博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

【微細藻類展】ワイツマン科学研究所、株式会社日健総本社と包括連携協定を締結!

先週7月7日(金)に、東京農業大学、ワイツマン科学研究所、株式会社日健総本社との包括連携協定の締結式が世田谷キャンパス内で執り行われました。現在、「食と農」の博物館にて開催中の「微細藻類の輝かしき未来」展でご紹介している微細藻類研究の現在。この3者の協定を契機に、学術交流を通してより一層の研究発展・応用が期待されます。

写真は調印時の様子。左から、ダニエル・ザイフマンワイツマン科学研究所所長、睫邱邯陛豕農大学長、森伸夫(株)日健総本社代表取締役社長です。式典には駐日イスラエル大使館からルツ・カハノフ特命全権大使らにもご出席頂き、お祝いのお言葉を賜りました。

ニュースリリース
http://www.nodai.ac.jp/application/files/4114/9982/3634/pressrelease_170712.pdf

藻を食す!「微細藻類を活用した料理レシピ」

 先週末6月10日(土)、博物館では、展示関連イベント「微細藻類を活用した料理レシピ」を開催いたしました。1階展示室では現在、微細藻類(目に見えないほど小さな藻)研究の現在と、その様々な分野への応用をご紹介していますが、今回は中でも微細藻類と「食」に注目した特別講座です。

 はじめに、管理栄養士の宮澤紀子先生(東京農業大学地域環境科学部助教)より、栄養バランスの良い献立の基本と微細藻類の栄養成分ついての講義があり、続いて江口文陽館長より館内と特別展の解説ツアーが行われました。
 37億年前という太古の昔に誕生した、地球最初の生物の1つが微細藻類です。我々ホモ・サピエンスが生まれたのが20万〜10万年前といわれますから、気の遠くなるような話ですね。未だにその全容が明らかになっているわけではない微細藻類ですが、小さな身体の内に様々な可能性を秘めています。
 例えば、本展のポスターでも使用されている「ドナリエラ・バーダウィル」は、塩分濃度が普通の海水の10倍近くもあるイスラエルの死海で採取された微細藻類。体に吸収しやすいβ-カロチンを豊富に含んでいます。その量、ニンジンの900倍以上!既に健康食品として製品化され、流通していますが、日々の食事に採り入れるとなると…?そうです、食材としてはまだ流通していないのが、微細藻類。このイベントは、藻を美味しく食べるという前代未聞(?)の試食会だったのでした。

 今回、講師の料理研究家の木田マリ先生が作って下さったのは、「鶏、キノコ、パプリカのエスニック炒め」「クロレラとカリフラワーの豆乳スープ」「彩り白玉・小豆あん添え」「コッコミクサの生キャラメル」の4品です。料理の試食前には、粉末状の微細藻類をそれぞれテイスティングしました。オレンジ色のドナリエラでいえば、死海という過酷な環境に住んでいただけあって確かにしょっぱい。そしてほのかにスパイシー、個性的なお味です。炒め物に豆板醤やナンプラーなどと一緒に調味料として入れると、風味豊かなご飯に合うおかずとなりました。スープ、デザートに至るまで調理実演して下さる過程では、ひき肉の炒め方など、普段のお料理で使いたいちょっとしたコツをふんだんにお話して頂きました。参加された方々は、いずれのメニューにも歓声をあげて舌鼓を打っていらっしゃいました。

今後、微細藻類がもっと身近に親しめるようになるといいですね!

