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プロフィール

FAM
所属:東京農大教職員
性別:女

メンツェル夫妻来日と創立125周年記念シンポジウム

 現在開催中の写真展「しあわせのものさし」展の会期終了を今月末に控え、報道写真家のピーター・メンツェル氏とジャーナリストのフェイス・ダルージオ夫妻がいよいよ来日、農大にいらっしゃいました。
 これに合わせ、「食と農の未来」と題した創立125周年記念シンポジウムを9月17日(土)、横井講堂にて開催いたしました。パネリストとして当学からは学長の高野克己 教授(生物応用科学科)、志和地弘信 教授(国際農業開発学科)、吉野馨子 教授(食料環境経済学科)、鈴野弘子 教授(栄養科学科)、高橋信之准教授(食品安全健康学科)らが登壇し、メンツェル夫妻を交え、スクリーンに映し出される写真を見ながら議論を行いました。テーマは「しあわせのものさし―持続可能な地球環境をもとめて―」です。

 ご夫妻による基調講演では、彼らの取材の進め方や撮影の裏話などのエピソードを息の合ったプレゼンテーションで披露して下さいました。これまで世界中の人々の持ち物や食事を記録して回ったメンツェル夫妻から、今回特に挙げていただいたのは肥満と飢餓の問題です。
 彼らがパプアニューギニアで出会った兄弟は、2人とも栄養不足状態にありました。その食事は、わずかな収入から得たインスタントラーメン1袋で、兄は乾麺、弟はスープの素を食べていたそうです。かたやアメリカでは、“死にそうなほど”多くの食べ物を口にし、肥満に苦しむ人々がいます。夫妻は、人々に食料がいきわたらないのは、ただ食料生産が足りないというよりも政治的な要因が大きいと指摘されました。コンゴやスーダン、チャドといったアフリカ諸国において、農地へのアクセスや輸送の安全が確立されない限り食料自給は困難です。また多国籍食品企業による途上国への進出は、先の兄弟のように栄養の偏りをもたらす一方で、大量のコーラを常飲するメキシコのように肥満を招くことにもなります。
 メンツェル氏の写真をよすがに、アフリカの食糧問題、栄養、加工食品…様々なトピックが立ち、教員らによる活発な議論が行われました。

 シンポジウムの終了後にはメンツェル夫妻によるサイン会も行われ、盛況となりました。ご夫妻は、東京でのお仕事の後は広島に行かれるそうです。彼らの写真1枚から得られる視覚情報と、そこから考えさせられることは膨大です。今後も、新しいプロジェクトが世に出されるのが楽しみですね。
 
 
 

 

2016年09月23日 | FAM

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夏休み子ども体験教室「夏の野山や田畑に見られる昆虫たちを見てみよう〜昆虫標本製作に挑戦!」

 夏休みも終了間際の8月27日(土)、「食と農」の博物館では子ども料理教室に続いて、子ども昆虫教室が開催されました。テーマは「夏の野山や田畑に見られる昆虫たちを見てみよう〜昆虫標本製作に挑戦!」。カブトムシの観察と、標本作りを行いました。
講師は昨年に引き続き、東京農大の竹内将俊教授(環境緑地学科)と、昆虫のプロ・井上暁生先生(日本昆虫協会)です。

 講座では標本作りの作業に入る前に、まず「昆虫」そのものについてその進化の過程等を学び、カブトムシのからだの仕組みや生態についてスライドで解説を聞きました。小学生にとっては、1学期が終わって以来久しぶりの授業。きちんと集中できるかな?と少し心配しましたが、皆とっても真剣に竹内先生のお話に聞き入っていました。
 井上先生による標本作りの実践編では、お湯で柔らかくなったカブトムシの肢をそっとつまんで伸ばしてみたりして、昆虫の構造を観察します。よくよく見ると、背中にクワガタとの決闘の痕が残っていたりして、個体の特徴もわかりました。樹上では、甘い樹液やメスを巡って日々戦いが繰り広げられていたのでしょうね。
 カブトムシをピンセットと玉針を使って固定してゆく作業では、皆はじめ悪戦苦闘しているようでしたが、先生からアドバイスを受けたり、保護者の方に手伝ってもらいながら、一生けん命かたちを整えていきました。お父さん、お母さんも思わず熱中されていましたよ。

