博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

宇野誠一郎写真展「夏の水辺から」関連講演会第4回

 12月20日(日)、博物館映像コーナーにて写真展「夏の水辺から」関連講演会第4回が開催されました。講師はお馴染み、山や川など様々な場所に出かけられては生きものたちの姿をカメラに収める宇野誠一郎さん。ご自宅でもカエルやヘビの飼育・観察をされていて、彼らの冬越しの仕方も熟知されています。
 今回は、生きもの観察をする際の注意点や、毒のある生き物についてお話をしてくださいました。講演後は、ヘビとの触れ合いの時間をとって、来場された方々からの質問に細かく解説していらっしゃいました。
 現在の展示タイトルは間もなく変わりますが、今後も講演会やふれあい体験を予定しておりますので、来年もお楽しみに!

世田谷で採れる旬の野菜とおいしい食べ方の体験教室 第3回

 先日12月20日(日)、セミナー室にてNPO法人農業情報総合研究所主催による「世田谷で採れる旬の野菜とおいしい食べ方の体験教室」が開催されました。通年の講座も今回で第3回目。冬野菜の代表でもある大根、特に今回は世田谷の地場野菜である「大蔵大根」について学びました。

 先生方のご紹介のあと、大蔵大根について、JA世田谷目黒の方よりパネルを使ってお話していただきました。大蔵大根は、練馬大根、亀戸大根とならぶ江戸東京野菜の大根です。栽培から収穫、加工まで、実物を持ってみて、応答を交えながら解説していただきました。
 次に、本学醸造学科の舘博先生に漬け物についてご講義頂きました。手にされているのは、珍しい「守口大根」。長さ130cm、直径は3cmほどの大きさで、とにかく長い!白いホースではなく、大根。大根なのです。ふだん八百屋で見かけることはまずありませんが、愛知県では特産物の守口漬の原料として栽培されています。今回は特別に、農大醸造学科OBの方より取り寄せていただいたそうです。
 その後たくあんや奈良漬、色々な大根の漬け物を食べ比べしてみました。味も見た目も幅広く、大根、漬け物の世界は奥深いですね。また、大学の研究室で使われている実験道具を使って、美味しい漬け物を作るのに欠かせない微生物である酵母と乳酸菌を観察してみました。ミクロの世界で、発酵の不思議も垣間見られたのではないでしょうか。
(余談ではありますが、博物館オリジナルグッズの「大根ポストカード」。守口大根も描かれています 全国の地大根と漬物に詳しくなれる葉書セットですhttp://www.nodai.ac.jp/syokutonou/shop/index.html)

 講義のあとは、栄養士の矢後暁美先生による大根料理のデモンストレーションが行われました。小学生の皆さんも参加して、フライ返しを使って大根ステーキをひっくり返したり、焼き色をみたりして楽しく真剣に調理しました。ふだん食卓の名わき役(?)である大根が、自分たちの手で主役級のごちそうになります。お家でも美味しく作れるかな?
 次回の小学生を対象とした野菜講座は年明け1月9日(土)、最終回です。大根の魅力をより深く掘り下げる内容。目指せ大根マスター、まだまだご参加受付中です!

博物館クリスマスイベント「古民家で親子体験」

 冬至も過ぎ、明日はいよいよクリスマス(イブ)!皆さまいかがお過ごしでしょうか?
 博物館では12月19日(土)、ひと足お先にクリスマスイベントとして子ども向けの体験講座を開催しました。去年3月に博物館2階に農大「村の古民家」が出来て以来、ジオラマの内側に入って行う初のイベントです。学芸担当の黒澤教授も、お客さんでいっぱいになった古民家での講義にどきどきの様子でした。
 お招きしたのは、語り部の柴川康子さん。岩手県のご出身で、宮沢賢治の詩や童話の朗読をされていらっしゃいます。今回は土間に丸椅子を持ち込んでお客さんに座って頂き、柴川さんには囲炉裏の前に敷いた座布団の上で絵本の読み聞かせをしていただきました。

