アンダンテ
(管弦楽部)

ライブラリアンの独り言  

 ライブラリアン役員、のっち がお届けする「ライブラリアンの独り言」。第4回のテーマは“フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル”です。
 
 まずは、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(以下PJBEと表記)についてご説明しましょう。
 PJBEは1951年にイギリスでフィリップ・ジョーンズ氏が結成した金管アンサンブルグループです。日本にも何度か来日公演を行いました。
 残念ながら1986年に解散となってしまいましたが、PJBEの2代目として“ロンドン・ブラス”が結成され今に至ります。
 
 PJBEの演奏レパートリーはとても広いです。古楽曲から現代曲、ソロ曲から吹奏楽まで、様々な録音が残っており今でも多数のCDが販売されています。
 なかでも1番有名なものはクリス・ヘイゼル作曲「3匹の猫」と「もう1匹の猫」ではないでしょうか。金管十重奏の定番曲の1つですよね。
 
 では「3匹の猫」と「もう1匹の猫」について書きたいと思います。「3匹の猫」は3つの曲からなる組曲です。各曲の曲名は作曲者クリス・ヘイゼルが飼っていた猫たちの名前です。それぞれミスター・ジャムス、ブラック・サム、バーリッジ、「もう1匹の猫」はクラーケン となっています。
 
 この組曲は私たち管弦楽部でも、アンサンブル発表の場で幾度となく演奏されてきました。昨年の収穫祭では“「3匹の猫」シリーズ全曲演奏プロジェクト”と題してPJBEの「3匹の猫」と「もう1匹の猫」に加え、ロンドン・ブラスの「もう3匹の猫」の計7曲を通して演奏しました。
 ロンドン・ブラスの「もう3匹の猫」ですが、これもクリス・ヘイゼルの作品であり、各曲にヘイゼルの飼い猫であるフローラ、タビー・マウストラウザー、ホームプライドの名前がつけられています。
 本番では各曲間に曲や楽器などの紹介、そして演奏者インタビューを行い、演奏時間は35分という長さになりました。ちなみに35分という長さは、ベートーベンの交響曲第5番「運命」の演奏時間に匹敵します。
 
 さて、昨年の全曲演奏では演奏する曲順や、楽器の配置にもこだわりました。
 通常では、「3匹の猫」を演奏してから「もう1匹の猫」を演奏しますが、昨年の演奏では、ヘイゼル家に来た猫の順番に習い「もう1匹の猫」を演奏してから「3匹の猫」を演奏しました。
 そして楽器の配置ですが、通常ではホルンとチューバを中心に配置するのに対して、昨年はPJBEに準じ、ホルンと1stトロンボーンを中心に配置し、チューバを一番外側にしました。
 
 なぜこのように昨年の演奏について詳しいかと言いますと、私が“「3匹の猫」シリーズ全曲演奏プロジェクト”を遂行し、管弦楽部のメンバーやOBの先輩方を巻き込み、当日の曲順や楽器配置、そして曲間のトークを行ったからです。
 このプロジェクトは好評を博したので、今年も金管十重奏の曲をやりたかったのですが、残念ながら収穫祭の中止により叶わぬ夢となってしまいました。
 
 近年は「金管アンサンブルと言えばロンドン・ブラス!」という方も多いようですが、ぜひ一度PJBEの演奏に触れてみてはいかがでしょうか?
 PJBEチューバ奏者のジョン・フレッチャーの「熊蜂の飛行」は特に聴き応えがあるかと思います。
 また、ムソルグスキー作曲の組曲「展覧会の絵」も聴き応えがあります。これはPJBEメンバーのエルガー・ハワースによるオリジナル編曲で、金管と打楽器のみで原典版の全16曲を演奏したものです。
 他にもサミュエル・シャイト作曲「戦いの組曲」や、ジョヴァンニ・ガブリエリの「第7旋法による8声のカンツォン 第2番」もおすすめです。
 
 それではまた次回をお楽しみに。
 
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