博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

博物館実習レポート・講演会「野生マウスの家畜化−種々の疾患モデルから歌うマウスまで−」

 令和元年11月30日(土)、「食と農」の博物館1階映像コーナーにて「野生マウスの家畜化−種々の疾患モデルから歌うマウスまで−」という講演会が開かれました。

 本講演会では東京農業大学の卒業生で埼玉県立がんセンター客員研究員・日本薬科大学客員教授である松島芳文先生がお話されました。当日は、沢山のお客様に聴講していただき大盛況となりました。

 この講演会は企画展示「小さい隣人 マウスという名の鼠展」の関連講座として開催されました。そこで、来年の干支である子年にちなんで、家畜化された鼠=マウスという農大らしい視点から古くからの日本人と鼠の関係性や、疾患マウス、実験動物としての鼠についてお話して頂きました。

 まず、版画や浮世絵などから昔から鼠は人々の生活に近い存在だったとういお話しをしていただきました。特に印象的だったのは飼育法を紹介した出版物『珍玩鼠育艸』に関するお話しです。今ではあまり好かれない鼠が、昔は庶民に惹かれ縁起の良い動物として受け入れられていたことに興味深く感じました。

 様々な疾患マウスの研究に関してのお話しでは、家畜のマウスを意図的に改良し繁殖させてきたものが実験動物の定義だと知りました。実験動物を用いた研究の過程で、アトピー性皮膚炎マウスや小眼球症マウスなどを発見したそうです。これらの研究成果が今日の医療に役立っていることを学びました。

 最後に歌うマウスについてお話ししていただきました。実際にマウスの歌の楽譜があるということや、その録音方法などを紹介していただきました。気になった方は、歌うマウスの動画がYouTubeに載っているので是非聞いてみてください

 講演中には、パンダマウスの生体や鼠トラップなどが回され、来館者が実際に手に取ってみたり、また質疑応答の時間が設けられたりしました。なかなか見ることのできない生きものに、お客様は興味深そうに観察していました。

今回お話をしてくださった松島先生、ご参加いただいた皆様、ご協力してくださった皆様、誠にありがとうございました。

  博物館実習生 畜産学科M.K、バイオサイエンス学科C.T

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