博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

ジャングルのイケメン、地上に降りる

冬の間、ほとんどの時間を樹上の定位置で石化して過ごしていたグリーンイグアナ。
日中少し暖かかったためか、地上に降りて歩き回っていました。
先輩、相変わらず凛々しいお顔立ちです。
口の周りにカボチャを付けてるのが、いっそうキュートです

博物館実習レポート 「楽しく学べる手作りおはぎ講座」

 2017年2月19日(日)NPO法人農業情報総合研究所主催による「楽しく学べる手作りおはぎ講座」が開催されました。講師には、三軒茶屋の老舗店である乾物のあだち商店の足立晃巳さん他4名の方に来ていただきました。

 冒頭に、小豆やおはぎについてクイズを交えながらお話ししていただきました。大人の方々もお子様も積極的に手を挙げてクイズに参加していました。
 皆さんはおはぎとぼたもちの違いを知っていますか?
実は両方とも同じものなのですが食べる時期が違うのです。おはぎは秋、ぼたもちは春に作られ食べられます。また、昔の日本ではおはぎは小豆を収穫してからすぐに作ることができるため皮つきのつぶあんを使い、ぼたもちは収穫から時間が経過してしまうため、皮を取ったこしあんを使うという違いがあったそうです。

 おはぎ作り体験では、ご参加された皆さんが楽しそうにおはぎを作っていました。もち米にあんこを包む工程で、うまく包み込むことができずはみ出してしまい苦戦されていましたが、クッキングペーパーを使用するなど講師の方々にうまく形作る技術を教わりながら整えていました。

 おはぎは一般的なあんで包むものから、きな粉、胡麻、青のり、抹茶そしてクルミたれと全部で6種類用意されており、色とりどりで異なった味のおはぎを楽しむことができました。その後、あだち商店さんから山芋と小豆を使用したデザートを頂きました。山芋とあんこが想像以上にマッチして、甘すぎずしつこくない大人の味でした。
 小豆含め乾物には様々な薬効が認められています。体の調子が気になっている方は小豆料理に挑戦してみてはいかがですか?
(博物館実習生 バイオサイエンス学科3年 T.S.)

とれたてぴちぴち!?元気なクリオネたち

 今年も流氷とともにオホーツク海に、そして「食と農」の博物館に流氷の天使「クリオネ」(ハダカカメガイ)がやってきました。いかがでしょう。こころなしか、去年きた子たちよりもひと回り大きく、粒ぞろいな気がします。

 当館は、クリオネを常設でいつでもご覧いただける都内有数のスポットです。彼らが透き通った翼足をひらひらと舞わせ、水槽内を漂う姿はとても幻想的。お越しの際は是非、足を止めてじっくり観察してみてください。

 先ほど眺めていると、1匹、頭部からバッカルコーン(口円錐)と呼ばれる6本の触手を出した個体がいました(写真中央)。捕食時の形態で、滅多に見られないものです。クリオネは可愛いけれど、実は肉食系。エサを与えた訳ではないので、威嚇か、共食いか、気まぐれか…?カメラにサービスをしてくれたのかもしれませんね。

農学2.0展関連講演会:「食育」から「食農デザイン」へ

 1月21日(土)、「食と農」の博物館では、農学2.0展の関連イベント第3弾となる講演会が開催されました。テーマは、「『食育』から『食農デザイン』へ」。農大農学部の教授陣を中心に、特別ゲストとしてJAあつぎの大矢和人氏にお越しいただき、公開討論を行いました。

 はじめに、食育の現状について御手洗洋蔵先生(バイオセラピー学科)よりご報告がありました。衝撃的だったのは、学生が描いたというニワトリの絵。脚が1本、2本、3本…4本も!?
 「食育」という言葉が普及して久しい今日、食育とその実践に関する研究は数多くあります。しかし意外にも、その中で「農業」という単語が取り上げられる割合は極めて少ないそうです。スーパーに行けばパッケージされた鶏肉をいつでも買って食べることが出来ますが、家畜としてのニワトリ、すなわち生産の現場に馴染みが薄くなってしまったのが現代の消費者。4本脚のニワトリが語る問題はなかなか深刻です。
 次に、JAあつぎの大矢様より、厚木市で継続的に取り組まれている「夢未kidsスクール」の活動事例についてご紹介いただきました。これは主に地元の小学生を対象とした通年型の食農教育事業で、毎年、農大の学生ボランティアも参加しています。子ども達はファーマーズマーケット・夢未市(ゆめみいち)前の田んぼでもち米を育て、自分たちで販売まで手掛ける中で、「食」を支える「農」の役割を学んでいくそうです。
 さらにその後、松嶋賢一先生(バイオセラピー学科)より食品廃棄にスポットを当てて、ゴミを資源として、農から食への循環を考えるご提案がなされました。

 最後に、森田茂紀先生(農学科)を座長に、今後目指すべき循環型社会の構築に向けて必要な教育・研究について、会場内からの参戦も交えて活発な議論が行われました。持続可能な社会を作っていくためには、農学・栄養・経済・法律…学問領域に囚われない、柔軟なデザイン力が求められそうです。「農学2.0」展の展示内容とあわせて、充実した講演会となりました。

小学生と大学生がお米について一緒に考えるワークショップ第3回

 1月21日(土)、「食と農」の博物館では、「小学生と大学生がお米について一緒に考えるワークショップ」第3回が開催されました。
今回のメイン講師は、お米のスペシャリスト・清水宜之さん(株式会社むらせ)です。小学生親子で一緒に4品種のお米を食べ比べる「食味官能試験」にトライしました。

 ご飯の準備をしている間、大学生によるクイズが行われ、農大で行われている研究の話を交えながらお米と米作りの知識を深めました。清水先生のお話の後、カップに入ったほかほかのご飯が運ばれてきましたが、頬張るのはしばしお預け。なぜならば、これは「試験」。目の前の炊き立てご飯は目隠しをした「試料」だからです。「食味官能試験」とは米の食味の検査のことで、今回テストしたのは熊本県産「ヒノヒカリ」、新潟県産「みずほの輝き」、青森県産「晴天の霹靂」、岐阜県産「ハツシモ」の4種類。個性的な面々です。
 この中で基準となる品種、今回は「ヒノヒカリ」の食味をベースに、他の3つのお米を相対的に評価しました。外観、香り、味、粘り、硬さなどと評価のポイントが細かく分かれていてかなり専門的な試験でしたが、清水先生の分かりやすい解説のおかげで、大人も子供もソムリエさながらに真剣に取り組み、味の違いを楽しみました。

 試験の後は「手巻きごはん」でお食事タイム。手のひら大に切った海苔に、ご飯と好きな具をのせて、くるりと巻いて食べるスタイルです。子どもが自分で作れる手軽さと、具のバリエーションの豊富さがとても好評でした。
 現在、全国津々浦々で様々な品種のお米が育てられ、入手することができますが、知識としてだけでなく5感を活用してじっくりと味わうことで、ご飯をますます好きになれるのではないでしょうか。普段のお食事でも是非、今日のご飯は何の品種だろう?カレーにはどの品種が良いかな?とお米に思いを馳せてみてくださいね。

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