博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

学芸員実習レポート『美味しさのアクセント。フレーバーを使ってフルーツジュースを作ろう』

 只今、「食と農」の博物館では、「香りに聞く」展を開催しております。先日開催された関連講座・第1回実習Aは、佐藤広顕先生(生物産業学部・食品香粧学科)が担当されました。
 食品香粧学科では、香りに関する研究を行っています。今回の講座では、食品の美味しさに香りがどれだけ重要な役割を果たすかについて、実際に香料を使ったフルーツジュース作りを通して教えていただきました。
 私たちが匂いを感じる時には味覚が大きく関わっています。例えば、ミントガムの味が無くなった時には、口中に砂糖を含むだけでミントの香りが復活します。これは味覚の刺激によって匂い成分が増強されるからです。この効果は多くの食品・飲料で使われています。フルーツジュース作りでは実際にこれを体験してみました。まずは先生の用意した香料を調合して、イチゴ・バナナ・パイナップルの香り(フレーバー)を作ります。これを砂糖とクエン酸だけ混ぜた水にほんの少し加えるだけで、まるでフルーツジュースのような味になってしまいます。調合する比率がなかなかシビアで、参加してくれた方からは、「すごい!本当にバナナだ」という声もあれば、「うーん…何か違う」といった声も。しかし皆さん、作業を通して知らない方とも交流できていたようで、実に楽しそうでした。 私もイチゴのフレーバーを作ってみたのですが、香りだけではわかり辛かったものの、ジュースを作って飲んでみると本当にフルーティーな風味がしました。調合したフレーバーはジュースの他にも、牛乳に加えてフルーツ牛乳など、色々使い道があるようなので、良いお土産になったのではと思います。
 「香りに聞く」展では、今後も関連講座の開催を予定しています。次回は2月11日(土)13:00〜14:30第2回実習B「化粧品の正しい基本知識とオリジナル美容液作り体験」です。是非参加してみてください。 (博物館実習生 農学科T.S)


学芸員実習レポート『子ども用のお箸を作ろう!』

 先日、“子ども用のお箸を作ろう!”を開催いたしました。
今回も、大林宏也先生(森林総合科学科 准教授)に木材についてのお話をしていただきました。木材とは樹木のどの部分なのか、どんな種類の木材があるのか、木材はどのように利用されているのか、などを教えていただきました。
 木材といっても様々な色や形、大きさのものがあり、用途によって使い分けられています。今回のお箸作りではひのき材を利用しました。参加してくれた子どもたちは一生懸命ひのきを鉋で削っていました。お父さんやお母さんも一緒に作っていてとても楽しそうでした。
 私もお箸作りに挑戦したのですが、最初はコツがつかめず苦戦しました。しかし慣れてくると木を削るのが楽しく、とても熱中しました。最後に完成したお箸にはんだで名前を入れてもらって、折り紙で作られたお箸袋に入れて世界にひとつだけの自分専用のお箸の完成です。
 今回、実際に木材に触れることで、木材がどのように利用されているのか改めて感じることができたと思います。子どもたちも大人の方も上手にお箸ができてとても嬉しそうでした。
(博物館実習生バイオサイエンス学科A.K)

【作り方】
?木口面(木材の断面)に中心のしるしをつける。
??でつけたしるしが常に中心になるように気をつけながら鉋で削る。
「削る手順」
1、木口面から見たときに8角形になるように、4つの角をけずる。
2、同じように、今度は木口面から見たときに16角形になるように、8つの角をけずる。
3、最終的に丸になるように、ていねいにけずっていく。
4、全体の形が整ってきたら、先っぽにするほうをきめて、お箸の形にする。
※自分の手に合う箸の長さは一咫半(一咫とは親指を直角に開いて、人さし指との実寸を言います)と言われています。

