農大でビジネスを学ぶ(経営管理)
(国際バイオビジネス学科経営管理研究室)

農業経済学のユニークネスと新展開(農業経済学事典)

農業経済学は、農学の一分野であると同時に、経済学の一分野でもあります。ただし、農業は生命体を扱うという特徴があり、地域ごとの個性を持ちます。農業が世界共通の画一的な市場制度に接合できるのか、という問いは農業経済学の最大の課題でもあります。

農業が地域個性を持つというときに、重要な研究対象となるのが、農業の生産基盤である農村です。我が国でも農業・農村が持つ外部効果(多面的機能)が強調される一方、農村地域の過疎化・高齢化、「限界集落」などが指摘されてきました。

授業では、むら機能の低下を踏まえ、「数軒しかない集落のために道路を整備・補修するのはナンセンス。都市部への移住を促すべき」といった意見がメディアで時折指摘されることに触れましたが、そこで出た学生の意見をいくつか紹介します。

「そこで農業や生活をしている人がいるからこそ、土地が荒れず、地域資源が守られている」、都市部でも自然災害が起こるようになった昨今の状況から「都市が危機的な状況になったとき、私たちに必要となるのは集落のような自然の多い場所なのではないか」など、むらを守ることの重要性が指摘される一方、「現在むら機能が失われつつあるなら、早急にむら機能がなくならないように保全するか、むら機能に代わるものを考えていかなければいかない」、あるいは「これからのむらのあり方がどうなっていくかが大事だ」、といった指摘もありました。

皆さんはどう考えますか?
(内山智裕)

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