博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

博物館実習レポート「小学生と大学生がお米について一緒に考えるワークショップ」第1回

 11月13日(日)、「食と農」の博物館2階セミナー室にて、小学生親子を対象としたお米のワークショップが行われました。このワークショップは全3回の講座になっており、今回は第1回目で「お米作りから世界の環境も考えてみよう」をテーマに進められました。

 はじめに、東京農業大学 生産環境工学科の渡邉文雄教授による講義が行われました。日本の水田で作られるお米のお茶碗1杯あたりに必要な水は、1升瓶250本分に相当すると仰って、参加者を驚かせました。では、日本と違い乾燥した地域では、どんなお米をどのように作っているのでしょうか。アフリカのような乾燥地での栽培のため、乾燥に強く、たくさん収穫できるように改良された「ネリカ」というお米は、田んぼではなく畑で作るそうです。
 渡邉教授の講義が終わると、農大生がお手製のお面でアグレンジャーに変身!クイズ形式で子ども達と楽しくお米の勉強をしました。

 次に、鈴木伸治准教授による実験講義がはじまりました。土中に吸い込まれた水を吸う植物の力を体験するというものです。1mもある長いストローを使って、親子で協力しながら一生懸命にジュースを吸っていらっしゃいました。植物の吸水力の強さと、水が無いときの植物の大変さを体験したことにより、乾燥地でお米の育つ環境を実感できたのではないかと思います。
 そしていよいよ、みんな楽しみにしていた試食会。いい匂いと共に運ばれてきたのは、日本米、ダーワット(ケニア産)、ネリカ(ウガンダ産)、ムエア(ケニア産)の4種類のごはんと、ケニアの主食である「ウガリ」。ウガリはトウモロコシの粉をお湯で溶いたもので、現地での主食として愛されているそうです。初めて食べる種類のお米やウガリに、子どもも大人も興味津々。それぞれ食べ比べをして楽しんでいらっしゃいました。
 最後に、ケニアからの留学生で、今回のワークショップのためにウガリを作ってくださったサムウェルさんにスワヒリ語の挨拶を教えてもらい、全員でスワヒリ語でお礼を言いました。

  (実習生:S.U & U.M)

「食と農」の博物館Facebook はじめました。

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博物館実習レポート「サンクスホースデイズ in JRA馬事公苑/講演会」

 11月3日(木)、2020年東京オリンピックに向けての改良工事で年明けから閉苑となる馬事公苑にて、感謝Day&「サンクスホースデイズ in JRA馬事公苑」が開催されました。その中のイベントの1つとして「食と農」の博物館1階映像コーナーでは、東京農業大学農学部バイオセラピー学科の川嶋舟准教授による講演会が行われました。

 テーマは「障がい者乗馬の現状と今後期待される展開」。社会で生きることに困難を抱える人にとって、乗馬や馬とのコミュニケーションを通じてどのような効果が期待されるのでしょうか。実例として、半身麻痺の方の歩行姿勢が向上したことを取り上げ、運動能力の向上が乗馬によって見込まれること、また障がいを持つ人・持たない人に関わらず、乗馬後はストレスが軽減するという研究結果が紹介されました。このように身体的にも精神的にも良い効果が報告されている乗馬が、利用者の「生きがい」へとつながる社会参加への入り口として有効になりうるということ、今後の動物介在療法の展望をお話しして頂きました。
 そして、“障がい者乗馬”は障がい者に限らず高齢者や子ども、認知症患者やニート等、社会生活に障害を感じる方が対象であること。障がい者乗馬の発展には対象者に合わせた指導技術の向上、理解の拡大、安定的な運営、利用者の就労支援が必要であることを説かれました。

 馬が人々に与える効果に驚くと同時に、より多くの人が社会生活に適応するにはまだ課題が残っているという現状について深く考えさせられる講演会でした。
  (農学部畜産学科M.U.)

博物館実習レポート農学2.0関連講演会「日本から漢方薬がなくなる!?」

 11月5日(土)、博物館1階映像コーナーでは、現在開催されている企画展「農学2.0」に関する講演会「日本から漢方薬がなくなる!?〜農学における漢方生薬の栽培と生産〜」が開催されました。講師は、農学部バイオセラピー学科の御影雅幸教授です。

 漢方薬に配合される生薬は、90%近くを海外からの輸入に頼っているのが現状です。中でも、現在100%輸入品に頼っている「麻黄(マオウ)」の輸入ができなくなってしまうと、有名な葛根湯をはじめ、花粉症に使用される小青龍湯など多くの漢方薬の製造ができなくなります。そこで、日本の漢方医療をこれからも残していくために、生薬の国産化をはかり安定供給できるようにしていくことが必要になってくるというお話をして頂きました。
 講演会では、現在麻黄を中心に、様々な生薬が国産化に向けて取り組まれている事柄が紹介されました。西洋医学の薬では治すことのできない病状も、漢方で治ったという事例が紹介され、改めて、重要な医学としての漢方の魅力を知ることができました。そして、参加者の皆様も、漢方のこれからを考える良いきっかけとなったのではないでしょうか?

 また、講演会終了後も、企画展「農学2.0」で実際に展示されている麻黄の前で、参加者の方々が御影先生に積極的にご質問されている様子も見受けられました。御影先生の講演が今の我々にとって非常に興味をひかれる内容であったことがわかりました。
(博物館実習生S.U)

クリスマスツリー設置!

 クリスマスツリーが今年もやってきました。
まだ早いと思われるでしょうか?確かに、博物館の外は秋真っ盛り。ケヤキ並木が色付いてとても綺麗です。でも、モミの木(※人工)だって、出来るだけ長く飾っていたいじゃないですか!
先日、博物館実習生の生産環境工学科のK君とバイオサイエンス学科のAさんが協力して、メインの飾りつけを行いました。こころなしか、例年より整然と計算されたオーナメント配置です。バランスが取れていて大成功!2人とも、お疲れさまでした!

 年内の「食と農」の博物館の開館日は、12月25日(日)まで(26日〜1月5日まで冬期休館)。クリスマスツリーを見た後は、2階常設展示室にあがって、鶏の剥製コーナーでガッツリ来年の干支の予習をするっていうのも素敵なデートプランでは?

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