 参加者の中には小さなお子さんも多かったので、じっとしていられるかなぁと不安だったのですが、無用の心配でした。大人たちがじっと聞き耳を立てている様子にそわそわと落ち着かない様子でしたが、すぐに柴川さんの穏やかな声と語りの世界に惹きこまれていきます。紙風船(懐かしい!)を取り出して遊んでみせると、子どもたちの目もきらきら。素材は繊細だけど、軽くしなやかな紙風船を打つのに夢中になってしまいました。
 そして今回柴川さん、イベントのためにお手製のお手玉を作って持ってきてくださいました。色とりどりの俵型のお手玉から好きなものを選んで、一緒に遊び方を習います。歌に合わせてお手玉を放って、キャッチして、また投げて…お父さんやお母さんも巻き込んで、もはや全身運動。ダウンを着ていた子たちも薄着になって、楽しそうにはしゃいでいました。流行りのゲーム機でもなく、手のひらに乗る素朴で小さなおもちゃのこの求心力。昔ながらの室内遊びってすごいなと思いました。あんなにたくさん動いて、みんなこの夜はぐっすり眠れたんじゃないでしょうか。

 遊んだお手玉はお土産に。お家でもゆっくり楽しんで下さいね。よく遊んで早く寝るときっと良いことがあるよ!

博物館実習レポート「馬事公苑ガイドウォーク・プロと見て歩く植物と馬」第4回

 今年度最終回の馬事公苑ガイドウォークが、12月3日(木)に開催されました。前半は、東京農業大学造園科学科・自然環境保全学研究室の栗田和弥先生に、馬事公苑内の植栽についてガイドをして頂きました。後半はJRA職員の松岡さんに普段公開されていない厩舎の中をご案内して頂きました。

 馬事公苑には様々な植物があり、武蔵野の自然林の面影を色濃く保存しています。特に興味深かった話は「クロマツとアカマツの違い」についてです。クロマツは海岸線多く植樹されている樹種で、根を横に伸ばす性質があります。これは海の近くで海水を吸わないよう、根が横に伸びるのに対して、アカマツはクロマツと逆で内陸部に植樹され、根を縦に伸ばす性質のある樹種であることについて解説がありました。2011年3月11日に起きた東日本大震災で一本だけ残って話題となった「奇跡の松」について、実はクロマツとアカマツの両方の特性を持っていたことをお話して頂きました。

 厩舎内見学では普段は一般公開されていない装蹄所の見学を行いました。装蹄所では、装蹄師の川端さんからお話をして頂きました。今回は装蹄師を目指す練習生の実習を間近に見学させていただく中で、指導級の認定装蹄師になるには15年かかることを聞き、長い道のりであることを感じました。最後に職員の方から参加者全員に幸運を呼び込むといわれている蹄鉄をプレゼントして頂き、まさかのサプライズに参加者の皆様はとても喜ばれていらっしゃいました。
                (博物館実習生 畜産学科 K.N)

博物館実習レポート「小学生と大学生がお米について一緒に考えるワークショップ」第1回

 11月29日(日)、「お米」に焦点をあてて小学生親子そして大学生が一緒に考える講座として、NPO法人農業情報総合研究所(植村春香氏代表)主催による美味しいお米を食べるワークショップを開催しました。株式会社あらい農産の代表取締役 新井健一氏をお招きしてご講義いただきました。  

 まず新井さんより「お米ができるまで」と題して講演していただきました。稲を育てて、刈り取るまで1年かかります。中でも、あらい農産では7種の苗を植えていることに驚きました。これは年毎に日照りやかんばつ、あるいは自然災害により、苗及び稲が全滅しないような工夫だそうです。これも農家独自の知恵であるとお話して頂きました。講演後、「今摺米」を使用し、参加者がおにぎりを作る実習をしました。参加者には親子連れが多く、子ども達が自ら一生懸命おにぎりを握っている姿に「食育の大切さ」を感じることが出来ました。

 次回は12月12日(土)、来年の1月23日(土)にも体験型のワークショップを開催致します。12日(土)は海外のお米について、大学で行われている稲の研究をご紹介する予定になっており、東京農業大学の夏秋啓子教授(国際食料情報学部 国際農業開発学科)にお話を伺います。お楽しみ下さい。
               (博物館実習生 畜産学科 K.N)

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