博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

博物館の収穫祭2015

  世田谷キャンパスでは、昨日より第124回農友会収穫祭が開催されています。
  大学構内は沢山のご来場者で大賑わい!ステージや文化展示だけでなく、100店近くある模擬店にグルメな方々の行列が伸びています。名物である大根の無料配布も好評で、博物館でもフサフサとした大根の葉っぱをカバンから覗かせている方を大勢見かけました。
メイン会場である構内から道路を1本隔てた「食と農」の博物館でも、「博物館の収穫祭」を開催中。秋田の合田農場さん、茨城の大嶋農場さん、長野のJA中野市さんが、年に一度の大規模な物産展を開いています。

  合田農場さんのあきたこまちは、収穫したての新米の玄米と精米、お餅などがお求めやすいお値段で購入することが出来ます。出展スペースの一角にあるメカニックなコーナーが気になり、合田さんにお伺いしたところ、今回はなんと手作りのロボット達を併せて展示中とのこと。中でも目をひく害獣撃退機は、カメラセンサーに超音波発生器、レーザーを搭載。害獣を感知すると、キャタピラ駆動で追いかけて脅かします。穀倉の平和を守るロボットクリーナーのようです!

  大嶋農場さんはこだわりの有機栽培のお米に加え、その様々な加工品も販売されています。お酒にお餅、もろみ酢やお味噌も登場!大嶋さんは収穫祭中の関連イベントとして、セミナー室にて「手前味噌作り」講座も開講しています。ここでは大嶋農場秘伝の味噌作りを学び、自分で仕込んだお味噌を持ち帰ることが出来ます。まだ明日14時からの最終回受付をしていますので、気になる方は是非この機会をお見逃しなく!

  エノキのゆるキャラ、えのたんでお馴染みのJA中野市さんは、エノキだけでなくエリンギやしめじなど沢山のきのこ仲間を携えてきて下さいました。立派なキノコがたくさん入って、しかも安い!中野市産の果物も豊富で、なかでもお勧めはピオーネとシャインマスカットです。手ごろなお値段で、甘くておいしいので毎年買って帰ります。経堂コルティでは期間中、「えのたんときのこフレンズ」達に会えるそうです。
東京農業大学第124回収穫祭は、明日11月1日(日)まで。美味しい秋を堪能しにぜひ遊びにいらして下さい。

博物館実習レポート・講演会「受け継がれるわざ、受け継ぐこころ」

  平成27年10月17日(土)に多田米子先生(染織研究家・TEORIYA主宰)と森田珪子先生(修紅短期大学名誉教授)による対談が1階映像コーナーにて13:30より行われました。対談のテーマは「受け継がれるわざ、受け継ぐこころ」で、東北で受け継がれる女の人の手わざ、ものを大事にするという心意気についてお話していただきました。
  開演前からたくさんのお客様がいらっしゃっていました。会場には農友会華道部の方がお花を活けてくださいました。
対談が始まり、多田先生がお掛けにならずにご自身の生い立ちについてのお話をしてくださいました。とてもパワフルな印象を受けました。お二人の生い立ちについてお伺いしたあと、多田さんと森田さんの出会いについてお聞きしました。
  森田先生が履き古したジーンズを縫って作業服にしたとおっしゃっていました。先生方のお話から、布を縫って何度も再利用した女わざの偉大さとものを大事にするという心意気が伝わってきました。
  対談後、語り手としてご活躍されている柴川康子さんが宮沢賢治の童話「ざしき童子のはなし」の朗読をしてくださいました。また、お客様から今回の対談や展示に関する感想をいただきました。最後に当館の上原万里子館長からお話があり、本イベントは終了しました。
  イベントは2時間弱でしたが、大変勉強になり、密度の濃い時間となりました。この対談を収録した本も今後出版される予定ですのでご期待ください。

  このほか11月7日(土)には「麻績みと絹の座操」、11月28日(土)には「バイアスの不思議」というワークショップがございます。ぜひお越しください!

