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FAM
所属:東京農大教職員
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「かえるたち〜春から初夏へ〜」関連講演会・第1回

 日中暑くなってきて、そろそろ夏の気配が感じられる今日この頃ですね。
 さて先週5月25日(日)、博物館では現在写真展「かえるたち〜春から初夏へ〜」を開かれている宇野誠一郎さんによる講演会を開催いたしました。
 今回宇野さんの被写体となったのは、この時期水辺に集まってくるカエルを中心とした春の生き物たちです。講演では、関東周辺の山野で観察されるカエルの解説のほか、撮影時に遭遇した動物たちのご紹介も。近距離から撮られたニホンザルやニホンカモシカの姿にはびっくりです!地面を観察していて、ふと背後に立たれたら驚くでしょうね〜。

 当日、会場にはカエルやイモリ、ヘビのほか、それぞれの幼体もずらりと集まりました。カエルの子ども、オタマジャクシを見ると童心に戻られる方も多いのではないでしょうか。また別の水槽では、丸々太ったゲンゴロウが自慢の脚力で水中移動していました。間近で見られる生き物たちを、会場の皆さんも興味津々でご覧になっていました。
 次回講演会は6月29日(日)を予定しております。お楽しみに!
 
 
 

 

2014年05月30日 | FAM

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「馬と人の恋」(「農と祈り」展関連講演会第2回)

 5月10日(土)、現在開催中の「農と祈り」展の関連イベントとして、岩手県の遠野文化研究センターより学芸員の 前川さおり先生をお迎えして講演会を開催いたしました。
 今回お話いただいた題目は、「馬と人の恋―『遠野物語』とオシラ神をめぐって―」。当日の会場は満員御礼で、たくさんの方にご来場いただきました。

 「オシラ神」というと、西日本の方には普段あまり耳慣れない神様かもしれません。この神様が広く一般に知られるようになったのは、日本民俗学の創始者である柳田國男がその著書『遠野物語』の中で〈オシラサマ〉を紹介してからのことだそうです。オシラ(御白)というのは蚕の事で、オシラ神は民間で広く養蚕の神様として信仰され、目や家の神としても親しまれています。関東・東北地方でいくつかの呼称を持ち、東北では桑の棒木で出来た2体1対の神体に布を着せた形式で祀られます。
 今回の企画展会場では、遠野市立博物館所蔵の〈オコネサマ〉を展示していますが、頭部をよく見ると馬の顔が彫られたもの、人面が描かれているものと2種類あります。馬と人が1対になっているんですね。
 前川先生のご講義は、『遠野物語』で語られるオシラサマについて、その信仰の由来である馬と娘の悲恋譚が人々の中でいかに伝承されてきたか、文献や風土の特色から読み解いてゆくお話でした。お祭りの日、箱から出して行われる様々な「オシラ遊ばせ」の映像資料に、会場の皆さんも興味津々のご様子でした。
 馬と娘の婚姻によって蚕がもたらされたという由縁が語られる一方で、実は古今の遠野において養蚕は決して盛んな産業であった訳ではないそうです。馬と人とのある種ショッキングな恋が遠野の地で広く受け入れられた背景として、前川先生は次の要素を挙げられました。まず、馬と人が一つ屋根の下で暮らす南部の馬産文化。次に、馬以外にもタニシや猫といった異類婚姻の例を豊富に含む口承文芸が育んだ精神世界。そして、人も動物も対等に「魂」を宿す存在という霊魂感。遠野では現在、オシラサマの祭文を伝える巫女が居なくなっても、その「語り」は演劇や絵画のモチーフとして再生されているのだそうです。

 また、岩手や福島など東北地方に所縁のある方にとって、オシラ神はその性格を違えながらも馴染み深い神様であるようで、講演後には各地の信仰の諸相を交えて活発な質疑応答が行われました。
 次回は6月14日(土)、本学学術情報課程の 木村李花子教授による講演会「日本の馬とその周辺」、聴講は自由です。お楽しみに!
 
 
 

 

2014年05月14日 | FAM

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「農と祈り―田の馬、神の馬―」展のご紹介

 3月末より開催中の、開館10周年記念展示「農と祈り―田の馬、神の馬―」はもうご覧になりましたか?本展は農と信仰の関係を「馬」を通してひも解く企画展示です。
 展示室は2つのセクションに分かれています。〈田の馬〉コーナーでは、馬のお守りとして厩に置かれた猿の頭骸骨「厩猿」(奥州市牛の博物館蔵)や、馬と娘の悲恋譚で知られる「オシラ神」(遠野市立博物館蔵)、雨乞いに用いられたという「馬の腸結石」(馬の博物館蔵)など、かつて農村に息づいた様々な信仰の世界をご覧いただけます。まるで厩の中にいるかのような展示室で観られる貴重資料の数々は必見です!
 続く〈神の馬〉コーナーではおどろおどろしい雰囲気から一転、神様に捧げるための祭りや農事に関わるにぎやかな馬の造形が並びます。コトコト馬、コト八日、農神祭り、馬っこつなぎ、虫送り、七夕、八朔の馬など、多種多様なわら馬を通して見えてくるのは、民間信仰の生んだ造形の豊饒さでしょう。今日の生活の中で失われつつある祈りのかたちに思いをはせることが出来ます。
 また併せて、農大自慢の古農具コレクションより牛馬にかかわる資料を多数展示しています。全国から収集した生きた農業資料をご覧ください。農具絵馬として奉納された素描は学生が授業で描いたもので、かなりの力作ぞろいです!
今月の関連企画として、5月10日(土)14:00から、遠野文化研究 センターより前川さおり先生をお招きして講演会「馬と人の恋―『遠野物語』とオシラ神をめぐって―」を開催いたします。同じく5月18日(日)14:30開始のギャラリートークでは、本学学術情報課程教授の木村李花子先生による展示解説が行われます。
いずれの講座も自由参加ですので、この機会にぜひお立ち寄りくださいね。
 
 
 

 

2014年05月03日 | FAM

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