植物のある日常
(生物生産学科 植物資源保全学研究室)

アラスカ通信(3)

アラスカでの調査も終盤です。
ブラックスプルースの湿地林を再度訪れて、樹種構成などを記録しました。

黄葉したラリシナ・カラマツ(Larix laricina)がトウヒに混じって点在しています。湿地の真ん中付近では樹高は最大でも1m程度にとどまっています。

湿地から斜面を少し登ると、林床に地衣類が優占してきます。カリフラワーのような形の白い色の地衣が目立ちます。同行しているMさんがミヤマハナゴケという名前だと教えてくれました。

写真は上から、
・湿地のラリシナ・カラマツの黄葉
・ブラックスプルースの森の林床
・調査地に向かう道のゲートのプレート
 (射撃の練習の的として使われた? 多数の銃痕が..)

(教員T)

アラスカ通信(2)

アラスカでの調査2日目は、アラスカ大学のキャンパスから歩いて15分ほどのところにあるSmith Lakeという湖の湖畔のトウヒとシラカンバの林で、メタンの調査を行いました。

湖畔をトウヒの濃い緑が縁取る美しい風景です。対岸を走る鉄道の音や水鳥の声が聞こえます。

ちなみにアラスカ大学フェアバンクス校(UAF)は、1917年創立で、今年が100周年だそうです。

写真は、上から
・Smith Lake
・メタンフラックスの測定風景
・創立100周年のディスプレイ

(教員T)

アラスカ通信(1)

アラスカ内陸部のフェアバンクスに調査のために約1週間の日程で来ています。北緯60度よりさらに北の永久凍土地域ですが、今はちょうどシラカンバやポプラの黄葉が美しい季節です。

アラスカ大学の研究林で、ブラックスプルースの森林の土壌から出るメタンを測定するのが目的です。昨日も今日も天候に恵まれ、予定どおり調査が進んでいます。

フェアバンクス市内の宿舎では、京大や信州大のチームと一緒に楽しく過ごしています。

写真は上から、
・アラスカ大学国際北極圏研究センター(IARC)
・ブラックスプルース(クロトウヒ)の湿地林に向かう
・トウヒの幹でのメタン放出量の測定

(教員T)

知床の森林調査

阿寒での調査に引き続いて、8月9日から11日まで知床の調査に行ってきました。今年度からは、かつての開拓の跡地の森林再生に関するテーマで調査を行っています。

ひとつ目のテーマは、森林再生の障害となるササの生育を抑制する地表処理(刈り払いや地下茎の切断)の効果の検証です。今年6月に設定した試験地で、ササの回復状況を調べました。

もうひとつのテーマは、とくに気象条件の厳しい場所に植えられたアカエゾマツの生存や成長の調査です。風を遮る防風柵の効果が明瞭に現れています。

2日目の晩には、知床財団の職員の方々が斜里町産の大きなニジマスを宿舎に持ってきて下さり、にぎり寿司などにしてご馳走してくださいました。ありがとうございました。

(教員T)

阿寒の森林調査

8月5日から2泊3日で阿寒湖の近くの森林調査に行ってきました。亜寒帯の針葉樹林の天然更新に関する調査で、今年で3年目になります。

地面に這いつくばって小さな稚樹を調べます。林の中のギャップといわれる少し開けた明るい場所の幼樹の調査も始めました。見れば見るほど新たな不思議が見えてきます。

H大学の大学院に進んだSさんも調査に加わって、後輩の指導をしてくれました。

最終日には、新たな調査地探しのために少しだけ沢歩きを楽しみました。

(教員T)

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