 短期大学部生物生産技術学科の五十嵐大造先生から、「美味しい野菜ができるまで」についてお話しいただきました。野菜は病気になってしまったり、虫に食べられてしまったり…元気に育っても、形が悪いとお店には並べられません。皆が食べる、形の整った野菜は、特別に選ばれた野菜だけど、もし形が悪くても食べてあげることが大切です。

 野菜について勉強した後は、管理栄養士の矢後睦美先生の登場です。採れたてのトマトの甘さを糖度計で測ったり。トウモロコシの葉を一生懸命むいたり。はじめての体験にみなさん目が輝いていましたね!

 最後は、トマトとナスとチーズを餃子の皮に乗せて、ピザを焼きました。ふんわり香る香ばしい匂いに、鼻をくんくん。フライパンの周りに集まって待ちきれない様子。焼き上がりを待つ間に、じゃばらキュウリの酢の物も作ってみましたよ。最後にお土産の野菜をいただいて、みなさんご満悦の様子でした!

 夏野菜は細胞の老化を予防して美容にも良し。免疫力を高めて風邪予防にも良し。
美味しい地元の野菜をもりもり食べて、夏を乗り切りましょう!
                      (実習生 S.K)

展覧会図録発行のお知らせ

 現在開催中の企画展、ピーター・メンツェル&フェイス・ダルージオ地球の記録20年の写真展の図録が完成しました!
 彼らがこれまでに手掛けた4つのプロジェクト「Material world」(家族の所有物)、「Hungry Planet」(一家の1週間分の食料)、「What I Eat」(1日分の食事)、「Man Eating Bugs」等の中からピックアップした展示作品約130点をフルカラーで収録しています。

 地球上多くの人びと、国の「食」をめぐる膨大な量の取材記録です。お手元でじっくり見比べてみてください。

【書籍情報】
書名:ピーターメンツェル&フェイス・ダルージオ地球の記録20年の軌跡 「しあわせのものさし」―持続可能な地球環境を求めて―
発行:東京農業大学出版会
定価:2600円+税

馬事公苑ガイドウォーク「プロと見て植物と馬」第2回

 関東では梅雨入りして久しいのに、猛暑日が続いたりと梅雨らしくない天気が続きますね。
 さて6月16日(木)、今年度第2回となる馬事公苑ガイドウォーク「プロと見て歩く植物と馬」が開催されました。前日の予報によると、当日は午後から雨。そのため今回は前半の植物解説を急遽座学に変更し、博物館2階のセミナー室にて講義を行いました。テーマは、「身近な地形を楽しもう」。講師は、森林総合科学科准教授の矢部和弘先生です。

 地形というと、普段あまり意識する機会がないのですが、地図や空中写真からはわかりにくい情報です。たとえば私の通勤経路、地図上は農大までほぼ一本道ですが、坂道が多くてとても自転車では通えません。地形というものを可視化するには、航空レーザによる空からの測量値が重要になるそうです。今回まず教えていただいたのは、国土地理院が「基盤地図情報」として公開している数値標高モデル(DEM=Digital Elevation Model)から作る段彩図。低地を示す青から高地の赤へのグラデーションで、地形情報を知ることができます。他に、立体的に地形を判読することができることで話題の「赤色立体地図」を紹介していただき、ご参加された方々も興味深くお話を聞いていらっしゃいました。
 災害対策にも活用されるということで、講義後に早速博物館の近所を確認してみました(写真1枚目)。なるほど農大と馬事公苑は、武蔵野台地の上でも特に標高の高い位置にあるのですね。どおりで、川沿いから通うには上り坂がキツイ訳です。広域図で見ると、ちょうど目黒川と多摩川の分水界上になるそうです。

 後半の馬事公苑では、予定通り“うまの靴屋さん”装蹄所にて馬の装蹄を見学しました。装蹄師の上野さんから蹄鉄の形や交換頻度といった説明を受け、実際に蹄に取り付ける作業を見せて頂きました。中でも1本の鉄棒から蹄鉄を形作ってゆく様子は圧巻です。また、自分のつま先以外も上野さんに構ってほしいのか、服を舐めたり顔を寄せたり、しきりとちょっかいをかける馬が可愛くて印象的でした。

 次回、ガイドウォーク最終回は今秋の10月26日(水)の予定です。受付開始は8月19日(金)から。開始事前のお申込みは、夏期休館にかかりお受けできませんのでお気を付けください。

楽しく学べる米麹甘酒講座が開催されました!!

 今年初の猛暑日が記録された6月18日(土)、博物館2階のセミナー室では、楽しく学べる米麹甘酒講座〜夏バテ予防の栄養ドリンク〜ダイエット、美肌効果、甘酒の楽しみ方(主催:NPO法人農業情報総合研究所)が開催されました。

 今回のテーマは「米麹と甘酒」。まず前半は、東京農業大学 醸造科学科の穂坂 賢先生から、日本での甘酒の歴史についてお話を伺いました。実は、日本での甘酒の歴史は古く、『日本書紀』に天甜酒(あまのたむざけ)についての記述があり、これが甘酒のルーツと言われているそうです。甘酒には「米こうじ由来」と「酒かす由来」の2種類があり、酒粕で作る甘酒にはアルコールが2〜3%程含まれるのに対し、米麹で作る甘酒はアルコールを全く含んでいないそうです。お子様やアルコールが苦手な方にもぴったり!!さらに甘酒はビタミン・ミネラル・ペプチド・オリゴ糖などを豊富に含み、江戸時代から庶民の夏バテ対策として広く親しまれていたそうです。
 そして後半は、お楽しみの甘酒試飲と酒粕料理の試食です。今回は4種類の甘酒が用意され一つ一つの味の違いを楽しむことができました。甘酒をより楽しんでいただきたいと豊富なトッピングが用意され、甘酒には一般的な生姜から、あずき、日向夏マーマーレード、ブルーベリー、レモンにミニトマトまで幅広いトッピングをそれぞれ美味しくいただくことができました。本日の甘酒試飲は「おかわり自由」!!会場からは「おかわり〜」という声が響き、準備をしているお手伝いの学生さんも甘酒を配るのに大忙し。皆さんからの人気投票の結果は、レモンとあずきがとても人気の様でした!!
 最後に、三軒茶屋あだち商店さんのご協力により、酒粕の鶏肉煮込みと酒粕のシフォンケーキが振る舞われ、皆さん大変満足されたご様子でした。

 今年の夏は、甘酒で少しほっこりとした夏バテ対策をしてみてはいかがでしょうか!!
                           (博物館スタッフ K.S)

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