▼当日のレシピを公開しています(外部サイト)
https://www.facebook.com/egclab/posts/899682136876992

イベント「パン屋さんのお話とおいしいパンの試食講座」

先週末6月11日(日)、セミナー室にて「パン屋さんのお話とおいしいパンの試食講座」(NPO法人農業情報総合研究所主催)が開催されました。

講師は、農大のご近所にあるパン屋「Salut!!」のご店主・末次佑介さん。2年前に上用賀にオープンしたお店には、おやつパンに総菜パン、お食事に合わせるシンプルなパンが並び、小さいお子さん連れの方からご年配の方まで、いつも賑わっています。

今回は、お店で人気のクリームパンに欠かせないカスタードクリーム作りを実演していただきました。出来立てのカスタードを食パンに乗せて堪能したあと、余った分は、ざらめを載せて炙り、クリームブリュレに。素敵なデザートになりました。

末次さんが持ってきて下さったクルミといちぢく入りのハードパンに、最高の組み合わせだったのは、同じく世田谷の代田で採れたハチミツです。生産者である養蜂家の高橋和子さんに解説をしていただき、パンとのマリアージュを楽しみました。

他にも、三軒茶屋のあだち商店さんとのコラボで生まれた乾物カレーパンに、野菜たっぷりの総菜パンと、盛りだくさんの御馳走メニューとなりました。ご参加された皆さんからは、試食だけでなく生産者おふたりのお話を聞くことで、パン作りや採蜜のこだわりや工夫、愛情が感じられてとても良かったとのコメントをいただきました。地元の美味しいものが結びついて、より一層美味しい組み合わせで食べられるって素敵ですね!

唐箕(とうみ)の前で会いましょう @赤坂

 さて、昨年度より実施してご好評をいただいております、「食と農」の“移動”博物館。赤坂にある三会堂ビルのエントランスにて、東京農業大学所蔵の古農機具を展示しています。この企画は、本学の創立125周年記念事業として、一般社団法人農林水産奨励会 及び 公益財団法人 大日本農会の協力を得て行っているものです。
 昨年度の《踏車 ふみぐるま》に続いて、第2弾の展示は《唐箕 とうみ》です。脱穀後に、風力を利用して穀物からもみ殻などのゴミを取り除き、選別するための道具です。古い農家の軒先などでは、今も見ることがあるかもしれません。展示品は、江戸末期の嘉永2年(1849)に製作されたもので、長野県の校友より本学に寄贈していただいた貴重な資料です。一般的な細脚がついておらず、下部分がどっしりとして安定した造り。腰を痛めないための工夫でしょうか、ハンドル部分の取手が長いのが特徴的です。
 お近くにいらっしゃった時はぜひじっくりご覧ください。時計の下に展示しているので、待ち合わせに最適かも!?

楽しく学べる幻の酒米・雄町米日本酒講座

  5月20日(土)、「食と農」の博物館では「楽しく学べる幻の酒米・雄町米日本酒講座」(NPO法人農業情報総合研究所主催)」が開催されました。講師は、醸造科学科教授の穂坂賢先生です。昨年度の甘酒講座、スパークリング日本酒講座に続き大人気シリーズ3回目となる今回のテーマは、「雄町米」。日本酒を造るのに重要な酒造米について本格的な講義が行われました。
  雄町(おまち)は、現在広く普及している酒米「山田錦」や「五百万石」のルーツとなった品種で、岡山県から全国に広まった酒造好適米。収穫量が少ないため、幻の酒米とも呼ばれています。
  会場では、雄町米を使った複数の銘柄をご紹介。儀八(純米無濾過生酒/中尾醸造)、備前(純米吟醸/利守酒造)、出羽桜(純米吟醸/出羽桜酒造)、霧筑波(純米大吟醸/浦里酒造店)、瀧自慢(純米吟醸/瀧自慢酒造)の5つです。同じ酒米でも、色や香りに差があり、皆さん真剣に飲み比べしていらっしゃいました。併せて、日本酒クイズや、豪徳寺の朝日屋酒店さんによる各銘柄の解説、瀧自慢酒造さんによるお話などもあり、和気あいあいとした雰囲気で日本酒の勉強と試飲を楽しまれたようです。
  さて、横浜高島屋では、今日より「日本酒まつり」がスタート。農大生・院生による「日本酒の学びのコーナー」が開設されているので、お近くにお住まいの方は是非遊びに行ってみてください。
https://www.takashimaya.co.jp/yokohama/nihonsyu/index.html

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