博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

講演会「世界自然遺産・シホテアリン自然保護区の多様な生きもの」

 9月14日(土)、博物館1階映像コーナーにて、企画展「ロシアの大自然」関連講演会が開催されました。講師は、本展のために貴重な剥製標本をお貸し下さった、ミュージアムパーク茨城県自然博物館学芸員の後藤優介さんです。

 今回の講演会は、ロシア沿海州で継続的に行われている研究プロジェクトをご紹介するもので、ツキノワグマやトラ、キツネ、タヌキの毛皮標本や骨格標本をテーブルに広げて見せていただき、実際に触ることができました!

 ロシアのシホテアリン自然保護区は、ヒグマ、ツキノワグマ、トラといった大型動物が同居する世界的に珍しい地域です。センサーカメラで定点観測された野生動物たちの映像では、大きなクマに小さなクマ、トラ、タヌキなどが、同じ1本の樹に背中を擦り付けたりおしっこをひっかけたりしてにおいを残してゆく様子が収められていて、中に人間でも入っていそうな仕草が面白く、思わずクスっと笑ってしまいました。

 クマ類の生態、特にその食性を調査するためには、見つけた糞を採収し内容物を分析するそうです。糞から取り出したキハダの実などを実際に見せて頂きましたが、思いのほか爽やかな香りがして皆さん興味津々でした(お風呂に入れてもいいんじゃないかというコメントも!)。ブドウは房から粒をもいで食べたり、ドングリなど固い木の実も、器用に口で殻を剥いて食べるのだとか。洗う作業は大変そうですが、糞から見えるクマの食生活は奥深いです。

 子ども向けのお話ということで、クイズを交えながらわかりやすく解説して頂きましたが、現地での調査の様子など、大人の方も真剣に耳を傾けていらっしゃいました。茨城県自然博物館の後藤さん、午前と午後の2回にわたってご講演いただきありがとうございました!

 センサーカメラの映像や、木の実の入ったクマの糞などの研究内容は、引き続き展示室でもご覧いただけます。ぜひ企画展「ロシアの大自然」にてお楽しみください!

★次回の講演会
「ツキノワグマとヒグマが出会うとどうなるのか?」
講師:山晃司(東京農業大学森林総合科学科教授)
日時:2019年10月5日(土)14:00〜15:00
会場:「食と農」の博物館1階 映像コーナー
定員:30名
お申込み:不要。自由聴講

企画展「ロシアの大自然」
https://www.nodai.ac.jp/campus/facilities/syokutonou/exhibits/russia2019/

新企画展、開幕!!

本日、「食と農」の博物館にて新しい企画展「ロシアの大自然」が無事オープニングを迎えました✨

今回の「ロシアの大自然」展は、ロシアの自然保護区創立100年を記念した大規模な写真プロジェクトの巡回展です。
ロシアでは、保護区の制定によって非常に厳しく人間の立ち入りを制限し、その自然を大切に守ってきました。この写真展では、世界中の写真家たちがカメラに収めたロシアの雄大な自然と、珍しい動物たちの姿をご覧いただけます。

開幕式典では、(トップ写真左から)当館の江口文陽館長、展示実行委員長の山崎晃司教授、東京農業大学の山本祐司副学長、東京農工大学の小池伸介先生、当館の上岡美保副館長によりテープカットが行われました。

併せて、2012年から継続されている日露協働でのクマ類研究プロジェクトの成果もご紹介しています。
見どころは、なんといても大迫力のヒグマの剥製!ツキノワグマやオオヤマネコといった珍しい動物の剥製とともにぜひお楽しみください😊

ロシアの大自然
会 期:2019年8月23日(金)〜10月14日(月)
https://www.nodai.ac.jp/…/f…/syokutonou/exhibits/russia2019/

博物館実習レポート 企画展関連イベント「身近な分子の模型であそぼう」

 令和1年7月27日(土)、「食と農」の博物館2階のセミナー室にて「農芸化学の始まりから未来まで」のイベント「身近な分子の模型であそぼう」が開催されました。
 本講座は、私たちの身の回りの「化学物質」について知り、農芸化学の理解を深めていただこうという趣旨で開催され、分子模型を組み立てて遊びました。講師は農芸化学科の松島芳隆教授でした。24名のお子様にご参加いただけました。

 まず、身の回りの物をあげてみよう、そこからそれは何でできているかなどのお話を伺いました。分子と聞くと取っつき難さがある方もいらっしゃるかと思いますが、地球や空気、人体など、身近なものから考えていくことによって、イメージしやすかったのではないでしょうか。一人ひとりにリモコンが配られ、自分が思うものに投票してその場で集計結果が出るアンケート機能を使いながら、楽しく講座が進んでいきました。