「オニテナガエビ」の脱皮

 「生きものに聞く」展が始まり、その中でも一際青く美しい「オニテナガエビ」が展示されています。このエビは、マレー語でUdang Galah(ウダンガラー)と呼ばれています。長い棒のエビという意味です。東南アジア原産で、ロブスター類を除けば世界最大のエビだそうです。ハサミを含めた全長は60cm、体重は300gにもなります。成長したオスのハサミと目は鮮やかな青色で、ヒゲ(第一触覚、第二触覚)はオレンジ色、尾の付近には暗色の縞模様とオレンジ色の斑点があります。基本的には食用のようですが、見た目が美しいので鑑賞用としても流通しているようです。
 展示のエビは、研究所で飼育していますが、一番腕の長かった個体が脱皮を失敗し残念ながら腕が取れてしまいました。取れたしまった腕は展示していますので、その長さと色を是非見ていただきたいです。その個体は元気で腕はまた生えてくるそうです。
 以前に脱皮した抜け殻を撮影しましたが、精巧に出来た美しいガラス細工のようです。現在は、別の個体を展示していますのでタイミングが遭えば抜け殻を見ることが出来るでしょう。

学芸員実習レポート『森のお話と「どんぐりクッキー」を作ろう!』?

どんぐりクッキー作り編です。
 大林先生のお話の次は、瀬山智子先生(森林総合科学科助教)の説明をうけて、どんぐりクッキーを作ってみました。比較的、あくの少ないスダジイを使用しました。(どんぐりには、あくや渋みの強いものもありますので使用するときは気をつけてください。)
 参加してくれた子どもたちは、一生懸命作った生地が焼けるまでオーブンに興味津々です。出来上がったクッキーの味は苦味がなく、小さな子供でも美味しくいただける味でした。
 それぞれ自分の作ったクッキーを美味しそうに食べていましたが、なかには、作ったクッキーを私たちスタッフにくれる子もいました。「美味しかったよ」と伝えたら、嬉しそうにお母さんやお父さんのところに走っていく姿が微笑ましく思いました。
 今回、自然の味を手づくりクッキーで子どもたちと楽しく体験することができ、このような、自然の味を実際に感じる体験を子どもだけではなく、多くの大人たちにも感じてもらいたいと思いました。
(博物館実習生畜産学科Y.H)


【材料】
*有塩バター 100g *薄力粉 120g *全卵(M)1個
*グラニュー糖 70g *どんぐり(スダジイ)適量
【したごしらえ】
?どんぐりは良く洗い浮いてきたものは取り除く、浮いてきたものや穴の開いたものは捨てる。
?どんぐりをフライパンで炒る。殻が割れてきたらOK。
?殻をむいて、すりこぎかプロセッサーで少し細かくする。
?オーブンでローストしコーヒーミルで挽くとパウダー状になりやすい。
?オーブンはあらかじめ160~170℃に温めておく。
【作り方】
?バターを常温にしておき、泡だて器で白いクリーム状になるまで混ぜる。
?砂糖を入れ、その後、卵を入れ混ぜる。
?薄力粉を少しずつ入れ、木べらでざっくり混ぜる。
?あらかじめ作っておいたどんぐりの粉を生地に混ぜる。
?どんぐりや木の実などをトッピングする。
?180℃オーブンで15分焼いたら出来上がり。

新年のご挨拶

館長 小泉幸道

 新年、明けましておめでとうございます。
昨年も多くの方々に御来館頂きました。有難うございました。
 東京農大は創立121年を迎えまして、その教育研究成果に基づいた情報発信基地として、食と農に触れ合う学び場を、今年も博物館は提供致します。
 常設展では、「稲に聞く」展・「日本の酒器」展・「卒業生の蔵元」展・「鶏の剝製」展を開催しておりますが、「稲に聞く」展は3月25日で終了します。その後、「醸造のふしぎ」展を3月30日〜平成26年3月23日まで開催致します。
 企画展では、「森に聞く」展・「生きものに聞く」展・「香に聞く」展を3月25日まで開催しております。その後、3月30日〜8月26日まで「熱帯の食文化と農業」展、3月30日〜9月23日まで「馬好きも知らない馬社会」展、10月12日〜翌年の3月24日までは「熱帯林に生きる昆虫」展と「自然を拓いた古農具」展をそれぞれ開催致します。
 皆様方、どうぞご来館頂きたくお待ち致します。

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