                         (博物館実習生 醸造科学科 Y.K)

ガイドウォーク第3回「プロと見て歩く植物と馬」―馬のいる風景・秋―

  平成27年10月1日(木)に第3回馬事公苑ガイドウォークが開催されました。当日は小雨の降る中、20名以上の参加がありました。
  まず、前半については、馬事公苑の植物について東京農業大学森林総合科学科 中村幸人教授から木の実(ドングリ)を中心としたお話となりました。
《↓写真1》

  苑内に入り少し進むと、コナラ・ブナ・クヌギの木があり、地面にはドングリがあちらこちらに落ちています。こんなにたくさんのドングリが身近なところに落ちているなんて、今まで全然気付きませんでした。中村教授の解説を伺いつつも、さっそく皆さんはドングリ拾いに夢中になりました。きっと、稲作を発見する前の古代人たちは、冬を乗り切る貴重な食料としてこのように集めていたのかもしれません。固い殻を割ってそのまま食べてみると、なかなかの味です。教授の子供時代にはおやつ代わりによく拾って食べていらっしゃったとのお話がありました。
《↓写真2》

  さて、このドングリですが、人間だけでなく様々な動物たちの貴重な食料源にもなっており、生き物たちを支える重要な役割があるだけでなく、木にとっても種の繁栄を築きあげ、そして生き抜くためのスゴイ知恵があるのです。
  1つは、種子を自然の風を利用して飛ばし、着地したところから発芽する方法。これはよく知られているかと思いますが、2つ目は、ドングリが鳥達に食された後も種子だけは消化されず、鳥の移動先で排泄物と一緒に新天地で発芽する方法。そして、3つ目は、冬支度のために動物達がドングリを集め、数ヶ所にわたり土に埋めて順番に食べていきますが、埋めたことを忘れてしまう動物もいるため、そこから春になって発芽するというように種の存続を図っています。
  ドングリがなければ動物達は困ると同時に、動物達にドングリを食べてもらわないと困る植物達。自然界では、生き物同士で相互に助け合わないとお互いに生き残っていけないのですね。
  我々の祖先も、このドングリを食べることによって生き抜いてきたのかもしれません。ドングリがなければ、現代の人類の繁栄もなかったのかもしれませんね。

  さて、後半はいよいよ、普段は一般のお客様が入れない厩舎へと移動し、馬事公苑普及課の皆様にご案内頂くことになりました。
  ちょうど、馬の食事の時間が近くなっているせいか、人間が通るとごはんをくれるのかと勘違いして、馬が扉をドンと叩きます。ごはんをあげられなくて、ごめんなさいね。
  その後、馬の食事についてのお話がありました。その日の馬の体調によって、献立や食事量を微調整されているというお話を伺うことができました。馬も人間と同様にお腹一杯、満腹まで食べてしまうとあまり健康にはよろしくないとのことでした。
  最後に、馬との触れ合いタイムとなりました。参加者の方々はやはり馬には興味津々で、触れ合うと皆様のテンションが急に上がっていたように見えました。今回は、競走馬としては現役引退し、今は人と触れ合う役割を担っている元競走馬とポニー(ミニチュアホース)に触れ合うことができました。
《↓写真3》

  次回は、今年度の最終回として、第4回馬事公苑ガイドウォークを12月3日(木)に開催致します。内容は、馬の装蹄について予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。
                              (博物館職員 M.N)

ほほえみスナネズミ

  バイオリウム入り口にて、新しく生体展示として「スナネズミ(モンゴリアン・ジャービル)」が陳列されています。
  これがまた、かわいい。昼行性なので、日中もケース内でせわしなく活動しています。フンフン、もぐもぐと鼻口を動かしていて、なんだか目を細めて微笑んでいるかのようです。
  研究員の先生にお伺いしたところ、今年5月生まれのオスの3兄弟だそう。カフェのスタッフさん達もすっかりメロメロだ!
隠れていてもいずれ出てきてくれるので、ケースを叩いたりせずにそっと観察してみて下さいね

「農の生け花」愛好者全国の集い

  今月上旬のことになりますが、10月3、4日(土日)にかけて、当館にて「農の生け花」愛好者全国の集いが開催されました。
  一般的な切り花ではなく、畑で採れた農作物や野草を農具などの生活用具と一緒に生ける「農」の生け花。今回は、「農の心をつなげよう」をテーマに、大小30点の作品が展示されました。
  日本農業新聞くらし欄の人気コーナーである農の生け花。全国の愛好者から写真が寄せられます。この週末は、岩手や茨城、東京、神奈川、滋賀、愛知から60人余りのご婦人方が集まり、交流を深めました。実りの秋を視覚で感じられる作品の数々に、ご来館された方もじっくりと見入っていらっしゃいました。

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