博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

矢吹町産野菜の試食・配布イベント

2月25日(土)、東京農業大学と地域連携協定を結んでいる福島県矢吹町(やぶきまち)の野菜のPRイベントが行われ、ご来場された方々にイチゴが振る舞われました。昨年度に引き続き、大好評だったこのイベント。先着300名に町産の水菜が無料配布され、多くの人で賑わいました。

今回試食として提供されたのは、「薄葉農園いちご工房」さんのイチゴ。品種はとちおとめで、甘く瑞々しく、とっても美味しかったです。地元でも人気で、すぐに売り切れてしまうこともあるとのこと。電話で地方発送も受け付けていらっしゃるようなので、また食べてみたいなぁと思います。【薄葉農園】090−9436−1633

 当日配布された水菜は、えぐみが全く無く、新鮮シャキシャキでした。可愛いエコバックに入っていて、野菜イラストの中央にキジがあしらってあります。矢吹町はかつて、全国屈指の御猟場だったそうで、ゆるキャラの「やぶきじ君」もキジですね。
農大農学部と協力して、カブトエビを使ったお米の無農薬栽培にも取り組んでいらっしゃる矢吹町。田植えの時期に訪れるのもおすすめです!

◎矢吹町役場
http://www.town.yabuki.fukushima.jp/

ジャングルのイケメン、地上に降りる

冬の間、ほとんどの時間を樹上の定位置で石化して過ごしていたグリーンイグアナ。
日中少し暖かかったためか、地上に降りて歩き回っていました。
先輩、相変わらず凛々しいお顔立ちです。
口の周りにカボチャを付けてるのが、いっそうキュートです

博物館実習レポート 「楽しく学べる手作りおはぎ講座」

 2017年2月19日(日)NPO法人農業情報総合研究所主催による「楽しく学べる手作りおはぎ講座」が開催されました。講師には、三軒茶屋の老舗店である乾物のあだち商店の足立晃巳さん他4名の方に来ていただきました。

 冒頭に、小豆やおはぎについてクイズを交えながらお話ししていただきました。大人の方々もお子様も積極的に手を挙げてクイズに参加していました。
 皆さんはおはぎとぼたもちの違いを知っていますか?
実は両方とも同じものなのですが食べる時期が違うのです。おはぎは秋、ぼたもちは春に作られ食べられます。また、昔の日本ではおはぎは小豆を収穫してからすぐに作ることができるため皮つきのつぶあんを使い、ぼたもちは収穫から時間が経過してしまうため、皮を取ったこしあんを使うという違いがあったそうです。

 おはぎ作り体験では、ご参加された皆さんが楽しそうにおはぎを作っていました。もち米にあんこを包む工程で、うまく包み込むことができずはみ出してしまい苦戦されていましたが、クッキングペーパーを使用するなど講師の方々にうまく形作る技術を教わりながら整えていました。

 おはぎは一般的なあんで包むものから、きな粉、胡麻、青のり、抹茶そしてクルミたれと全部で6種類用意されており、色とりどりで異なった味のおはぎを楽しむことができました。その後、あだち商店さんから山芋と小豆を使用したデザートを頂きました。山芋とあんこが想像以上にマッチして、甘すぎずしつこくない大人の味でした。
 小豆含め乾物には様々な薬効が認められています。体の調子が気になっている方は小豆料理に挑戦してみてはいかがですか?
(博物館実習生 バイオサイエンス学科3年 T.S.)

とれたてぴちぴち!?元気なクリオネたち

 今年も流氷とともにオホーツク海に、そして「食と農」の博物館に流氷の天使「クリオネ」(ハダカカメガイ)がやってきました。いかがでしょう。こころなしか、去年きた子たちよりもひと回り大きく、粒ぞろいな気がします。

 当館は、クリオネを常設でいつでもご覧いただける都内有数のスポットです。彼らが透き通った翼足をひらひらと舞わせ、水槽内を漂う姿はとても幻想的。お越しの際は是非、足を止めてじっくり観察してみてください。

 先ほど眺めていると、1匹、頭部からバッカルコーン(口円錐)と呼ばれる6本の触手を出した個体がいました(写真中央)。捕食時の形態で、滅多に見られないものです。クリオネは可愛いけれど、実は肉食系。エサを与えた訳ではないので、威嚇か、共食いか、気まぐれか…?カメラにサービスをしてくれたのかもしれませんね。

農学2.0展関連講演会:「食育」から「食農デザイン」へ

 1月21日(土)、「食と農」の博物館では、農学2.0展の関連イベント第3弾となる講演会が開催されました。テーマは、「『食育』から『食農デザイン』へ」。農大農学部の教授陣を中心に、特別ゲストとしてJAあつぎの大矢和人氏にお越しいただき、公開討論を行いました。

 はじめに、食育の現状について御手洗洋蔵先生(バイオセラピー学科)よりご報告がありました。衝撃的だったのは、学生が描いたというニワトリの絵。脚が1本、2本、3本…4本も!?
 「食育」という言葉が普及して久しい今日、食育とその実践に関する研究は数多くあります。しかし意外にも、その中で「農業」という単語が取り上げられる割合は極めて少ないそうです。スーパーに行けばパッケージされた鶏肉をいつでも買って食べることが出来ますが、家畜としてのニワトリ、すなわち生産の現場に馴染みが薄くなってしまったのが現代の消費者。4本脚のニワトリが語る問題はなかなか深刻です。
 次に、JAあつぎの大矢様より、厚木市で継続的に取り組まれている「夢未kidsスクール」の活動事例についてご紹介いただきました。これは主に地元の小学生を対象とした通年型の食農教育事業で、毎年、農大の学生ボランティアも参加しています。子ども達はファーマーズマーケット・夢未市(ゆめみいち)前の田んぼでもち米を育て、自分たちで販売まで手掛ける中で、「食」を支える「農」の役割を学んでいくそうです。
 さらにその後、松嶋賢一先生(バイオセラピー学科)より食品廃棄にスポットを当てて、ゴミを資源として、農から食への循環を考えるご提案がなされました。

 最後に、森田茂紀先生(農学科)を座長に、今後目指すべき循環型社会の構築に向けて必要な教育・研究について、会場内からの参戦も交えて活発な議論が行われました。持続可能な社会を作っていくためには、農学・栄養・経済・法律…学問領域に囚われない、柔軟なデザイン力が求められそうです。「農学2.0」展の展示内容とあわせて、充実した講演会となりました。

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