 先生の採収した昆虫標本を見せてもらうと、色々な質問が飛び交いました。子ども達が標本箱を見つめる目が一様にキラキラで、宝箱を覗き込んでいるかのようでした。ふだん都市で生活していると、簡単には昆虫採集をすることができなくなりましたが、虫を追って自然に親しみ、生きものの多様性を学ぶことは、昔から変わらない夏休みの醍醐味なのではないでしょうか。ご参加された皆さんは、お手製の標本を大事そうに抱え、にこにこ顔で帰られました。素敵な思い出が出来てよかったですね 近所で昆虫を捕まえたら、ご家庭でもぜひ作ってみて下さいね!
 
 
 

 

2016年09月03日 | FAM

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「博物館で世界の料理をたべてみよう」・後半

《つづき》

  前半の講義も終わり、後半はお待ちかねのお料理タイム!!「やった〜おやつの時間だ。」と子供たちもとても嬉しそう。
後半からは本学の栄養科学科・秋山聡子先生にご担当いただきトルコ料理のパフボレイというパイ包み料理をみんなで作っていきます。

  まず、秋山先生から子供たちへ「みんなは昨日の晩御飯なにを食べたかな〜?」とご質問。「お肉〜」「魚〜」中には「和食〜」「洋食〜」と料理のジャンルで答えてくれる子たちもいました。そこで子供たちにクイズです。「世界3大料理に選ばれている料理はどこの国の料理かわかるかな〜?」
  正解は、「中華料理・フランス料理・そしてトルコ料理」だそうです。会場では、中華とフランス料理まではご存知の方もいましたが、なかなかトルコ料理は難しかったかもしれません。
  世界3大料理とは世界の料理にどれだけ影響(大帝国で宮廷料理などにより発展し、より広い地域に)を与えてきたかで選ばれたそうで、必ずしも現在の知名度や美味しさなどとは一致しないそうです。その為、「世界無形文化遺産」に登録された私たち日本の伝統料理「和食」は残念ながらはいっておりません。

  さて、ここからは本日のメインであるトルコ料理「パフボレイ」の作り方のご説明です。今回作るパフボレイはトルコ料理のなかでは「前菜」として広く親しまれる料理だそうです。今回使用する食材で最も特徴的な部分はチーズにあります。日本ではあまり馴染みのない「フェタチーズ」を使用し作られました。
  フェタチーズとは羊の乳で作り、海水(塩水)で発酵された塩味が特徴のチーズです。ヨーロッパで広く作られてきたチーズですが、現在はヨーロッパのGIS(地理的表示)によりギリシャ産のフェタチーズのみが正真正銘のフェタチーズとヨーロッパでは決められています。また、その歴史は古くギリシャ神話にも登場しているとされ、とても歴史のあるチーズだそうです。
  そんな美味しいフェタチーズを使い料理講座がスタートしました。今回は、ピーター・メンツェル『地球の食卓―世界24か国の家族のごはん』に登場したレシピをもとに作成した本格的なパフボレイとなりました。また、作成にあたり、何度も試作に試作を重ねた秋山先生からは、「ヨーロッパとは水の硬度の関係からかレシピ通りに作ることが難しかった」とのお話もいただきました。
  では実際に子供たちの調理時間スタート!!今回は小学生でも調理できるようにと事前にパイ生地が用意されており、子供たちは皆楽しそうにチーズを包んでいました。
  材料の残りで保護者の方にも調理にご参加いただき親子での料理教室となりました。
揚げる作業は大量の油を使用するため、今回は先生と栄養学科の学生さんにお願いします。

