博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

博物館レポート 小・中・高校生向けワークショップ「世田谷の公園やひろばをデザインしよう!」

 令和元年12月14日(土)「食と農」の博物館1F映像コーナーにて、小・中・高校生向けのワークショップ「世田谷の公園やひろばをデザインしよう!」が開催されました。

 このワークショップは、企画展「みどりとの暮らしの舞台演出家/農大ランドスケープデザインNOW&FUTURE展」の関連イベントとして行われました。東京農業大学 造園学科阿部 伸太准教授と福岡 孝則准教授、そしてランドスケープデザイン研究室の学生たちと一緒に「食と農」の博物館前にあるけやき広場を見て、自分たちの考えるより良い公園・ひろばを実際にデザインしました。

 はじめに、企画展示室に行き、実際のランドスケープデザインがどういうものかを先生や研究室の学生が解説してくださいました。公園にはひとつひとつにそれぞれの良さがあり、その良さを地域一帯に散らばせることで世田谷を良くしようとしていることを知ることができました。
 そして、実際にけやき広場に出て自分たちが好きな場所、気になった場所をスケッチしました。寒い中でも参加者である子供たちは熱心に広場の木々や風景をスケッチし、なぜそれをスケッチしたのかをしっかり発表しておりとても感動しました。
 このスケッチを活かしながら、また「こういう遊びがしたいな」「こういうのがあったらいいな」など、自分の考えるデザインを模型にしました。ランドスケープ研究室の学生に手伝ってもらいながら楽しく作業し、実習生である私たちも模型作りに参加しました。模型作りでは、色鮮やかなペンや用紙、芝生のようなシート、木に見立てたミニチュアなどジオラマ用のさまざまな材料を駆使しながら、子供たちは一生懸命に黙々と個性あふれる模型を作っていました。実際に私も一緒に作ってみて、自分の考える広場を模型として作る楽しさを感じ、つい夢中になって時間ギリギリまで作っていました。
 最後に、自分の作った模型についての発表があり、鬼ごっこがしたい、自分では考えつかなかった考えやデザイン、材料の使い方があり、大学生でも十分楽しめるイベントになりました。

 「ランドスケープデザイン」という言葉を初めて聞くと、専門的な難しいことなのかなとイメージしてしまいますが、いかにして地域をより良いもの、豊かなものにするかを自ら考え、その考えたものを実際にデザインしてアウトプットできるという楽しさがこの学問にあるということを、今回のワークショップで知ることができました。

 今回ご参加いただいた皆様、講師である阿部先生、福岡先生、そして研究室の学生の皆様、誠にありがとうございました。
 最後に、2020年2月1日(土)に、トークセッション「自然と文化を織り込む〜尾道からはじまるデザインの原風景〜」が開催されますので、是非ご参加ください。
 また、企画展「みどりとの暮らしの舞台演出家農大ランドスケープデザインNOW&FUTURE展」は4月15日(水)まで開催されております。是非一度足を運んでみてください。


    博物館実習生 食品安全健康学科 K.H、畜産学科 A.N

農大ランドスケープデザイン展のご紹介・第1部

今秋から開催中の企画展「農大ランドスケープデザイン展」、もうご覧いただけましたか?
早いもので、第1部の会期も残りわずかとなってきました。

ただいまの展示テーマは、ランドスケープデザイン研究室の提案と実践。
会場内では特に、世田谷区の公園にまつわるプロジェクトが目を引きます。当博物館の目の前にあるけやき広場も、ミニチュア模型で見るとなんだか新鮮です。
今後拡張予定の「上用賀公園」や、農大生がワークショップに携わる「桜丘すみれば自然庭園」など、けやき広場を中心に半径2km範囲内にある14の公園を対象とした調査とそれにあわせた企画案の中には、多彩な植栽や野鳥の種類まで検討されていて、設計の知識が無くても見ているとわくわくしてきます。
身近な公園を舞台に展開されるデザイン案に、会場では小さいお子さんも興味津々で眺めています。

研究室の活動をご紹介した第1部は12月22日(日)まで。第2部「時代をつなぐランドスケープデザイナー 戸田芳樹&福岡孝則」は1月6日(月)からの公開です。お見逃しなく!

博物館実習レポート・楽しく学べる日本酒講座「日本酒の地理的表示GIを学び試飲」

令和元年12月14日(土)、東京農業大学「食と農」の博物館2Fセミナールームで、楽しく学べる日本酒講座「日本酒の地理的表示GIを学び試飲」という講演会が開かれました。「楽しく学べる日本酒講座」は今回で8回目の開催でした。

本講演会では東京農業大学 応用生物科学部 醸造学科教授の穂坂 賢先生と、豪徳寺にある朝日屋酒店の小澤社長がお話されました。当日は多くの方々に来ていただき満席となる大盛況でした。

