博物館トピックス
(「食と農」の博物館)

12月19日(土)に「自然の中の数学」展トークショーが開催されました

「自然の中の数学」展を企画・監修された、東京農業大学 上原 巌教授が、東京情報大学 総合情報学部 矢作由美 助教と東京農業大学 地域環境科学部 江上親宏 教授をゲストにお迎えし、12月19日(土)にトークショーを開催されました。

 江上先生は高専の教員として働きだした時に、尊敬する大先輩から「実験をやらないとダメだ!」と言われ、自身は机上で数式の展開をどんどんしていかなくてはいけないと考えていたので、「実験」と言われたことが意外だったそうです。そして、この大先輩からの言葉が「数学」を使う「実験」との出会いになり、これを機に「数学と実験・観測の両輪ですすむ」という現在の研究スタイルを確立されていったそうです。
スライドでは先生が研究されている「リズムと同期」における、セリウム&フェロインを触媒として加えた際の振動実験の動画などを見せていただきました。

矢作先生は、中学3年の頃に熱心な塾の先生に出会い、数学の理解が深まったことにより、偏差値が20もあがったそうです。その熱意ある授業を受け、「教育は人生をかえることができる」と確信したそうです。
細胞性粘菌の一種、キイロタマホコリカビは、餌がなくなると飢餓状態になり分裂します。その後、分裂したものが集まり、ナメクジのような集合体になり、その集合体は熱または光のあるほうに向かって移動するという特性があります。
 矢作先生は、このキイロタマホコリカビの集合体形成現象モデルにおける確率論への応用を研究テーマにされています。
スライドでは数値シミュレーションの紹介や、キイロタマホコリカビが分裂していく様子をとらえた動画などを見せていただきました。

 江上先生は、実験やシミュレーションで手先を動かしているときに、アイデアが浮かぶことが多く、一方、矢作先生は、美容院で縮毛矯正をしている最中に数式をひらめき、おもむろにその場で紙に数式を書き始めたので美容師さんに驚かれたことがあるそうです。
そして、上原先生は、炬燵に足を入れた時に炬燵の脚に当たる自身の膝の角度からベクトルを連想するとか。
先生方の生い立ちから、影響を受けた先生の話。
現在行っている研究の話や、ひらめきの瞬間など。
多彩なお話が繰り広げられました。

次回は来年3月にお子様から大人まで楽しめる野外ワークショップを予定しています。
どうぞお楽しみに

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