  そして無事完成!!できた班から冷めないうちにいただきます。余分なものはいっさい含まない生地の本来の味とチーズのしっかりとした塩味に「おいしい〜」という嬉しそうな声が響いてきました。なかでもフェタチーズの味わいには皆さん興味津々でした。

  今後も125周年特別展「しあわせのものさし」の関連イベントは、目白押しとなっております。9月には本展示の写真を撮られているアメリカ人写真家ピーター・メンツェル氏をお招きしてのシンポジウムやトークイベントなども開かれます。詳細は博物館HPで是非チェックしてみてくださいね。

  (博物館スタッフ K.S)
 
 
 

 

2016年08月27日 | FAM

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「博物館で世界の料理をたべてみよう」・前半

 8月20日(土)、現在開催している写真展「しあわせのものさし」の関連イベント「博物館で世界の料理をたべてみよう」が開催されました。
 今回のテーマは子供たちに「世界の食文化や食糧問題」を知ってもらい、食べることの大切さを考えてもらうことにあります。前半は「食と農」の博物館副館長・食料環境経済学科・上岡美保先生から講義をしていただきました。

 まず、子供たちに「好きな食べ物」、「嫌いな食べ物」、「食事を残さず食べているか?」など、自分たちの普段の生活を振り返ってもらうワークシートを記入してもらいました。
 その後、写真展の中から、子供たち自身が答えを探すクイズを行いました。各国の写真パネルには一日の食事のカロリー量が記載されており「食材の少ない国はどこかな?」、「カロリーが少ない国はどこの人?」、「カロリーの多い人はどこの国の人?」など写真パネルにかかれた情報を子供たちが自分たちで答えを探しながら行われ、「あっ見つけた〜」「こっちあったよ〜」などみんな元気いっぱいに取り組んでいました。
 また、答え合わせの時間に子供たちにもわかりやすいよう、普段学校で食べている給食1食の平均カロリーを伝えると、「あんなに食べている人もいるんだね」という声や、「あの人は1日で僕たちの給食分しか食べることができないんだね」と驚きの声が多数聞こえてきました。
 この地球上で飢餓に苦しむ人の数は約8億人と言われていますが、飽食の人々の数も同じぐらいいるといわれており、問題は複雑です。
 また、国連の食糧支援機関「国連WFP」が一年に支援している食糧数は300万トンですが、私たち日本で廃棄されている食糧の数は1,700万トンもあり、そのうち家庭から排出される食糧は312万トンもあるということが説明されました。子供たちには少し難しい内容かなと心配になりましたが、積極的に質問があり、熱心にメモを取る様子も多数見られました。

 その後、講師の上岡先生から「3大栄養素」や「PFCバランス(糖質・たんぱく質・資質)」「食事の大切さ」などのレクチャーを受けて前半の講義が無事終了となりました。
 後半はいよいよお待ちかねの料理タイムとなります。

後半へ続く
 
 
 

 

2016年08月27日 | FAM

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本間一成写真展「裏磐梯の初夏」

 皆さま、夏休みはいかがでしたか?
里帰りやレジャーで遠出された方も多いのではないでしょうか。
博物館では、夏期休館明けより中央階段の小展示コーナーで、本間一成写真展「裏磐梯の初夏」が始まりました。

 福島県の名峰・磐梯山の北側に位置する裏磐梯(磐梯高原)。明治21(1888)年の噴火の際に山体崩壊が起き、その岩屑なだれによって出来た地域です。その後の植林活動により再生した豊かな自然景観と、大小300を超える湖沼群のコントラストを楽しむことが出来るそう。
 展示では、喜多方市在住の本間一成さんの撮影による裏磐梯の自然と生きものの写真を見ることが出来ます。様々に色を変える五色沼など、さわやかな初夏の森の写真を見ていると、旅欲が刺激されること請け合いです。
 う〜ん、夏休みが恋しい!
 

 

2016年08月21日 | FAM

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