講座の前半には、「日本酒の地理的表示(GI) ―石川県白山市の取り組み―」と題して穂坂先生による講義が行われました。地理的表示(GI:Geographical Indication)とは農林水産省によって登録される、ご当地グルメや地域ブランドの固有の名称を保護するための制度であります。白山地方の酒類の特性として、清酒は総じて米の旨みを溶かした豊かなコクを有すると穂坂先生は仰っていました。参加者の皆さんはメモを取るなど非常に熱心に聞き入っていました。

講座の後半には、参加者の皆さんお待ちかね、朝日屋酒店の小澤さんによるGI登録の白山地方の日本酒5種(手取川・萬歳楽・菊姫・天狗舞・高砂)の試飲会を兼ねた利き酒が行われました。A〜Dと書かれた中身の分からないものと、 銑イ判颪れた中身の分かっているものを飲み比べて正解を導くクイズでした。
参加者の皆さんは何度も飲み比べを重ね、正解を導き出していました。全問正解者10名には300mlの日本酒(手取川)をプレゼントということで、大変盛り上がっていました。なんと全問正解者が15人ほどおりました。皆さんすごいですね!!

今回お話をしてくださった先生方、ご参加いただいた皆様、ご協力してくださった皆様、誠にありがとうございました。

   博物館実習生 畜産学科 M.H

2020年1月 おはなし会のご案内

『やまなし』〜宮沢賢治の語りと親子で楽しめるお話し会〜

お正月、家族で静かに過ごす、楽しいひととき
来年の干支にちなんで、ねずみのお話や、お手玉、手遊び、わらべ歌などを交えた、みんなで楽しめるプログラムです。宮沢賢治の物語で彩りを添え、静かな時を過ごしましょう。

概要
日時:令和2年1月25日(土)14:00〜15:00
会場:「食と農」の博物館 1階 映像コーナー
対象:幼児〜小学生親子、一般
定員:30名
講師:柴川康子(語り人)
主催:東京農業大学「食と農」の博物館
お申込み:博物館事務室 03-5477-4033

博物館実習レポート「親子で学ぶお米講座(1)棚田のお米作りと里山について学ぼう!」

 令和元年12月1日(日)「食と農」の博物館2階セミナー室にて「親子で学ぶお米講座(1)棚田のお米作りと里山について学ぼう!」という講座が開かれました。
 本講座では、東京農業大学 地域創成学科の入江彰昭先生がお話されました。当日は、主催の植村様、高知県津野町からのゲストの皆さん、研究室の学生たちによって進行し、6組のご家族をお迎えして終始和やかな雰囲気で講座が行われました。

 はじめに、入江先生による棚田のお米作りと里山についてのお話が始まりました。棚田とは地名のことではなく、傾斜地にある稲作地のことをいいます。最近の農作業ではトラクターなどの機械が利用されていることがほとんどですが、棚田に車や大きな機械を持ち込むことは困難なため、行う作業はすべて人の手作業によるものだそうです。実際に、高知県津野町の棚田に何度も訪れた学生によると、この手作業によって人と人との繋がりが深くなり、作業が終わった後にふるまわれるおにぎりやお茶を通じて、より深いコミュニケーションが築かれるのだそうです。
 津野町ではお茶も有名で、津野山茶という名前で親しまれています。講座当日にも、お茶のプロの方にお越しいただきました。インターネットで「高知県津野町」と検索すると、有名な土産品として「お茶」が出てくるので、ご興味ある方は是非お取り寄せしてみて下さい。

 入江先生による講義が終わった後は、地域創成学科の学生が参加者に向けてクイズを行いました。茶碗一杯のお米の粒はいくつか、と簡単なものから、水田に溜まった水はどのように利用するのか、と難しいものまであり、子どもたちも一生懸命考えて答えてくださいました。また、入江先生のお話をよく聴いていることが伺える回答もあり、いかにみなさんが夢中に参加してくださっているかが感じ取れる一幕でした。
 クイズを出してくださった学生も、子どもたちの目線に合わせながら、円滑に進行している姿に感銘を受けました。

 講座の最後には、親子でおにぎり作りを行いました。使用されたお米は高知県津野町のお米です。1人2個作っていきますが、初めて作る子どもたちもいて、親御さんやスタッフで教えあいながら、楽しい雰囲気でおにぎりを作りました。出来上がったおにぎりは、高知県津野町のお茶「ハブ茶」と一緒にいただきます。
 笑顔が絶えず、大人も子どもも楽しめて、美味しい素敵な講座になったと感じます。

 最後に、津野町のお土産が配られました。中身も豪華で、おにぎりで使用したお米3合分と、お茶など、無料でいただくには申し訳ないほど特典がたくさんでした。棚田米は、購入を希望される方もいらっしゃるほど好評でした。私もいただきましたが、いつも食べているお米と明らかに違う、味のしっかりとした美味しいお米でした。

 今回お話をしてくださった入江先生、ご参加いただいた皆様、ご協力くださったスタッフの皆様、誠にありがとうございました。


  博物館実習生 畜産学科A.N

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