博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

信州木祖村物産展

  けやき広場の木々もすっかり色づいて、秋が深まってまいりました。
  今週末、博物館では「信州木祖村物産展」を開催中です。毎年楽しみにいらっしゃるファンの方も多いこのイベント。今年も素敵な”山からの贈り物”を沢山届けて下さいました。
  試飲も出来る湯川酒造「木曽路」のコーナーは、地酒好きにたまりません。おススメはこの季節限定販売、しぼりたて生原酒の『花もろみ』と『雪もろみ』です。なかでも後者は瓶の中でもろみが活きていて、注ぐとシュワシュワと音を立てます。
  木祖村育ちの各種ジャムの試食では、赤と青、両方のトマトジャムを食べ比べることが出来ます。青トマトのジャムというものを初めて口にしましたが、想像していた青臭さは一切無く、甘酸っぱくて美味しかったです。自宅でも食べ比べを…と思わず2種類買ってしまいました。
  匠の技の詰まった各種木工品も木祖村ならでは。櫛や箸といった日用品の他、木肌の風合いを楽しむことの出来るおしゃれな丸皿も並んでいます。手作り木のおもちゃは、いずれも滑らかで温かみがあり、贈り物に喜ばれそうです。
  木祖村の物産展は明日まで。秋晴れの気持ち良い日曜日、お散歩兼ねてぜひお立ち寄りください。

※売り切れの際にはご容赦ください

至高のふわふわ

事務室を出た館長が、いそいそと舞い戻って見せてくれたひとコマです。
スナネズミの3兄弟が身を寄せ合って団子状になっていました。
ため息ものの可愛さです

ぬっくぬくで暖かそう!

クリスマスツリー、点灯。

  10月末には収穫祭の真っ最中、カボチャというより大根に染まった農大でございました。今やすっかりハロウィン気分も過ぎて、世間はクリスマス商戦に向かってドレスアップしていますね。
  「食と農」の博物館もしかり、毎年恒例のクリスマスツリーの設置を行い、博物館実習生が中心となって丁寧にツリーの飾りつけがなされました
  この、赤と緑のコントラスト!やはり電飾が灯るとテンションが上がりますね〜!これから冬に向けて、博物館では週末イベントが目白押しです。冬休みには子供向けの朗読会イベントも企画しておりますのでお楽しみに!

博物館実習レポート・「麻績みと絹の座繰」実演と話

  11月7日(土)に「女わざと自然とのかかわり」展の関連ワークショップが開催されました。講師に上野節子先生、吉田信子先生の2人をお招きして麻績(お)みと絹の座繰(ざくり)を教わりました。

  上野先生は、岩手県の雫石で「しずくいし麻の会」に所属されており、後世に麻の技術を継承しています。雫石町には亀甲織と言われる技術があり、一度は途絶えたわざでしたが復元され、それがもとになって「しずくいし麻の会」が創立されました。今回、上野先生は工芸作物である麻がどのようにして糸になっていくかを紹介して下さいました。
  東北では昔から麻が栽培されており、寒い地方では麻しか育ちませんでした。その影響もあり、各地に麻の文化が根付いていきました。麻を糸にするためには、まず蒸し、表皮を剥ぎます。オヒコという道具と台を用意して麻に縮みをかけて糸を作ります。自然な麻の色も良いですが、草木染で色を染めたりして様々な色合いの糸を作ります。
  上野先生が糸にしていく工程を実演して下さり、つながっていない繊維同士をより合わせて糸を作ってゆく麻績のわざに驚きました。上野先生の手わざを目の前で見て、これからも伝承し続けてほしいと思いました。

  吉田先生は蚕から糸を紡いでそれを草木染めで染めて様々な作品を作り出しておられます。ご自身で工房を営まれており、伝統的な技法を習得し、さらに新しいものつくりを目指されています。
  今回の講座で、繭からどのような過程を経て生糸になるか紹介して下さいました。また、蚕が繭を形成するときに描く営繭曲線についてご説明され、これがきれいな8の字を描きます。うまくいかないと生糸にならないそうです。
  実演では、繭から生糸を紡ぐ「座繰」の工程を見せて下さいました。40度ぐらいのお湯に繭を浸け、温度を一定に保ちます。このとき温度が低いときれいな生糸になりにくいそうです。実際に体験してみたのですが、すごく細い糸なのに、丈夫で弾力性がありました。石に巻いた馬の尻尾の毛を潜らせた生糸を糸車に巻き取っていって、乾燥させたら生糸の完成です。すごく手間暇がかかっており、かつての女性たちの手わざを感じることができました。最後に、講座を見学させてもらって、手から生み出される糸は後世へ受け継がれていく大切なわざであると思いました。

                    (博物館実習生 国際農業開発学科4年 I.S)

博物館実習レポート・収穫祭「大嶋さんの手前味噌作り講座」

  世田谷キャンパスの収穫祭に合わせて「食と農」の博物館でも収穫祭を行っており、特別イベントとして株式会社大嶋農場さんが手前味噌作り講座を14時から開催しました。大嶋農場さんでは主にお米を生産されており、百笑米ブランドで売り出しています。商品としてはミルキークイーンの他にカレー米、寿司米、リゾット米など用途別の専用米を生産しています。収穫祭の即売店ではお米以外にも自家製みそが販売されていました。
  今回、初のみそ作り講座ですが、未経験者でも大丈夫で講師の大嶋さんが丁寧に作り方を教えてくれました。使用するものは麹、煮て潰しておいた大豆、塩で、それらを混ぜ合わせて作ります。

  麹を自分で作るとき、蒸した米を水で洗って粘りを取り除き、麹菌を合わせます。次に大豆ですが、乾燥した豆を浸漬させると、水に入れる前と比べると2.2倍の大きさになります。それを煮てつぶしておき、この時の煮汁をとって置き、混ぜ合わせるときに使用してこねやすくします。今回は準備してあるものだったため簡単でした。麹、大豆、塩を団子ができるぐらいまで混ぜて空気を抜いたら仕込みは完了です。今後は5月頃まで日光が当たらない涼しい場所に置き、常温で15℃以上になってきたら冷蔵庫で保管します。保管していると膨らんできますが、常に空気を抜いてあげるように心がけます。約1年で完成になります。もっと熟成させたい人は2年、3年熟成させるとまた違った味に変化します。
  実際に参加して初めてみそ作りを体験してみましたが、結構力のいる作業で揉みこんだりするのが大変でした。しかし、昔はどこの家でもみそ作りをしていた光景がありましたが、今は簡単に買うことが出来るため今回味噌作り体験ができて良い経験になりました。みそは素手でやることによってまろやかになると大嶋さんがおっしゃっており、人のぬくもりがみそを美味しくしてくれるのだと感じました。
                   (博物館実習生 国際農業開発学科4年 I.S)

ページの先頭へ