 分子模型で遊び始めると、最初はどの元素が何個、どの結合が何本必要かが提示されていたため、容易に作成することができましたが、徐々に分子式のみとなり、苦戦するお子様も多くいらっしゃいました。しかし、一回飲み込んでしまうと早いもので、難しいものも最終的にはきちんと完成されていました。

 最後に、香り当てクイズが行われました。4種類の香りのサンプルが配られ、「これはバナナの香りかな?」などと保護者の方もお子様と一緒に考えていらっしゃいました。

 講座の終了後には、分子模型のキットがもっとほしいとおっしゃっていただけました。ご自宅でもお持ち帰りいただいた模型で遊んでくださると嬉しいです。
 ご参加いただいた皆様、また、ご協力いただいた皆様、この度は誠にありがとうございました。
   (博物館実習生 農学科4年 J.F)

博物館実習レポート 世田谷で採れる旬の野菜とおいしい食べ方の講座「身近な世田谷農業について知ろう」

 令和元年7月21日(土)、博物館2階のセミナールームにて親子向け講座「身近な世田谷農業について知ろう」が開催されました。特定非営利活動法人農業情報総合研究所の植村春香さんを中心に、北田紀久雄先生(東京農業大学食料環境経済学科教授)、池田あすえさん親子(池田農園)が講師となりました。また裏方として北田ゼミ有志3人の学生が加わりました。
 今回の野菜講座の様子の一部をご紹介したいと思います。

 はじめに北田先生から世田谷区の農業について講義がありました。江戸時代に開拓されたこと(参勤交代が関わっていた)、1950〜60年代は喜多見の辺りは水田だったこと、都市化により世田谷区では、かつては多かった農地が公園より減ったこと等を分かりやすく説明をして頂き、世田谷の農業について理解を深めることができました。

 その後、学生から世田谷区や野菜に関する全4問のクイズがありました。最終問題でのキュウリの重さ当てクイズでは、正解者にプレゼントが貰えるとあって盛り上がりました。
参加者からは様々な答えが出ました。正解は220gで、210~230gの間と答えた4名の方でジャンケンをしてプレゼント(農大ロゴ入りボールペン)の獲得者を決めました。

 池田あすえさん親子による野菜講座では、世田谷区の農家のことや無人販売所について伺いました。実際に池田さんの農園で出来た野菜を手に取りながら見せて頂き、試食をすることでより知識を深めることができました。
 いずれのお話もとても印象的で、来てくださった方々も興味津々でメモを取っていらっしゃいました。

   (博物館実習生 東京農業大学 科目等履修生 T.Y)

博物館実習レポート 夏休みこども体験教室「昆虫標本をつくろう!」

 令和1年7月20日(土)、「食と農」の博物館2階のセミナー室にて夏休みこども体験教室「昆虫標本をつくろう!」が開催されました。例年は1日1回の講座でしたが、人気講座ということで今年は午前と午後の2回行われました。
 本講座は、標本作りを通して身近な昆虫を観察し、生きものへの理解を深める、という趣旨で開催され、カブトムシの標本を作製しました。本学地域創成科学科の竹内将俊教授を講師に、本学OBのむさしの自然史研究会の井上暁生さんをゲストとしてお招きしました。

 まず、竹内教授から虫についての講義がありました。アリの行進や体の構造、大きさの違いなどのお話を伺いました。簡単なクイズも交えることにより、お子様の心をキャッチされていました。

 そして、標本の作製が開始されてからは、「うまくできたー!」と歓声をあげながら盛り上がりました。一つ一つの工程を丁寧にこなしていく姿はまるで研究者の様で、「自分でやる」と最初から最後まで一人で作業をされるお子様もいらっしゃいました。中にはリピーターの方もいらっしゃり、逆に保護者の方が「足が曲がっているよ」と熱を入れたりもして、大人も楽しく参加していただけました。

 最後に、ラベルについて伺いました。ラベルが付いていなければ標本としての価値がないことや、採取日や採取場所が詳しくわからなければ、大まかな範囲を書くことで絶対に間違いはないように作ることなど、標本を作るうえでは欠かせないことを皆様にご理解いただけたのではないかと思います。

 講座の終了後も、先生方と標本や生きているカブトムシを囲んでたくさんのお話をされていました。作製していただいたものは1か月ほど乾かし、ラベルを貼って標本となります。完成が楽しみですね。
 ご参加いただいた皆様、また、ご協力いただいた皆様、この度は誠にありがとうございました。今年残念ながら参加できなかった方も、来年ぜひいらしてください。皆様のご参加をお待ちしております。

        (博物館実習生 農学部農学科4年 J.F)

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